北見チューン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 17:03 UTC 版)
「悪魔のZ」の製作者、地獄のチューナー北見淳にチューニングを依頼した人物について取り上げる。北見の本業は「北見サイクル」という自転車屋であり、チューニング作業は賃貸ガレージで個人的に行っている。 朝倉 アキオ(あさくら アキオ) 声 - 小栗旬 搭乗車種:日産・フェアレディZ (Z31) 2by2→日産・フェアレディZ (S30) ボディーカラー…ワインツートン(Z31)→ミッドナイトブルー(S30) 仕様・馬力(S30):L28改3.1L(3,134cc)+TD06ツインターボ使用(後にIHI RHC6RACINGツインターボに変更)原作曰く800馬力(小説版ではブースト圧2.5kg/m2で770馬力)までOKとのこと。しかし、アキオの意思により500馬力程度に抑えられ、フラットなトルク特性を優先している。原作初期は約600馬力、最高速度300km/h以上。炎上後ボディ補強やドライサンプ化などたびたび改造を施され現在のスペックに至る。 ナンバー(S30):横浜33 て 53-68(原作・WMMT4以降)、横浜33 て 53-681(アニメ版)、横浜33 つ 53-68(劇場実写版)、横浜33 て 5-368(頭文字D THE ARCADE) 本編の主人公。物語の冒頭ではワインツートンのZ31(劇場実写版では赤のZ322by2)に乗っていたが、解体所で眠る「悪魔のZ」に偶然遭遇してからはその虜となり、生活のすべてを悪魔のZに注ぎ込むようになる。 それゆえ、高校3年時に留年している(成績自体は悪くないが、アルバイトで出席日数が不足したため)。いわゆるイケメンで非常にモテるが、本人は自覚せず全く意に介していない。アキオにとって大事なのは「悪魔のZ」とそれに関わる人たちだけである。作り手である北見や高木達の夢と情熱の代行人。当初はクルマを強引にねじ伏せるような粗っぽいドライビングが目立ち、しばしば事故を起こしていたが、次第に速さと冷静さを兼ね備えたドライビングを見せるようになる。また、ブラックバードやGT-R、FC3S等の他のマシンも短期間で乗りこなす等、基本的なドライビングスキルにも優れる。 幼少時代はごく普通の家庭の一人息子で、家でジョンという犬を飼っていた。後に両親は離婚。父親の再婚を機に中学3年のころからずっと一人暮らしをしており、普段は深夜までディスコのウェイターのアルバイトをしている。初期ではガソリンスタンドのバイトも兼業していた。 城島編以降は高木から学んだボディ加工技術を活かし、他者の車(後述の、事故を起こしたブラックバード等)を触る機会が増えた。 島 達也(しま たつや) 声 - 三木眞一郎 搭乗車種:ポルシェ・911ターボ 930→ポルシェ・911 ターボ3.6 964 ボディーカラー…ブラック 仕様・馬力:KKK社製タービン(タービン不明)ツインターボ、約700馬力(C1ランナーの時点では約600馬力になっている) ナンバー:品川33 う 22-039(アニメ版)(初期PV映像では「品川34 ほ 22-469」)、品川320 ひ 22-46(劇場実写版)、品川33 う 2-246(頭文字D THE ARCADE) この作品の準主人公で悪魔のZの元オーナー、朝倉晶夫(後述)の友人であり、走り屋仲間であった。漆黒のポルシェ・911(初期の頃は930だったがエンジンブローの後、964に乗り換える。)を駆り「首都高速湾岸線の黒い怪鳥・ブラックバード・湾岸の帝王」と呼ばれる。当初は前オーナーとの因縁から悪魔のZに関わっていたが、そのうちにアキオ本人と悪魔のZそのものに惹かれるようになる。 実家は美容整形外科であるが、現在は大学病院に勤務している(父親はアフリカで医療ボランティアをしている)。過去には腕の立つ消化器外科医としてイシダの緊急手術も執刀した。現在は形成外科に所属している。 免許を取ってからずっとポルシェ911に乗り続けている生粋のポルシェ911オーナーで、作中のセリフから最低限の生活費以外の全てをポルシェにつぎ込んでいることが分かる。劇中、ふとしたことから事故を起こし、それをきっかけにポルシェのモノコックボディを切り刻んでパイプフレーム+カーボン外装の車検取得が不可能な超軽量化仕様に改造。残り1年で廃車にする覚悟と引き換えに、他を圧倒する恐るべき速さを手に入れた。