ミョウマゲドン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 03:51 UTC 版)
「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」の記事における「ミョウマゲドン」の解説
ビル・サイファー(Bill Cipher) 声 - 安達貴英 / 英 - アレックス・ハーシュ 第19話から登場。銀河系よりも古くから存在するといわれる二次元世界の悪魔。 シルクハットと蝶ネクタイを着用した紳士で、黄色のピラミッドに似た平たい三角形の体に大きな一つ目と手足がついている。 別次元の存在であるが、人間の精神に自身を直接投影して姿を現す。投影した姿は実体を伴わないため現実世界に直接干渉することはできないが、幻覚などのトリックを使って全能のように見せかけている。未来予知能力や、人の頭の中に入って記憶を読んだり身体を乗っ取る能力があり、乗っ取った身体を動かすことで現実世界へ間接的に干渉する。ただし身体を乗っ取ったり、記憶を完全に読み取るには互いに同意の上で握手を交わさなければならないという制約がある。 常人には理解できない常軌を逸した行動と趣味を持ち、自他ともに「狂っている」と認める狂人。シンセサイザーを使った音楽が嫌い。無限とも言える時間を平たい二次元に閉じ込められて過ごしており、遊び感覚で現実世界と二次元世界を繋げるゲートを開いて現実世界へ侵攻しようとしている。ディッパー、メイベル、スースの事をそれぞれ「松の木」、「流れ星」、「はてなマーク」と呼ぶ。 第19話でスタンの記憶の中からミステリーハウスの金庫の暗証番号を知るためにギデオンが召喚した。暗証番号を探る見返りにギデオンにある事をしてもらうことを条件に協力する。スタンを助けようと頭に入って来たディッパーたちを魔法で欺いたが、暗証番号を手に入れることには失敗。ギデオンに契約を打ち切られてしまいディッパーたちと対決するが、頭の中では想像すれば何でもできると悟ったディッパーたちに逆にやり込められて引き下がる。 24話ではメイベルの人形劇の準備中、全ての秘密が記されたパソコンのパスワードを知りたがるディッパーの前に現れ、パスワードを教える代わりに「人形をもらう」ことを条件にディッパーと握手を交わし身体を乗っ取り、更には目的の邪魔になるからとパソコンを破壊した上で日誌を処分しようとした。 35話では若い頃のフォードが、グラビティフォールズ先住民が残した壁画の呪文を読んでビルを召喚していた事実が判明。ビルはフォードの頭脳に目をつけて接触・利用し次元を繋ぐゲートを作らせたが、ビルの真意が露呈した事でゲートは閉じられ、次元を繋ぐ計画は失敗した。 37話ではブレンディン・ブランディンの身体を乗っ取ってメイベルを騙し、「次元の裂け目」を封印した水晶玉を奪い取って、二次元世界と現実世界を繋ぐ裂け目を開いた。 38-39話では裂け目を通って実体としてグラビティフォールズに現れ、三次元の体を獲得した。現実世界でも人間の頭の中と同じように魔法が使えるようになり、二次元世界の仲間たちを率いて「ミョウマゲドン」を発生させ町を混沌に作り変えたが、グラビティフォールズが持つ「奇妙なものを引き寄せる力」に囚われ町の外に出ることができず、三次元世界全体に「ミョウマゲドン」を広げる計画は頓挫する。 最終話では「奇妙なものを引き寄せる力を消す方程式の記憶」を取引材料としたスタンリーとスタンフォードの作戦に嵌り、スタンリーの頭の中に閉じ込められる。頭の中から出ようと足掻くも精神世界での戦いは分が悪くスタンリーのパンチでノックアウトされ、更に現実世界のスタンフォードが放った記憶銃によってスタンリーの頭の中身と一緒に消去された。抜け殻となった実体は灰色の石像のような姿でグラビティフォールズに残された。ミョウマゲドン発生時にはグラビティフォールズ内ではほぼ無敵となったが、不意打ちや罠に嵌るとダメージを受ける。 モチーフは1ドル札に描かれるプロビデンスの目。アレックス・ハーシュによる公式擬人化イラストが存在し、本来の姿がデフォルメされた可愛らしい姿であるのに対し、人間の姿は頭がこぶ状に膨れ上がった三角形の体に黄色いぎょろ目、不揃いで黄ばんだ歯の醜男である。 異次元の犯罪者たち/おかしな手下ども(Weirdmageddon Monsters) ミョウマゲドン/変黙示録によって「次元の裂け目」から現れた異次元の悪魔たち。ビルの命令でグラビティフォールズに大惨事を引き起こす。奇妙になるために、この世界にやって来た。最終話において、ビルの敗北後に彼ら自身の次元に送り返された。 以下のメンバーで構成される。 8ボール(8-Ball) 声 - /英 - Andy Merrill 緑の皮膚をしたゴブリンやトロールのような生き物。胸から腹にかけて白く、上半身は筋肉質。特徴として、それぞれが常に異なった方を向いているマジック・エイト・ボールの眼球を持つ。また、大きな耳を持ち、目立つしゃくれあごに、大きな歯がある。右の手首と足首に、壊れた鎖の一部がぶら下がったままの手錠がかけられている。