院内感染(いんないかんせん)
院内感染
【概要】 医療機関内という環境で発生する感染症がある。医療機関では感染症や感染性病原体を扱うので、一般社会に比べて感染事故が起こりやすい。また感染症に弱い患者も集る。院内感染の危険を減らすための隔離予防策は「標準的予防策」と「感染経路別予防策」の2つで行われる。医療従事者は自分と患者を守るためのこれらの知識と技術を修得しておく必要がある。
【詳しく】 重大な問題は抗生物質の使用によって発生した耐性菌であり、ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)、ニューキノロン耐性の肺炎球菌、VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)、カルバペネム耐性セラチア・緑膿菌、βラクタマーゼ産生の大腸菌・肺炎桿菌などが院内感染菌としての増加が危惧されている。結核・肝炎については引き続き対策が必要である。HIVは標準的予防策と感染経路別予防策の組み合わせで良く、治療の進歩もあり特別な対策は不要である。
院内感染
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 14:53 UTC 版)
院内感染(いんないかんせん、hospital-acquired infection, nosocomial infection)とは、病院や医療機関内で、新たに細菌やウイルスなどの病原体に感染すること。病院外での感染を表す「市中感染」と、対を成す用語である。特に薬剤耐性の病原体や日和見感染 (opportunistic infection) によるものを指す。
- ^ “中国、医療関係者1716人が感染 深刻な院内感染発生”. 朝日新聞 (2020年2月18日). 2020年4月13日閲覧。
- ^ “99%は以前から疾患…老人多く院内感染も イタリア、コロナ死者最多のなぜ”. 2020-03-24SANKEI Biz (2020年3月24日). 2020年4月13日閲覧。
院内感染
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/13 21:38 UTC 版)
院内で起こる蝿蛆症も報告されている。ハエが存在する場合、開放創や炎症を伴う患者ではきわめて頻繁にみられる。院内での蝿蛆症を防ぐために、入院患者のいる部屋にはハエが入り込まないようにすべきである。
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院内感染
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 11:30 UTC 版)
「新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)」の記事における「院内感染」の解説
2月7日、武漢大学病院で検出された感染者のうち4割は、同大学病院で院内感染したと発表された。患者138人のうち41%(57人)が院内感染で、17人が入院患者、40人が医療スタッフだった。 韓国でも慶尚北道の病院で院内感染が発生した。 日本の病院でも、牧田総合病院(東京都大田区)、相模原中央病院、相模原協同病院、済生会有田病院(和歌山県湯浅町)、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)などで院内感染が発生し、一時的に休診となった。
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院内感染
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