弾丸列車計画とは? わかりやすく解説

弾丸列車

(弾丸列車計画 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/27 08:20 UTC 版)

弾丸列車(だんがんれっしゃ、彈丸列車)は、日本1939年(昭和14年)に始まった、通称「弾丸列車計画」で計画されていた列車である。この計画は第二次世界大戦後の新幹線へと繋がっている。




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弾丸列車計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 11:18 UTC 版)

新幹線」の記事における「弾丸列車計画」の解説

詳細は「弾丸列車」を参照 1930年代に入ると、満州事変日中戦争激化などにより、日本から中国満州国へ向かう各種物資輸送需要激増で、東海道・山陽本線輸送量増大したこのころ鉄道省内部に「鉄道幹線調査会」が設立され主要幹線輸送力強化について検討が行われた。ここから抜本的な輸送力増強手段として1939年発案されたのが「弾丸列車計画」であった。 これは、東京から下関まで在来東海道・山陽本線とは別に広軌(1,435 mm標準軌)の新路線を建設し最高速度200 km/h満鉄「あじあ」号を超える高速運転を行い東京 - 大阪間を4時間、東京 - 下関間を9時間で結ぶことを計画したものであった。この計画は翌1940年昭和15年9月承認され建設工事始められることになった。 すでにこの時点で、新し幹線敷設するということから「新幹線」や「広軌新線」という呼称内部関係者は用いていた。「新幹線」の語はここが起源であるとされている。 また将来的には対馬海峡海底トンネル建設して統治下である朝半島直通釜山から奉天(現:瀋陽)を通り満州国首都新京(現:長春)、さらには北京昭南(現:シンガポール)に至る、という構想一部では描かれていた。 当時鉄道では、日本においてもまだ機関車客車牽引する方式一般的であったうえ、完全電化したものの、発電所敵国からの攻撃受けた場合対処について軍からクレーム受けたために、「弾丸列車」も電気機関車蒸気機関車併用する方式計画された。 1941年12月太平洋戦争勃発後も工事続けられ日本坂トンネル新丹那トンネルが、1942年には東山トンネル工事着工したが、最終的に戦況の悪化中断したその後再開され新幹線利用)。しかし、そのルートの相当部分が後の東海道新幹線建設役立てられた。特に、土地買収戦時中時点半ば強制的な形で相当な区間において終わっていたことは、新幹線建設スムーズにした。 この弾丸列車計画の技師たちが居住した地として、静岡県田方郡函南町には「新幹線」という地名が、東海道新幹線開業前から存在した

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弾丸列車計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:43 UTC 版)

日本の改軌論争」の記事における「弾丸列車計画」の解説

日本国有鉄道で、再び標準軌による路線新設しようという動き出てくるのは、日中戦争始まった1938年ごろである。当時戦争影響中国方面への輸送量旅客貨物ともに急増しており、特に東海道本線山陽本線国鉄輸送の3割を占めるほどであったため、近いうちに対応ができなくなると予測されのである。 そのため、両本線並行して新し幹線敷いたらどうかという提案出た。これには軍部積極的に賛成したため、計画推し進められ、1939年に「鉄道幹線調査会」が発足し7月12日官制公布勅令)、会の調査により標準軌ないしは狭軌により別線東京 - 下関間に敷設することが決定した。 これについては、従来路線在来線)からの直通部分使用可能な利点取り上げ狭軌新線を敷く案も多勢であった。しかし、特別委員長前述した広軌論者島安次郎就任したことや、朝鮮満州標準軌路線鉄道連絡船関釜連絡船)を挟んで車両航送できること(なお、将来的には朝鮮海峡トンネル開削し直接直通運転を行う案もあった)を理由に、標準軌での敷設決定する。この新線計画内部においては広軌幹線」や「新幹線」と呼ばれ世間では新聞社が「弾丸のように速い」と報じたことから「弾丸列車と言われるようになった1940年より建設移され日本坂トンネル新丹那トンネル工事進められた。しかし戦況の悪化で、1943年中断してしまう。島は終戦直後1946年亡くなった

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