レボノルゲストレル【levonorgestrel】
レボノルゲストレル
分子式: | C21H28O2 |
その他の名称: | レボノルゲストレール、WY-5104、Levonorgestrel、d-ノルゲストレル、d-Norgestrel、(+)-D-ノルゲストレル、D-ノルゲストレル、(+)-D-Norgestrel、レボノルゲストレル、D-Norgestrel、ホリストレル、ノルプラント、Norplant、Follistrel、13β-Ethyl-17α-ethynyl-17β-hydroxygon-4-en-3-one、[17R,(+)]-13-Ethyl-17-hydroxy-18,19-dinorpregn-4-en-20-yn-3-one、(17R)-18-Methyl-17-ethynyl-19-nortestosterone、(17R)-13β-Ethyl-17-hydroxy-18,19-dinorpregn-4-en-20-yn-3-one、18-メチルノルエチンドロン、18-Methylnorethindrone、(+)-Norgestrel、(+)-ノルゲストレル、(17R)-17-Hydroxy-18-methyl-19-norpregna-4-ene-20-yne-3-one、ミレーナ、Mirena |
体系名: | 17-エチニル-17β-ヒドロキシ-18-メチルエストラ-4-エン-3-オン、17β-ヒドロキシ-17-エチニル-18-メチルエストラ-4-エン-3-オン、[17R,(+)]-13-エチル-17-ヒドロキシ-18,19-ジノルプレグナ-4-エン-20-イン-3-オン、(17R)-18-メチル-17-エチニル-19-ノルテストステロン、(17R)-13β-エチル-17-ヒドロキシ-18,19-ジノルプレグナ-4-エン-20-イン-3-オン、13β-エチル-17α-エチニル-17β-ヒドロキシゴナ-4-エン-3-オン、(17R)-17-ヒドロキシ-18-メチル-19-ノルプレグナ-4-エン-20-イン-3-オン |
レボノルゲストレル
レボノルゲストレル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/04 10:13 UTC 版)
レボノルゲストレル(Levonorgestrel)はホルモン製剤の一つであり、様々な避妊手段に用いられる[1]。商品名はノルレボで、緊急避妊薬として用いられる。
- ^ a b c d “Progestins (Etonogestrel, Levonorgestrel, Norethindrone)”. The American Society of Health-System Pharmacists. 2015年8月21日閲覧。
- ^ Science and Political Controversy. Santa Barbara: ABC-CLIO. (2014). p. 97. ISBN 9781610693202
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- ^ Hamilton, Richard J. (2014). Tarascon pocket pharmacopoeia : 2014 deluxe lab-pocket edition (15th ed.). Sudbury: Jones & Bartlett Learning. pp. 310–312. ISBN 9781284053999
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- ^ “FDA approves Plan B One-Step emergency contraceptive for use without a prescription for all women of child-bearing potential” (2013年6月20日). 2016年2月2日閲覧。
- ^ “スイッチOTC薬、緊急避妊薬は「時期尚早」”. 日経ドラッグインフォメーション (2017年7月27日). 2017年10月27日閲覧。
- ^ 緊急避妊薬、処方箋不要に 厚労省、夏から試験運用、共同通信、2023年6月26日
- ^ a b c ノルレボ錠添付文書 (PDF)
- ^ Postgraduate Gynecology.. Jaypee Brothers Medical Pub. (2011). p. 159. ISBN 9789350250822
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- ^ a b c d e ノルレボ錠の添付文書および「使用上の注意」の解説より。新医薬品の「使用上の注意」の解説 緊急避妊剤ノルレボ®錠 0.75mg レボノルゲストレル錠 [リンク切れ]を参照
- ^ 「メダカ孵化仔魚を用いた化学物質の内分泌撹乱活性の新規検出系を確立」『メダカ孵化仔魚を用いた化学物質の内分泌撹乱活性の新規検出系を確立 | ニュース | 静岡県公立大学法人 静岡県立大学』静岡県立大学、2023年4月4日。
- ^ Akiho Watanabe et al., "Levonorgestrel causes feminization and dose-dependent masculinization in medaka fish (Oryzias latipes) -- Endocrine-disruption activity and its correlation with sex reversal", Science of the Total Environment, Vol.876, Elsevier, June 10, 2023.
