北海道開発局とは? わかりやすく解説

北海道開発局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/04 06:50 UTC 版)

北海道開発局(ほっかいどうかいはつきょく、英語: Hokkaido Regional Development Bureau)は、国土交通省地方支分部局




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北海道開発局

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国土交通省直轄ダム」の記事における「北海道開発局」の解説

北海道開発局管内では直轄ダム運用中18基、施工中2基、再生再開発事業中4基の計24ダム管理施工している。北海道開発局は国土交通省地方支分部局として国土交通省発足時統合されたが、農林水産省地方農政局機能担当している。このため土地改良法に基づく国営農業水利事業によって建設され大夕張ダム川端ダム夕張川)も直轄管理しているが、両ダム農林水産省直轄ダムとしての扱いを受け、国土交通省直轄ダムには該当しない北海道1950年昭和25年5月北海道開発法施行され同法に基づき北海道開発庁1950年6月)と北海道開発局(1951年7月)が設立以後数次にわたる北海道総合開発計画沿って河川総合開発事業展開していた。1952年昭和27年)からの第一次北海道総合開発計画において道内最大河川石狩川水系河川総合開発事業初め盛り込まれ利水目的事業として雨竜川鷹泊ダム1953年昭和28年)に完成するが、治水目的として計画されたのが三笠市流れる幾春別(いくしゅんべつ)川の桂沢ダムと、空知川支流芦別川芦別ダムである。電源開発などとの共同事業計画された両ダムは、双方トンネル導水路連結して治水のほか上水道供給灌漑水力発電目的とし、1957年昭和32年)に道内初の直轄ダムとして完成した以後石狩川水系河川開発石狩川改修全体計画1953年)、石狩川水系工事実施基本計画1965年)に基づいて進められ金山ダム空知川)、大雪ダム石狩川)、漁川ダム漁川)が建設されたほか、札幌冬季オリンピック開催控え人口の増加顕著となった札幌市治水安全度上水道供給向上を図るため豊平川流域総合開発計画され豊平峡ダム豊平川)が建設された。しかし1981年昭和56年)の台風14号寒冷前線による豪雨石狩川流域過去最悪となる大洪水引き起こし治水計画根本からの見直し図られた。この結果全ての主要支流においてダム計画立案され、定山渓ダム小樽内川)、滝里ダム空知川)、忠別ダム忠別川)、夕張シューパロダム夕張川)が完成新桂沢ダム幾春別川)、三笠ぽんべつダム奔別川)が計画・施工されている。このうち夕張シューパロダム大夕張ダム新桂沢ダム桂沢ダムダム再開発事業として施工されており、夕張シューパロダム北海道最大規模ダムとして2015年平成27年完成した。ただし夕張シューパロダム完成に伴い大夕張ダム水没し桂沢ダム新桂沢ダム完成すれば水没する運命である。 石狩川以外では日本第4の大河である天塩川水系本流岩尾内ダム1971年昭和46年)に、支流名寄川流域にはサンルダム(サンル川)が2019年平成31年)にそれぞれ完成十勝川水系では電源開発による十勝糠平電源一貫開発計画により糠平ダム音更川)などの水力発電事業先行していたが、1962年昭和37年)の大水害を契機十勝川水系総合開発計画実施され本流十勝ダム支流札内川札内川ダム完成したほか、十勝川中流部洪水流下阻害要因となっていた千代田堰堤地点流下能力強化を図るため放水路である千代田新水路と、水路水位調節を図る千代田分流堰が2006年平成18年)に完成した。またオホーツク海に注ぐ常呂川では北見市などの治水安全度上水道供給向上を目的鹿ノ子ダム常呂川)が、日高では沙流川流域二風谷ダム沙流川)、清流として知られる後志利別川には美利河ダムそれぞれ完成している。留萌川水系では1988年昭和63年)の洪水留萌市世帯4分の1浸水した大水害を契機ダム計画進められ支流のチバベリ川に留萌ダム完成している。 