外骨格兵装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 01:56 UTC 版)
全高3-4m程の対シャヘル用人型戦闘兵器。機甲歩兵「侍」と有機電極によって神経接続することで稼働する。動力源として原子分解システム式ジェネレーターが使用されている。 その原型となったのは2010年代後半に旧アムール共和国で開発された戦闘ロボット「GPD-14 ガーディアンストライクフォース(通称・パイロン)」で反重力推進装置(グラビティブースター)などもオプションとして受け継がれている。 K-45型「オールドアイアン」 従来型の外骨格の名称で、一般の侍が乗るのがこれである。人工筋肉は油圧モーターの補助程度など既存技術を優先して設計・量産した結果、搭乗者の極端な体格差には対応できなかった。 侍所設立前からひそかに開発はされていたらしいが2046年2月、シャヘルの日本への侵攻が起きた際に実戦投入された。作中時点で数年間実戦運用されている分、運用に合わせた改良も行われていて装甲材にはシャヘル兵隊ユニットの使うアシッドスプレーを中和する素材が組み込まれている。 K-51型「タイガーピアース(第二世代)」 新開発された実験部隊の新型外骨格。「オールドアイアン」から徹底的に軽量化をした結果、金属部分が全体の12%となり、新型のジェネレーターによって丸二週間(約340時間)無補給で活動可能。多くの装備がモジュール化されており使用者に合わせたカスタマイズも可能。 また、神経伝達なども高速化されており、搭乗者の運動神経がそのまま反映されるため「優秀な歩兵=優秀な機甲歩兵」となる。 ピーキーな操作性から、実験部隊用の初期型は隊長機でも乗り手に合わせてカスタマイズ(調整)されているが、武道の機体は基本的に手は加えられていない。後述のハコトラ実用化以降は消耗部品等を量産品に改修された。「ハコトラ」 タイガーピアースの量産モデル。「軍用強化外骨格(Empwer Military Exo Skeleton)」を略してEMESと呼称され、侍所のみならず陸海空の三軍や海外にも輸出される(一機500万ユーロ)。強化レベル1でも使用可能。 後述の鯰尾を始め、特務憲兵仕様など運用目的に合わせてのカスタマイズも容易に行える仕様は試作機から受け継がれている。 「鯰尾(キャットフィッシュテイル)」 検非違使(祢々切)で使用される「ハコトラ」のカスタムモデル。 第三世代外骨格「一(コード・ワン)」 K計画の第3段階における「数」での問題を解決することを目的に開発された外骨格で、一騎当千をも可能にしてしまう。 その実体はファイル化した戦闘データと無線操縦で「千体の無人機」をコントロールするシステム。レベル7なら一名、レベル6なら三名(前衛一名に補佐として通信兵二名)で運用可能。 当初伊藤専用機として1機が完成していたが、伊藤が死亡したため、専用運用艦・はがくれ級"あつた"と共に本州某所で保管される予定であったが、搬送途中に強奪され、1か月後にキューバに巣食うシャヘルの6割をわずか2時間で殲滅している(キューバ奪還戦はこれに便乗して行なわれた)。その際の戦闘があまりにも人間離れしていたため、各軍隊で噂となっている。 その後、経緯は不明だがミスラが搭乗してウルスラグナの「ミズチ」侵略戦の際に登場した。 同型機が"ふたら"にも搭載され、塚原の復活とともに彼の機体として無人機共々登場している(こちらは丹波が補佐している)。 カラーリングは伊藤機は赤紫系、塚原機が青紫系。塚原機は左肩に「志」とペイントされている。 第四世代(仮称) キューバ奪還作戦の最中に姿を晦ました神永一佐がシャレムと組んで極秘裏に開発を進めている機体。コストは第三世代の百分の一でありながら「第三世代」を使ったとしても終結に半世紀かかるというシャヘルとの戦いを「二十年で終結させる」と言われている。 その実はシャヘル同士が通信に使うテレパシーを用いて同士討ちさせるため、レベル10の通信兵で干渉させるための特殊仕様EMES。しかし現人類ではレベル7の適性の人間ですら滅多にいないため、レベル7の強化兵の両親からごく稀に生まれる「新人類」が必須となる。 原子分解システム 外骨格やアマクニ、KVBS(後述)使用されているエネルギーシステム。その仕組みは「ボイドフィールド」と呼ばれる力場を作り出し、原子を設定された任意の質量に分解した際に発生するエネルギーを電力に変換する。外骨格は媒介として長さ15cm/直径2cmの炭素棒を利用している。 理論上、レーザーなど光学兵器も運用可能な出力。パイロンがバーストレーザー砲を搭載していたことから、このシステムもアムールから受け継がれた可能性が高い。
※この「外骨格兵装」の解説は、「イレブンソウル」の解説の一部です。
「外骨格兵装」を含む「イレブンソウル」の記事については、「イレブンソウル」の概要を参照ください。
- 外骨格兵装のページへのリンク