- 1 レボノルゲストレルとは
- 2 レボノルゲストレルの概要
- 3 薬効薬理
- 4 関連項目
レボノルゲストレル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 15:25 UTC 版)
ノルレボはレボノルゲストレル(LNG)0.75mg錠で、性交後72時間以内に(できる限り速やかに)確実に2錠服用する。72時間を過ぎたケースでは、IUDやミレーナの留置で対応される。 ノルレボによる作用機序は十分には解明されていないが、その効果は主に着床の阻害よりも排卵の抑制あるいは排卵の遅延によるものと考えられている。卵胞期(排卵前)に使用することによって排卵過程を妨げることが明らかにされている。LHサージ前(卵胞サイズ15mm未満)に緊急避妊薬の投与がされると、約80%の女性でその後5日以内の排卵が阻害されるか、あるいは排卵障害(LHサージの消失、もしくは卵胞破裂後にLHサージが現れる)が起こる。したがって緊急避妊薬を排卵前に投与することによって、その後5~7日間排卵が抑制され、その期間に女性の性器内に進入しているすべての精子が受精能力を失うことになる。また排卵後の服用であった場合黄体期のLH濃度の低下と黄体期の短縮での避妊効果を発揮する根拠となる。 緊急避妊薬の禁忌は、本剤の成分に対する過敏症の既往がある場合、重篤な肝機能障害のある場合(代謝能の低下により肝臓への負担が増加し、症状が増悪する可能性があるため)、妊婦(成立した妊娠には効果がないため)、子宮外妊娠の既往がある場合、卵管炎の既往がある場合、あなた自身又は家族に血栓症(血液凝固)の既往がある場合、食物や薬の吸収を妨げる重度の消化管障害(疾患)を有する場合、又はクローン病のような重篤な吸収不良症候群を有する場合[要出典]である。その他肝障害のある場合、心疾患・腎疾患又はその既往歴のある場合(電解質代謝への影響によるナトリウムや体液の貯留により、症状が増悪する可能性があるため)にも慎重を要する。また、重度の消化管障害あるいは消化管の吸収不良症候群がある場合,本剤の有効性が期待できないおそれがある。 副作用は、消退出血(46.2%)、不正子宮出血(13.8%)、頭痛(12.3%)、悪心(9.2%)、閨怠感(7.7%)などがあり、その他にめまい、腹痛、嘔吐、下痢、乳房の痛み、月経遅延、月経過多、疲労がある。妊娠回避効果は100%ではなく、排卵日付近の性交渉ではレボノルゲストレルを使っても81 - 84%である。 ノルレボ錠は日本の第Ⅲ相臨床試験において、性交後72時間以内にノルレボを1回経口投与した結果、解析対象例63例のうち、妊娠例は1例で、妊娠阻止率は81.0%であった。 全ての妊娠が防げるわけではなく、性交後72時間を超えて本剤を服用した場合には63%であり、妊娠阻止率が減弱する傾向がみられた。 日本で認可されているノルレボは、売上ベースで年間11万個の販売に対し、日本の人工中絶は年間におよそ16万8千件(平成28年度・厚生労働省)で、1日にすると日本の中絶数は460件という結果から、緊急避妊薬に入手できない人が多数であることを懸念し、性交後120時間(丸5日間)以内の服用で効果がある「ella(エラ)」というアフターピルを処方する医師もいる。 なお医師が、自己の患者の治療に用いるために未承認薬を日本に輸入する場合は触法行為ではない。また日本で未承認であっても、個人で使用する範囲で、一定量の医薬品を世界から輸入することは、認められている。 添付文章では、妊娠の有無を判定するために内診を要すること、また妊娠中服用した場合、女性胎児の外性器の男性化や男性胎児の女性化の発生について記載されている。厚生労働省は、2022年1月の専門家部会で「内診」など具体的な検査方法についての記述を削除することと、あわせて海外での研究で胎児への異常は認められなかったとしてあわせて削除される。添付文書の改訂を求めていた「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト」共同代表は添付文書に「内診」と書いてあることで女性が受診を躊躇う可能性について危惧しており、改定を歓迎した。
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