輸送力
輸送力
輸送力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 05:56 UTC 版)
江戸時代の例であるが、前橋藩酒井氏の軍役規定では、小荷駄隊は駄馬573頭(口取り573人)、人夫1,179人であった。これで戦闘員(武士・足軽)3,686人と騎馬武者用の乗馬347頭の補給を行うことになっていた。駄馬の積載量は25貫目(94 kg)、人夫の場合は4貫目(15 kg)とされているため、小荷駄隊の輸送力は合計で 71,547 kgとなる。他方、一日の食料は馬が大豆2升、糠2升(合計5.8 kg)、『雑兵物語』によると人間は米6合、塩0.1合、味噌0.2合である(合計約1 kg)。従って、前橋藩が規定通りの兵力で出陣した場合、1日の食料消費量は、馬が合計920頭で5,336 kg、人間が5,438人、5,438 kg、総計10,774 kgとなる。小荷駄隊の輸送力を全部食料に割り当てたとしても、6.6日分の食料しか運べない計算になる。
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