古代ギリシアの音楽とは? わかりやすく解説

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古代ギリシアの音楽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/05 08:33 UTC 版)

古代ギリシアの音楽(こだいギリシアのおんがく)では、古代ギリシア音楽について記述する。


  1. ^ Henderson, p. 327.
  2. ^ Ulrich, p. 16.
  3. ^ Plato, Laws.(邦題: プラトン「ミノス」)
  4. ^ Graves, p. 30.
  5. ^ Graves, p. 64.
  6. ^ Graves, p. 77.
  7. ^ Ulrich, p. 15.
  8. ^ Olson, pp. 108-109.
  9. ^ De Architectura x, 8.
  10. ^ Pneumatica, I, 42.
  11. ^ Williams.



古代ギリシアの音楽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 21:03 UTC 版)

古代西洋音楽」の記事における「古代ギリシアの音楽」の解説

詳細は「古代ギリシアの音楽」を参照 当時絵画から、キタラ竪琴)、アウロス縦笛)、パンパイプなどが使われていたことがわかる。 古代ギリシアでは詩の朗読劇の上演に際して音楽演奏されたと考えられている。また、神を祭る儀式の場でも用いられた。劇に付随する音楽歌唱)というアイディアは、後にイタリアフィレンツェにおける古代ギリシアの音楽のルネッサンス、すなわちオペラ誕生モデルとなった古代ギリシャでは音楽理論ある程度確立していたと考えられる今日音楽に関する用語はその多く当時ギリシア語に負う。ピタゴラス音楽と数学宇宙秩序通じると考え、正律音調発見した。また竪琴をひいて精神病む人に聞かせたといい、音楽療法元祖とも考えられるプラトン『国家』3巻において、混合リディア調や高音リディア調は悲しみ帯びており、イオニア調やリュディア調は柔弱だったり、酒宴ふさわしくドリス調とプリュギア調は戦士にふさわしい、などと論じている。こうしたギリシャ音楽論は、中世代表的な理論書ボエティウスの『音楽教程』で紹介されている。 ギリシア悲劇合唱団コロス)について、ニーチェは『悲劇の誕生音楽精髄からの悲劇の誕生)』で論じている。 紀元前8世紀頃になるとポリス成立発展し貴族による共和制のもと、種々の文芸復興していった。ホメロスヘシオドスらの叙事詩が盛んであり、その伴奏としてはフォルミンクスと呼ばれる4弦の小型竪琴用いられた。アウロスはまだ異国的な楽器として一般的にはあまり用いられず、またサルピンクス(トランペット)も同様で、紀元前7世紀以降にこれらの楽器普及していくことになる。この時期音楽あり方として「詩」と「音楽」がほとんど同一視されたことがあげられ、しばしば振り付け舞踏)を伴った祭儀的な音楽は「政治的なイベント」や「コンクール」へと次第変容していき、その競技会においてはキタロディア(キタラ伴奏賛歌)が競技目的ジャンルとして初期確立した元来王宮娯楽でもあった「競技会」は、宗教的なパフォーマンスから祭儀的な性格取り除かれていき、代わりに音楽的」「美的」な価値基準確立していくことになる。 紀元前7~6世紀になると僭主政治横行するが、その僭主宮廷では芸術家らが熱心な保護受けたサッフォーピンダロスらが叙情詩盛んにつくり、悲劇台頭してくる。アウロス一般化しキタラは7弦化される。特にアウロスはその神秘的情緒的な音色ゆえに、ディオニューソス神の祭儀には不可欠な楽器となる。僭主政治開始遅れたアテネでもパンアテナイア祭盛大に行われるようになり、4年ごとに運動音楽競技会開かれた音楽競技会では専門家指導受けた一般市民演奏家合唱団が、生活の一部としてその技術争ったキタラ賛歌アウロス賛歌キタラ独奏アウロス独奏加えディオニューソス賛歌演奏悲劇上演されるうになる紀元前5世紀には民主政治発達するとともにそのもと文化の諸領域世俗化していった。これに反動するかのように知識人らは懐古趣味非現実的抽象化傾向陥った前世紀に続く悲劇隆盛は、詩と音楽の関係に様々な論争呼び芸術論」を生み出した。これにより、音楽伝来制約規範秩序から逸脱していくことになる。例えば、キタラの多弦化、多弦ハープ流行音階混用キタラ伴奏歌曲アウロス伴奏歌曲の無境界化などを引き起こしついにはパンアテナイア祭においてサテュロス劇上演されたり、リラ持ったヘーラクレースまで登場することとなった一方で音楽が「演奏」から「鑑賞」対象へと変化していく。また、プラトンアリストテレスはその倫理学において、教育論国家論観点から音楽規制されるべきだと説いたペロポネソス戦争経てその後マケドニア支配するうになると、ギリシャポリス衰退し地中海沿岸植民地人口流出するとともに音楽理論やその用語がローマ文化圏西ヨーロッパ)へ伝播ていった

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古代ギリシアの音楽

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古代の音楽」の記事における「古代ギリシアの音楽」の解説

詳細は「古代ギリシアの音楽」を参照 古代ギリシアの音楽家たちは彼ら独自の体系的な音楽記法のシステム持っていた。このシステムギリシア音楽家たちに広く使われわけではないが、それでも古代ギリシアローマから少なくない量の音楽的史料今日伝えられている。ホメーロス叙事詩はもともと楽器伴奏とともに朗唱されたが、それがいったいどんなメロディーだったのかは伝わっていない。しかし古代ギリシア時代の完全な形の音楽残存している。「セイキロスの墓碑銘」は最古の完全な楽曲のひとつであり、クレタ島作曲家メソメデス(2世紀)による3つの完全な形の賛歌残っている。他には断片的であるが古代ギリシアの音楽が伝えられており、それらは悲劇エウリピデス演劇オレステースのためのコロスコーラス)、ソフォクレスアイアコスから器楽曲などである。ローマ人は彼ら自身音楽表記法を持たなかったが、いくらかローマ人ギリシアシステム学んだようである。 古代の音楽はいつもモノフォニックだったと考えられていたが、古代ギリシアの音楽のいくつかの断片、たとえばオレステースのものからははっきりとひとつ以上の音が同時に鳴らされるように指示されている。また壁画や壷などにはダブルパイプというバグパイプのようなものが書かれている加えてギリシア書物、たとえばアリストテレスのものには当時音楽テクニックについての言及があり、ハーモニー和音)も存在していた。アウロス呼ばれるダブルリード楽器は他のものが詩を朗唱している間ドローン変化せず持続する音)、もしくは主音として使用されたと考えられている。

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