施工中ダムとして石狩川水系では新桂沢、三笠ぽんべつの2ダム沙流川では支流額平川平取ダムがあるが、国土交通省によるダム事業再検証の対象となりその後事業再開になった経緯がある。石狩川水系最初に河川総合開発着手しながら治水目的有するダム存在しなかった雨竜川流域においても、2000年以降頻発する水害備えるため北海道電力管理する雨竜第一ダム雨竜川)と雨竜第二ダム(ウツナイ川)に治水目的付加する雨竜川ダム再生事業2018年平成30年)より事業着手された。具体的に雨竜第一ダムでは貯水池である朱鞠内湖容量配分変更し治水容量新設雨竜第二ダムでは2.4メートルダム本体かさ上げして貯水池である宇津内湖の容量増やし増加分を治水容量充てるというものであるダム事業対す地元との摩擦については二風谷ダムにおいて萱野茂貝沢正起こしたダム建設差し止め訴訟知られるダム建設差し止め自体却下されたがアイヌ民族先住性裁判認められ1997年平成9年)には差別的法律であった北海道旧土人保護法廃止アイヌ文化振興法制定つながった。なお、北海道開発局が管轄する一級河川のうち渚滑川湧別川網走川釧路川鵡川尻別川の各水系には直轄ダム建設されておらず、このうち渚滑川釧路川は本支流何れにもダムが全く建設されていない水系河川ダム型式高さ総貯水容量着工完成分類水特法備考石狩川 芦別川 芦別ダム 重力 22.8 1,598 1947 1957 石狩川 漁川 漁川ダム ロックフィル 45.5 15,300 1971 1980 特定 天塩川 天塩川 岩尾内ダム 重力 58.0 107,700 1963 1970 特定 石狩川 雨竜川 雨竜第一ダム 重力 45.5 244,700 1939 1943 再生事業石狩川 ウツナイ川 雨竜第二ダム 重力 35.7 21,600 1939 1943 再生事業石狩川 幾春別川 桂沢ダム 重力 63.6 92,700 1947 1957 再開発石狩川 空知川 金山ダム 中空重力 57.3 150,450 1959 1967 特定 ダム湖百選 常呂川 常呂川 鹿ノ子ダム 重力 55.5 39,800 1972 1983 特定 十勝川 札内川 札内川ダム 重力 114.0 54,000 1981 1998 特定 天塩川 サンル川 サンルダム 台形CSG 46.0 57,200 1988 2019 特定 石狩川 小樽内川 定山渓ダム 重力 117.5 82,300 1974 1989 特定 石狩川 幾春別川 新桂沢ダム 重力 75.5 147,300 1985 2023 特定 桂沢ダム再開発 石狩川 石狩川 大雪ダム ロックフィル 86.5 66,000 1965 1975 特定 石狩川 空知川 滝里ダム 重力 50.0 108,000 1979 1999 特定 9条指定 石狩川 忠別川 忠別ダム 複合 86.0 93,000 1977 2006 特定 指定 十勝川 千代田新水千代田分流堰 堰 - - 1995 2006 十勝川 十勝川 十勝ダム ロックフィル 84.3 112,000 1970 1984 特定 沙流川 沙流川 二風谷ダム 重力 32.0 31,500 1973 1997 特定 指定 沙流川 額平川 平取ダム 重力 56.5 45,800 1973 2021 特定 指定 後志利別川 後志利別川 美利河ダム 複合 40.0 18,000 1975 1991 特定 指定 石狩川 豊平川 豊平峡ダム アーチ 102.5 47,100 1965 1972 特定 ダム湖百選 石狩川 奔別川 三笠ぽんべつダム 台形CSG 53.0 8,620 1985 2030 治水 石狩川 夕張川 夕張シューパロダム 重力 110.6 427,000 1991 2015 兼用 9条指定 大夕張ダム再開発 留萌川 チバベリ川 留ダム ロックフィル 41.2 23,300 1984 2009 特定

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