連荘とは? わかりやすく解説

レンチャン【連荘】

読み方:れんちゃん

《(中国語)。多く連チャンと書く》

マージャンで、親が上がるなどして、同じ親が続くこと。

1から転じて俗に、同じ物事何回も続くこと。「朝から—で会議だ」


連荘 レンチャン

2回以上、同一プレーヤーが親を続けること。類義語ツム

連荘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/31 02:01 UTC 版)

連荘(レンチャン)とは、麻雀において、1人のプレイヤーが複数の局で連続してを担当すること。連荘という語におけるの字は、親(荘家)の意味である。連チャンと表記することも多い。

転じて、物事が連続する様に広く使われる(例:今日で飲み会3レンチャンだよ)。また、パチンコパチスロ大当たりが連続で発生することも連荘という。

本記事では麻雀の連荘について述べる。

概要

麻雀において、親が和了したときの得点は、親でない場合に比べてほぼ1.5倍になる。この点を考えれば、親としてプレイできる局面が多いほど有利なため、連荘は親にとって好都合である。ただし、親であることによるデメリットがひとつある。他のプレイヤー(子)がツモ和了したとき、親は通常の倍の点数を支払う点である。これを「親かぶり」「親っ被り」と言い、連荘すればそれだけ親っかぶりする可能性も高くなる。

テンパイ連荘とアガリ連荘

基本的には親が和了した場合に連荘が発生する。また、多くのルールでは、流局(荒牌平局)の際に親がテンパイしていた場合も連荘とする。これをテンパイ連荘という。逆に、親がテンパイしていた場合でも連荘とせず、親があがった場合のみ連荘とするルールを、アガリ連荘もしくはアガリのみ連荘と言う。

テンパイ連荘とするかアガリ連荘とするかは決め次第であり、フリー雀荘等でもハウス側の裁量に委ねられている。長くテンパイ連荘のルールが一般的だったが[1]、昨今はアガリ連荘のルールを採用する店舗も増えてきているようである[注 1]。オンライン麻雀でもどちらのルールになっているかは分かれている。(後掲細目ルールの採用状況節も参照のこと)

また、古いルールや一部のルールでは、南場に限って親のノーテンでも連荘としたり、オーラスのみ親ノーテンでも連荘としたりすることがある[2][3]

輪荘

輪荘(リンチャン、ロンチャン)とは、連荘の対義語であり、局が変わるとともに親が変わることをいう。親流れともいう。特に、輪荘を目的として和了することを親を流すと表現する。

具体的には、親以外のプレイヤー(子)が和了したときに輪荘となる。また、通常のルールでは、荒牌平局の際に親がテンパイしていない場合にも輪荘となる。

輪荘の場合、直前の親の右側(下家)のプレイヤーが次局の親を担当する。

本場

最小単位としての局は「東m局n本場」あるいは「南m局n本場」と呼ばれる。ここで、mはその場風での輪荘回数+1、nは子が和了しなかった最小単位としての局の連続回数を示す。単に「局」という場合、ほとんどの場合は「東m局」「南m局」の局ではなく、最小単位としての局を指す。

上記のnに相当する数字を本場数という。0本場は平場ともいい、n≧1のときの局を積み場という。

連荘の場合、必ず積み場となりmにあたる数字が変わらないため、半荘全体の局数が増えることになる。

なお、荒牌平局による輪荘により本場数を1つ増やすとき、流れn本場のように表現する。

積み棒

通常は、積み場の目印として親が卓上にn本の100点棒を置く。この100点棒を積み棒または場棒と呼ぶ。なお、積み棒は供託されたものではなく、親の持ち点の一部である。

積み符

積み場においては、和了したときの点数にn×300点が加算される。この加算される点数を積み符という。ツモ和了の場合には、各自の支払う点数がn×100点だけ増える。

積み符をn×1500点(ツモ和了の支払い:n×500点)とするローカルルールも存在する。これを場センゴ(場千五)という。積み符を採用しないルールもある。

三人麻雀においては、統一的なルールが存在せず次のようにさまざまな場合がある。

  • 0点(積み符を採用しない)
  • n×200点(ツモ和了の支払い:n×100点)
  • n×1000点(n×500点)
  • ロン和了:n×1000点 ツモ和了:n×2000点(n×1000点)

連荘に関連のあるルール

途中流局

荒牌平局以外の原因で流局した場合、連荘とするか輪荘とするかについて、ルールは統一されていない。事前の取り決めが必要となる。

二飜縛り

二飜縛り(リャンハンしばり・リャンシ)とは、の飜数の合計が最低でも2飜ないと和了できないというルールである。最近では採用しない場合も多い。採用する場合、通常は本場数が一定数以上(5本場以上など)になった場合のみ適用するのが一般的である。

八連荘

同じプレイヤーの和了が8回連続した場合、8回目の和了を八連荘(パーレンチャン)と言い、これを役満として扱うことがある。ただし、八連荘の定義には揺れがあり、純粋に一度の流局も挟まず8回連続して和了しなければならないとするルールのほか、親で8本場まで連荘すればそれ以降の和了をすべて役満とするルールもある。詳細は八連荘を参照。

