たばこの煙を代表とする吸入された毒素によって、免疫反応が引き起こされ、その結果増えているたんなど排出物による気道の閉鎖がおこりやすい状態です。
たんを伴うせき、息切れが何年にもわたって続き、息を吐く時間がのび、ぜいぜいするという症状があります。ひどい場合には、体重減少・やせ、気胸、心不全や呼吸不全を伴います。
長い経過を経て至る状態でありそもそも気道や肺胞などの組織が破壊されてしまっていること、またたんなどによる気道の閉塞そのもの、とから、肺炎などへの進行へつながりやすく、また階段や坂道をのぼるといった、ちょっとした日常生活での運動でも息切れが出てきます。重症の場合には、携帯用酸素ボンベなどを用いて、酸素を補充する必要があります。
まんせいへいそくせい‐はいしっかん〔‐ハイシツクワン〕【慢性閉塞性肺疾患】
読み方:まんせいへいそくせいはいしっかん
息切れや咳嗽(がいそう)・喀痰(かくたん)の増加などを主な症状とする、進行性肺疾患の一。「肺の生活習慣病」ともいわれ、喫煙などにより有害物質を長期にわたって吸入することにより引き起こされる肺の機能低下・慢性炎症。気道に生じた炎症や肺胞に生じた障害が原因となり、空気の吸入・呼出が困難となる。肺高血圧症や心不全などの合併症を起こす場合があり、重症化すると呼吸不全などに至る。慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれていた病名を統合したもの。40歳以上の発症率が高く、WHO(世界保健機関)による世界の死亡原因としても上位に位置する。COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)。
慢性閉塞性肺疾患
【英】:Chronic obstructive lung disease,COPD
慢性閉塞性肺疾患
慢性閉塞性肺疾患(COPD)【まんせいへいそくせいはいしっかん(しーおーぴーでぃー)】
まんせいへいそくせいはいしっかんと同じ種類の言葉
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