ちなみに、ブラックバードの名前は、超高速偵察機「SR-71」に由来する自称であったことが最終話でリカコに対し語られ、リカコを驚かせた。 一回だけ悪魔のZと神谷兄弟のランエボを運転したことがある。マキのランエボに関しては少し走っただけで感覚をつかみ始め、本来エイジと戦うはずだった34GT-Rを早々と走りから降ろしてしまうなど操縦に対する柔軟性も高い。 たまにフラッと長距離クルーズに出掛けることもあり、北見と共に大阪に向かう際は流す感覚で運転していた。 『湾岸ミッドナイト C1ランナー』にも登場。ドイツに2年間留学する(かつて父親の留学した病院である)ため、愛車のポルシェを荻島に預けるつもりだったが、その荻島の提案でノブと走った際に何かを感じ取り、ノブにポルシェを託すことに(なお、C1ランナー終盤で留学が1年延長されたため、ドイツへブラックバードを送ることに)。 北見 淳(きたみ じゅん) 声 - 三宅健太 悪魔のZを作り上げたチューナー。かつては一線で活躍していたが、彼の造る車が速過ぎるため、誰も乗りこなせず、乗った人間が次々と事故死したことから「地獄のチューナー」の異名が付いた。そのためチューナーとしての商売は成り立たず、工場も潰し家族も逃げてしまった。現在は自称“自転車操業の自転車屋、北見サイクル”を営業している。自転車修理や近所の若者の原付修理など。 自分が認めた人間(アキオ・ブラックバードなど)にだけチューニングを施している。現在は「もうL型は一切(チューニングを)しない」と明言しZのチューンについては他人に任せ、ブラックバードのポルシェ専属のチューナーとなっている(だが時折は、Zや他の車に少しばかり手を入れることもある)。しかしそれは決してZを見放したわけではなくむしろ逆で、「より強い者と戦うことにより生きてくる」というZを終わらせないためである。 小説版によると顔にある傷は、彼自身がレース用に作ったS30Z(悪魔のZとは別のもの)で起こした事故によるもの。そのため富永と共にZのキャブセッティングを行った際には彼自身が運転している。 山本や大田などのケイのスープラを仕上げたメンバーとも面識があるが絡むことは滅多にない。しかしZのボディ再生作業中に倒れて弱気になった高木の気持ちを再び呼び覚ましたり、ケイのスープラ製作における製作メンバーの無意識に行っていた真意を叱咤したり、レイナのRのエンジンを触って山本が本来出したかったパワーを引き出す(高木は当初挑発と思っていたが、大田曰く「エール」」とのこと)など面倒見のいい部分も多い。 WMMT4以降のストーリーではプレイヤーと出会ったことからプレイヤーの車をチューニングを施してくれる。 イシダ ヨシアキ 声 - 諏訪部順一 搭乗車種:フェラーリ・テスタロッサ(劇場版ではフェラーリ・F355、3DX+まではポルシェ997型ゲンバラ・アバランシェ、5DX+まではシボレー・コルベットZR1 (C6)、6からはランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4) ボディーカラー:ホワイト(劇場実写版ではイエロー) 仕様・馬力:メカチューン 600馬力 ナンバー:品川313 み 41-215(アニメ版)、品川310 み 41-79(劇場実写版) ストーリー序盤に登場した有名カメラマン。漢字表記は石田義章。愛車はフェラーリ・テスタロッサ(通称テスタ)。ケーニッヒのマフラーを装着し、固定ライト化、サイドフィンを取り外しリアウイングを装着した仕様から、のちにエアロミラー、リアウイングレス仕様となる。ファンベルトが切れた際に代用が必要だからという理由でたまたま路肩に止まってたカップルの女性に堂々と「パンストを1万でゆずってくれ」というなど性格は大胆。 カメラマンとしての成功は収めたものの、どこか満たされないものを感じ湾岸を走っていたが、そんな時に遭遇した悪魔のZに魅せられて、癌に侵されたその身を推してまでもバトルを望んだ。島の執刀で癌は完治し仕事には復帰したものの、病後の身体は首都高の走りに耐えられぬものであると診断(アニメ版では、初期のガンと診断されている)され、走りの世界からは遠ざかったもののその後も北見の手によりワイドトルクバンド仕様となったテスタロッサを愛車とし、前以上に女たらしといわれている。得意技は六本木通りの二重駐車。 PS2版では搭乗車種の関係から出番無し。WMMTシリーズでは3DXから、車を差し替える形でようやく登場することが出来た。
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