流局と連荘に関わる細目ルールの採用状況

  • 各種ネット麻雀・オンライン麻雀での採用状況を挙げる。
  • ルールの列のソートボタンで元の順序に戻る。
    • 三麻の場合、四風連打の列は、3人が初巡で同一の風牌を捨てたケースの扱いを示す。
    • 三麻の場合、四家立直の列は、3人全員がリーチを掛けたケースの扱いを示す。
    • 三麻の場合、三家和の列は、二家和が発生したケースの扱いを示す。
  • 流し満貫の扱いについては流し満貫#採用状況を参照のこと。
ルール 人数 連荘規定 九種 四風連打 四開槓 四家立直 三家和 2飜縛り 備考/細目 出典
 
01/ネット麻雀/01-01/東風荘 (4人打ち) 四麻 アガリ連荘 親流れ 親流れ 親流れ 親流れ 親流れ なし 何度かのルール変更を経て、最終的に「流局時は全て流れる」となっている。サービス終了。 [4]
01/ネット麻雀/01-02/東風荘 (3人打ち) 三麻 アガリ連荘 親流れ 続行
[注 2]
親流れ 親流れ
[注 3]
頭跳ね
[注 4]
なし サービス終了。 [4]
01/ネット麻雀/02/雀賢荘 四麻 テンパイ連荘 連荘 連荘 連荘 言及なし トリロンあり なし [7]
01/ネット麻雀/03/ハンゲーム麻雀4 四麻 テンパイ連荘 連荘 連荘 連荘 連荘 連荘 なし 三家和についてはトリロンの有無を選択可能。なしにした場合流局で連荘。頭跳ねも選択可。 [8]
01/ネット麻雀/04/ハンゲーム三人麻雀 三麻 テンパイ連荘 なし 続行 続行 続行 ダブロンあり なし 途中流局なし。四開槓の場合でも流局にならず、5つ目の槓は宣言できない。2018年1月17日サービス終了。 [9]
01/ネット麻雀/05/Maru-Jan 四麻 テンパイ連荘 親流れ 親流れ 親流れ 続行 トリロンあり 言及なし [10]
01/ネット麻雀/06/ロン2 四麻 テンパイ連荘 連荘 連荘 連荘 連荘 連荘 なし [11]
01/ネット麻雀/07-01/天鳳 (4人打ち) 四麻 テンパイ連荘 連荘 連荘 連荘 連荘 連荘 なし [12]
01/ネット麻雀/07-02/天鳳 (3人打ち) 三麻 テンパイ連荘 連荘 続行 連荘 続行 ダブロンあり なし [12]
01/ネット麻雀/08-01/雀魂 (4人打ち) 四麻 テンパイ連荘 連荘 連荘 連荘 連荘 トリロンあり なし [13]
01/ネット麻雀/08-02/雀魂 (3人打ち) 三麻 テンパイ連荘 連荘 続行 連荘 続行 ダブロンあり なし [13]
01/ネット麻雀/09/雀バト 四麻 テンパイ連荘 連荘 連荘 連荘 続行 頭跳ね なし 2012年2月29日にサービス終了。 [15]
01/ネット麻雀/10/闘牌王 四麻 テンパイ連荘 連荘 連荘 連荘 連荘 トリロンあり なし [16]
01/ネット麻雀/11/雀龍門M (4人打ち) 四麻 テンパイ連荘 連荘 親流れ 親流れ 続行 トリロンあり なし 九種九牌はオーラスで親がトップの場合半荘終了 [17]
01/ネット麻雀/12/雀龍門M (3人打ち) 三麻 テンパイ連荘 連荘 続行 親流れ 続行 ダブロンあり なし 九種九牌はオーラスで親がトップの場合半荘終了 [18]
01/ネット麻雀/13/麻雀ロワイヤル 四麻 テンパイ連荘 親流れ 親流れ 親流れ 続行 トリロンあり なし ダブロン・トリロンの場合は親が上家であれば連荘(連荘条件は上家取り)。
01/ネット麻雀/14/NMB48のカジュアルパーティー 四麻 テンパイ連荘 連荘 連荘 連荘 連荘 連荘 なし ダブロンの場合は、親が上がれば上家に関係なく連荘 [19]
02/アーケード麻雀/01/麻雀格闘倶楽部 四麻 アガリ連荘 連荘 親流れ 親流れ 続行 トリロンあり なし この中では唯一、八連荘あり[20] [21]
02/アーケード麻雀/03/セガNET麻雀 MJ Arcade
(4人打ち)
四麻 東風戦:
アガリ連荘
東南戦:
テンパイ連荘
連荘 親流れ 親流れ 続行 トリロンあり なし
[注 5]
ダブロン・トリロンの場合は親が上家であれば連荘(連荘条件は上家取り)。 [22]
02/アーケード麻雀/04/セガNET麻雀 MJ Arcade
(3人打ち)
三麻 アガリ連荘 なし 続行 続行 続行 ダブロンあり なし
[注 5]
途中流局なし。四開槓の場合でも流局にならず、5つ目の槓は宣言できない。ダブロンの場合は親が上家であれば連荘(連荘条件は上家取り、4人打ちのルールと同じ)。 [23]

