局所麻酔薬とは? わかりやすく解説

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局所麻酔薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/12 07:21 UTC 版)

局所麻酔薬(きょくしょますいやく、略称: 局麻、局麻薬: : local anesthetic)とは、痛みの感覚をなくす局所麻酔のための医薬品である。局所麻酔薬は、主に神経細胞膜のナトリウム特異的イオンチャネル、特にいわゆる電位依存性ナトリウムチャネルを介したナトリウムの流入を阻害する。ナトリウムの流入が阻害されると、活動電位が発生できなくなる。その結果、神経を介した、感覚や運動の伝導・伝達が遮断される。ドイツ医学の影響を強く受けた日本の医療現場では古くから、「ロール」と「カ」の部分にアクセントを置いて呼ばれることが多かった。これはドイツ語の局所麻酔薬(: Lokalanästhetikum)の発音に由来する[1]




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局所麻酔薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/31 05:57 UTC 版)

麻酔」の記事における「局所麻酔薬」の解説

最初有効な局所麻酔薬はコカインであった1859年分離されたコカインは眼科医であるカール・コラーen)によって1884年用いられたのが最初である。その前までは、医師は塩と氷を混ぜたもので冷たさによる麻痺を得るなどしており、これは限られた場合でしか使えないのだった。この感覚脱失はエーテルやクロロエチンのスプレーでも引き起こせた。 コカインはすぐにプロカイン1905年)、オイカイン(1900年)、ストバイン(1904年)、リドカイン1943年)など安全な派生物置き換えられた。

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局所麻酔薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 07:16 UTC 版)

麻酔薬」の記事における「局所麻酔薬」の解説

詳細は「局所麻酔薬」および「Local anesthetic (英語版)」を参照 局所麻酔薬は、意識失わせることなく神経インパルス伝達妨げる。局所麻酔薬は、神経線維内の高速ナトリウムチャネル可逆的に結合することにより、神経線維内へのナトリウム侵入防ぎ細胞膜安定させ、活動電位伝播抑止するそれぞれの局所麻酔薬の名称には「-caine」(-カイン)という接尾語が付く。 局所麻酔薬には、エステル系アミド系がある。エステル系局所麻酔薬(プロカインテトラカイン(アメトカイン)、コカイン、ベンゾカインなど)は、一般に溶液中では不安定即効性があり、血漿肝臓のコリンエステラーゼによって急速に代謝され、一般的にはアレルギー反応誘発することが多い。アミド系局所麻酔薬(リドカインプリロカイン、ブピバカイン、レボブピバカインロピバカイン、メピバカイン、ジブカインエチドカインなど)は、一般的に熱安定性があり、長い有効期間(約2年)がある。アミド麻酔薬は、エステル系麻酔薬よりも作用発現遅く半減期長くレボブピバカイン(S(-)-ブピバカイン)とロピバカイン(S(-)-ロピバカイン)を除いて通常ラセミ混合物である。アミド麻酔薬は、作用時間長さから、一般に局所麻酔硬膜外麻酔脊髄麻酔使用され手術陣痛症状緩和十分な鎮痛効果発揮する[要出典]。 防腐剤含まない局所麻酔薬のみ、髄腔内(英語版)に注入できるペチジンは、オピオイド作用加えて局所麻酔作用持っている

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