がい‐せいき〔グワイ‐〕【外性器】
生殖器
外性器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 07:46 UTC 版)
女性は直立すると、陰裂と呼ばれる、股間の中心から縦に割れた、部位が確認できる。一般的に、割れ目、もしくは裂け目と呼ばれる、この陰裂の長さは、平均2、3センチと言われ、陰裂を拡げたときに、女性器の各部位を確認することができる。陰裂は女性にとって、プライベートな部位であるため、芸術、漫画、アニメで女性のヌードを表現しても、陰裂は描かれない場合が多い。 外性器で通常観察で目視できる範囲は、すべて外胚葉由来であり、すべて重層扁平上皮に覆われている。膣前庭にのみメラニン細胞は認められないので、人種に寄らず膣前庭のみ同一色である。 バルトリン腺や陰核脚、スキーン腺などは皮下組織として存在するが通常外性器として分類される。バルトリン腺とスキーン腺は外分泌腺であり、豊富な杯細胞を伴った管状腺管組織が見られる。陰核脚は海綿体組織であり、男性の陰茎海綿体と同じくらせん動脈によって起因される勃起メカニズムが存在し、らせん動脈の平滑筋弛緩によって海綿体にある海面空洞が血液で満たされて硬化する。 女性器の形はタイプによって分かれ、小陰唇の形によって変わってくる。大きさや形が変わっても機能自体には問題がない。
※この「外性器」の解説は、「女性器」の解説の一部です。
「外性器」を含む「女性器」の記事については、「女性器」の概要を参照ください。
外性器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 08:43 UTC 版)
外性器の分化はテストステロンの有無に従う。原始生殖腺が精巣に分化してテストステロンを生産している場合には男性型に、そうでない場合には女性型に分化する。 テストステロンのある場合 テストステロンは酵素によって還元されジヒドロステロンとなる。それに曝露された外性器は第10週から第12週にかけて男性型に分化する。生殖結節は急速に発達して亀頭・陰茎となり、生殖隆起は癒合して陰嚢に、尿道ヒダは尿道海綿体となる。陰嚢表面に見られる縫い目状の構造はこの癒合の痕跡である。 ない場合 ジヒドロステロン曝露が起こらないまま第20週になると、これらは自然に女性外性器へ変化する。生殖結節は僅かに発達して陰核に分化、生殖隆起は大陰唇、尿道ヒダは小陰唇をとなる。また、尿生殖洞の上皮がミュラー管由来の子宮管と結びついて増殖、内部に空洞を生じて膣が形成される。これより、女性外性器の形成に卵巣は必要でない。 非典型的な例としては、次のようなものがある。 染色体異常 染色体異常により、生殖結節が活発に増殖する一方で生殖隆起の癒合は十分に起こらない場合がある。外見上男女両方の外性器を有するように見える。性染色体はXX型であることが多いがXX/XYモザイク型の場合もある。 膣の形成は十分でないことが多い。 真性半陰陽 真性半陰陽では、その性器の状態は人それぞれであり、またその要因は未だ解明されていない。人体に2つある性腺のどちらか一方が睾丸、もう一方が卵巣である場合と、睾丸または卵巣が左右揃い、さらにそれらとは逆の第三の性腺を持つ場合とがあるとされる。 染色体構造は46,XXについで46,XYが多く、46,XX/46,XYモザイクも多い 男性型では尿道下裂、女性型では陰核肥大、陰唇癒合 性腺異形成症:外陰部は女性型となる。 混合性性腺異形成症:染色体分析で45,XO/46,XYなどのモザイクを示す外性器が男女中間型を示す 男性仮性半陰陽 性腺が精巣に分化した場合であっても、テストステロンを還元する酵素が欠けていたり、受容体が十分でない場合には外性器の男性化は発生しない(精巣性女性化症候群)。そのまま第20週になると、外性器は女性型に分化する。その他、遺伝子変異により生じる場合もある。還元酵素の遺伝子はX染色体上にあるため劣性遺伝である。 陰核の肥大が見られることもあるが、外見上はほぼ女性型である場合も多い。ただし膣は奥行きが十分でないこともある。また二次成長期になっても陰毛は生じない。 通常はミュラー管の退化は起こっており、子宮・卵管は持たない。 精巣は、子宮にあたる部位にある場合と、脚の付け根付近まで降りてきている場合がある。 卵巣や子宮を持たないため、無月経。 男性仮性半陰陽(不完全型) 男性半陰陽のうち、思春期になると男性化を生ずるものがある。出生時には男性とみなされることもあるが、多くは女性として扱われる。思春期に精巣のテストステロン生産が活発化することによって陰核が急速に発達して陰茎のようになり、変声・髭の発毛が起こる。このため、見掛け上は女児が男性に変わったように見える。 このケースの発生率は民族による差異が大きく、日本人では殆ど見られない。1954年にインドネシアで発見されたほか、1980年代にカリブ海の島で多数発見された。カリブの例では全員がある1人の人物の子孫であったことから、何らかの遺伝的な要因があるものと考えられている。 女性仮性半陰陽 性腺が卵巣に分化した場合であっても、先天性副腎皮質過形成などによってテストステロンが過剰に分泌され、結果として外性器が男性化する場合がある。陰核がやや肥大する程度のものから、外性器が完全に男性型になるものまで多様である。 尿道下裂がみられる場合も多い。
※この「外性器」の解説は、「性別」の解説の一部です。
「外性器」を含む「性別」の記事については、「性別」の概要を参照ください。
「外性器」の例文・使い方・用例・文例
- 外性器のページへのリンク