脚注

注釈

  1. ^ テンパイ連荘よりもアガリ連荘のほうが早く半荘が終わる。つまり卓の回転が速くなり、店舗としては(時間当たりの客数が一定の場合は)売り上げがあがる。
  2. ^ 第三東風荘の三人打ちでは、2009年4月18日の更新まで「三風連打」で流局となった[5]
  3. ^ 第三東風荘の三人打ちでは、2009年4月18日の更新で「三人同時リーチ」を「続行」に変更したが、不具合の発生により、「三人同時リーチは流局」に戻した[6]
  4. ^ 第三東風荘の三人打ちでは、2009年4月18日の更新まで「二家和」で流局となった[5]
  5. ^ a b MJ5のルールページには2飜縛りについての言及がないが、MJ4evolution時代のルール改定を引き継いでいるものとみられる。

出典

  1. ^ 井出洋介監修『平成版 麻雀新報知ルール』報知新聞社、1997年。ISBN 9784831901187 1997年発行のルールブック。p41に「一般的にはテンパイ連荘がほとんどなので(新報知ルールでもテンパイ連荘のほうを採用した)」とある。
  2. ^ 東風荘. “過去の更新情報&アナウンス 2002/1/4~2006/11/6”. 2011年9月1日閲覧。2002/9/19の更新まで、第2東風荘ではオーラスに限り流局でも連荘となった(通常の局はアガリ連荘)。
  3. ^ 井出洋介監修『平成版 麻雀新報知ルール』報知新聞社、1997年。ISBN 9784831901187 p41、「オーラスだけはノーテンでも連荘できるというローカルルールも結構あるようですが」(原文ママ)という記述があり、「オーラスのみノーテンでも連荘」は明確にローカルルールとされている。
  4. ^ a b 東風荘. “麻雀ルール”. 2011年8月31日閲覧。東風荘. “更新情報”. 2011年8月31日閲覧。
  5. ^ a b 東風荘. “更新情報 - 2009/4/18の項”. 2012年6月24日閲覧。
  6. ^ 東風荘. “更新情報 - 2009/4/18の項、2009/5/21の項”. 2012年6月24日閲覧。
  7. ^ 雀賢荘. “麻雀ルール”. 2011年8月31日閲覧。
  8. ^ ハンゲーム麻雀4. “遊び方/役について”. 2011年8月31日閲覧。
  9. ^ ハンゲーム三人麻雀. “遊び方”. 2011年9月1日閲覧。
  10. ^ Maru-Jan. “ルール”. 2011年8月31日閲覧。
  11. ^ ロン2 (日本プロ麻雀連盟). “遊び方・ルール”. 2011年8月31日閲覧。
  12. ^ a b 天鳳. “マニュアル”. 2011年9月1日閲覧。
  13. ^ a b 雀魂 (2021年6月15日). “段位戦ルール説明”. 株式会社Yostar. 2023年2月6日閲覧。
  14. ^ 竹書房 (2011年9月1日). “近代麻雀オンラインバトル サービス終了のお知らせ”. 2012年6月24日閲覧。
  15. ^ 雀バト. “対戦ルールと遊び方 (Web魚拓)”. 2011年9月15日閲覧。「オンライン麻雀 雀バト」は、2011年8月31日[14]にサービス終了した前身「近代麻雀オンラインバトル」のルールをそのまま引き継いでいる。
  16. ^ 闘牌王. “ルール”. 2011年8月31日閲覧。ルールページに明記されていないが途中流局は連荘で運営されている。
  17. ^ 雀龍門M. “四人打ち採用ルール役”. 2024年2月1日閲覧。
  18. ^ 雀龍門M. “三人打ち採用ルール役”. 2024年2月1日閲覧。
  19. ^ NMB48のカジュアルパーティー ヘルペディア”. nmb48mj.jp. 2022年11月2日閲覧。
  20. ^ 麻雀格闘倶楽部 Ultimate Version. “あがり役一覧表”. 2011年9月1日閲覧。
  21. ^ 麻雀格闘倶楽部 Ultimate Version. “対局ルール”. 2011年8月31日閲覧。
  22. ^ セガネットワーク対戦麻雀MJ5. “MJルール (四人打ち)”. 2012年12月9日閲覧。
  23. ^ セガネットワーク対戦麻雀MJ5. “三人打ちルール”. 2012年12月9日閲覧。

関連項目


連荘(連チャン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/10 04:39 UTC 版)

パチンコ用語の一覧」の記事における「連荘(連チャン)」の解説

大当たり終了後持ち玉が減りにくい状態(普通電動役物頻繁な開放によるスタート入賞サポートいわゆる電チューサポートが働いている状態)で大当たり当選すること。偶然早い回転数引いた場合はこう呼ばないことが多い。語源麻雀の「連荘」から。

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