脱殻とは? わかりやすく解説

だっ‐かく【脱殻】

読み方:だっかく

[名](スル)

ひながかえって卵の殻(から)から抜け出ること。

穀粒からもみがら取り除くこと。脱穀


脱殻

読み方:ダッカク(dakkaku)

鳥のひなが卵の殻から抜け出すこと


脱殻

読み方:ヌケガラ(nukegara)

ヘビなどの脱皮後の皮


脱殻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 14:23 UTC 版)

ウイルス」の記事における「脱殻」の解説

細胞内侵入したウイルスは、そこで一旦カプシド分解されて、その内部からウイルス核酸遊離する。この過程を脱殻と呼ぶ。脱殻が起こってから粒子再構成されるまでの期間は、ビリオン感染性のある完全なウイルス粒子)がどこにも存在しないことになり、この時期暗黒期、あるいは日食月食なぞらえてエクリプス期 (eclipse period) と呼ぶ。

※この「脱殻」の解説は、「ウイルス」の解説の一部です。
「脱殻」を含む「ウイルス」の記事については、「ウイルス」の概要を参照ください。


脱殻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 09:53 UTC 版)

インフルエンザウイルス」の記事における「脱殻」の解説

前述したように、インフルエンザウイルス表面は、エンベロープ(殻)で覆われており、さらには細胞取り込まれる際にエンドソーム初期エンドソーム)と呼ばれる膜に覆われるインフルエンザウイルスにとって、エンベロープエンドソーム細胞内取り込まれた後はむしろ邪魔になるため、除去する必要がある。この仕組みが脱殻である。 エンドサイトーシスは本来、細胞表面異物などを分解するための機構である。この目的のため、エンドソーム内部弱酸性になっているインフルエンザウイルスはこの過程から巧みに逃れるようにできている。 脱殻の過程重要な働きをするタンパク質1つはM2タンパク質である。HANAウイルスの殻の表面刺さったような構造であるのに対し、M2タンパク質ウイルスの殻を貫通している。また、M2タンパク質水素イオン選択的に通過させる性質を持つ。つまり、イオンチャネル型の膜タンパク質である。外側水素イオン濃度が高い、すなわちpHが低い状態になると、M2タンパク質開いてウイルス粒子内部水素イオン流れ込むウイルス遺伝子NP・PA・PB1・PB2と結合してリボ核タンパク質(RNP)の状態にあり、RNPウイルスの殻の本体であるM1タンパク質結合をしているが、M2タンパク質働きウイルス粒子内部酸性になると、RNPM1タンパク質結合弱められるまた、酸性になると、ウイルスの殻の主要成分であるM1タンパク質同士結合弱まる抗インフルエンザ薬であるアマンタジンは、このM2タンパク質イオンチャネル作用阻害することで、ウイルスの増殖抑制する。 脱殻の過程重要な働きをするもう一つタンパク質は、細胞侵入する際にも使われヘマグルチニンHA)である。HA宿主細胞の中で変質しウイルスの殻とエンドソーム結合させるのような役割をする。具体的には、ウイルス粒子表面ヘマグルチニンは、最初HA0と呼ばれる1つタンパク質であるが、気道消化管の細胞分泌するタンパク質分解酵素働きによって切断され、HA1とHA2という2つタンパク質になる。この現象HA開裂と呼ぶ。HA開裂するとその立体構造崩れるため、ウイルス粒子の殻が壊れやすくなり、脱殻が正常に起こるのを助ける。インフルエンザウイルスが、ヒトでは呼吸器に、トリでは消化管感染する理由は、レセプター発現有無加えて、このタンパク質分解酵素存在するかどうかも重要であると考えられている。ヒトにおいては、気道存在するクララ細胞分泌するトリプターゼ・クララというタンパク質分解酵素プラスミンが、この役割担っていると言われるまた、黄色ブドウ球菌などの細菌HA働きやすいタンパク質分解酵素作り出すため、黄色ブドウ球菌などの細菌インフルエンザウイルス混合感染起きると重篤化しやすい。 例外として、インフルエンザウイルスの内、H5またはH7亜型ウイルスの中には、これらの特殊なタンパク質分解酵素頼らずとも、フーリンのような多く細胞内普通に存在するタンパク質分解酵素によって容易にHA開裂起こすものがある。このようなウイルス気道消化管だけでなく全身細胞増殖できるために、急激かつ重篤感染起こす。強毒型あるいは高病原性インフルエンザウイルスよばれるものには、このように変異したHAを持つものが多いことが判っており、ニワトリ大量死発生させる高病原性トリインフルエンザがこの代表例である。ヒト由来ウイルスはほぼすべて弱毒型であるが、1997年香港発生したH5N1亜型高病原性(強毒型)であったH5N1亜型2011年6月までに15か国(インドネシアエジプトベトナム中華人民共和国タイなど)に広まり感染例556死者325人が記録されている。

※この「脱殻」の解説は、「インフルエンザウイルス」の解説の一部です。
「脱殻」を含む「インフルエンザウイルス」の記事については、「インフルエンザウイルス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「脱殻」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「脱殻」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「脱殻」の関連用語

1
脱殻し 活用形辞書
100% |||||

2
脱殻しろ 活用形辞書
100% |||||

3
脱殻せよ 活用形辞書
100% |||||

4
脱殻できる 活用形辞書
100% |||||

5
脱殻さす 活用形辞書
100% |||||

6
脱殻させる 活用形辞書
100% |||||

7
脱殻され 活用形辞書
100% |||||

8
脱殻される 活用形辞書
100% |||||

9
脱殻しうる 活用形辞書
100% |||||

10
脱殻しそう 活用形辞書
100% |||||

脱殻のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



脱殻のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのウイルス (改訂履歴)、インフルエンザウイルス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS