きょてん‐びょういん〔‐ビヤウヰン〕【拠点病院】
読み方:きょてんびょういん
「災害拠点病院」「がん診療連携拠点病院」の略。
拠点病院
【概要】 平成5年7月28日の厚生省保健医療局長の通知文の中に、「住民に身近な病院において一般的な診療を行い、地域の拠点病院において重症患者に対する総合的、専門的医療を提供」という文言がある。
【要件】 (1)総合的なエイズ診療、(2)医療機器と個室の整備、(3)カウンセリング体制の整備、(4)地域の医療機関との連携、(5)院内感染防止体制、(6)職員の教育、健康管理、などがあげられている。
【問題点】 拠点病院体制によって、おおまかに医療機関の数の確保はできた。しかし大都市と地方、病院と病院のレベルには差があり、均一で良質な医療の提供とはなっていない。診療スタッフの育成と確保が最重要課題で、さらにMSWや心理カウンセラーの配置も問題。今後は各都道府県に中心となる中核拠点病院を新設することになっている。患者集中化を固定し、指定されない医療機関が診療に消極的になってしまう懸念もある。一方でHIV診療に積極的な診療所の活用も考えられる。
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