ミョウマゲドンver.のopでは、ディッパーと役柄が入れ替わっている。 クリプトス(Kryptos) ビルにデザインが似ている多角形の悪魔。色は灰色で、形状はひし形または正方形。形状における上端には見たい方に黒目がコンパスのように向く一つ目を持っていて、下端は直角定規のようになっている。また、大きな口に出っ歯を持つ。ほのかにライトブルーのオーラをまとっている。ビルとは異なり、黒い手袋とブーツを身に付けている。 ザンター/決して名前を言ってはならぬもの(Zanthar) 頭部がなく、色はダークパープルの、四足歩行のゴリラのような生き物。一番大きい。頭部はないがパーティーハットをかぶっている。肩と背中に小さな木が生えている。 ティース(Teeth) 声 - /英 - Andy Merrill 歯ぐきから延びる手足を持つ入れ歯を擬人化したような生き物。ほのかにピンクのオーラをまとっている。ミョウマゲドンver.のopでは、メイベルの代わりに紹介されている。 キーホール(Keyhole) 声 - /英 - Matt Chapman 青い肌を持つ人間型の生き物。額には大きな鍵穴がある。目とピンクの鼻の周りの肌には陰ができている。ほのかに青いオーラをまとっている。ミョウマゲドンver.のopでは、スタンの代わりに紹介されている。 ヘクタゴン(Hectorgon) 声 - /英 - Patrick McHale 真っ赤な六角形を擬人化したような生き物。浮遊している。大きな赤橙色の唇と口ひげを持ち、金色の縁をした山高帽を被って、ライトブルーのネクタイをしている。ほのかに赤いオーラをまとっている。ミョウマゲドンver.のopではスタンの代わりに紹介されている。 アモーファス・シェイプ(Amorphous Shape) 多くのカラフルなねじ曲がった正方形で構成されたルービックキューブが分解されたような形状の生き物。浮遊している。それぞれの面に目を持つ。ほのかに白いオーラをまとっている。2本の長いダークパープル色の尻尾のような突起物を持つ。その先端は大きな青い房のようになっていて、体のうちの2つの紫色をした正方形からぶら下がっている。 パイロニカ(Pyronica) 声 - /英 - Danielle Fishel 光るピンクの一つ目を持つサキュバスのような女性型の生き物。ピンクのショートヘアで、前髪がある。2本の巨大な角の間には、何本か小さな角が生えている。手足は白い炎でできている。口は大きいが、唇は薄い。出っ歯と牙が混在している。カエルのような舌を持ち、ピンクのケープを身に付け、スティレットパンプスを履いている。 パシファイア(Paci-Fire) 声 - /英 - Matt Chapman コウモリの耳に似ている巨大な黒い角を持つ悪魔のような赤ん坊様の生き物。肌の色はダークグレイ。ピンク色した雄牛のような鼻、光る赤い目、黒い悪魔のような尻尾を持ち、ほのかに赤いオーラをまとっている。胴体には、もうひとつの顔があり、赤いおしゃぶりをしている。広い額には、金の十字があり、十字の中心にはビルの目に似たような目が描かれている。他のものに比べて、一番典型的な悪魔のように描写されている。 ラバライト状の悪魔(Lava Lamp-Shaped Demon) ラバライトに口がついたような生き物。2つのラヴァ状の塊を内部に持ち、ひとつは眼のように機能している。赤い縁をした山高帽を被っている。ミステリーハウスロボとの決戦には参加していないが、ビルの城である恐怖ピラミッドでのパーティには参加している。 目玉コウモリ(Eye bats) コウモリの翼を持つ、人間ぐらいの大きさの目玉の生き物。パシファイアに操られているような描写がある。飛行能力とは別に、石化光線を放つ能力もある。光線でつかんだまま運ぶこともできる。複数体いて、ミョウマゲドンではグラビティフォールズの上空を飛び回り、人間を次々と石にして、恐怖ピラミッドに運んでいた。雑魚キャラのように見えるが、その能力から意外と活躍する。決戦には11体も出てきた。また、ミョウマゲドン消失後もグラビティフォールズに残留しているため、低級悪魔兼使い魔的な存在と思われる。 頭部のみの怪物(The Horrifying Sweaty One-Armed Monstrosity) 声 - /英 - ルイ・C・K、アレックス・ハーシュ 頭のてっぺんから一本の腕が生えている巨大な頭だけの怪物。近くに来た人間に口の中に入るように要求してくる。 88の顔を持つ怪物(The Creature With Eighty-Eight Different Faces) 声 - /英 - アレックス・ハーシュ カラフルで多くの種類の顔を持つ生物。様々な生き物の集合体のような形状で、天使のような翼と天使の輪を持つ。「ミョウマゲドン2」において、ビルに87の顔を持つと間違えられた。ミステリーロボとの決戦には参加していない。
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