客風三刻とは? わかりやすく解説

客風三刻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 23:26 UTC 版)

客風三刻(おたかぜさんこう、コーフォンサンコー)とは、麻雀におけるローカル役の1つ。役牌ではない3種の風牌刻子または槓子にすると成立する。喰い下がりなしの2飜もしくは3飜。「客風三風」(コーフォンサンフォン)とも呼ばれる。

概要

通常の東南回しの半荘戦の場合、客風三刻をあがれるのは東場の東家か南場の南家だけである。例えば東場の西家の場合、役牌になる風牌は東と西であり、客風は南と北しかない。南と北の2種しか客風がないので、東場の西家には客風三刻は作れない。つまり客風三刻は、ダブ東やダブ南に該当するプレイヤーにしか作れない。東風戦であれば当然東場の東家にしか作れない。

3飜の役とする場合もあるが、高すぎるとの見方がある[1]

牌姿の例

(例)東場の東家/対々和との複合

         
ダブ東以外の風牌3つが刻子になっている。客風三刻+対々で親満。客風三刻を採用していないルール、つまり通常のルールでは、この手は対々のみの親3900点である。

(例)南場の南家/混一色との複合

      
ダブ南以外の風牌3つが刻子になっている。客風三刻+混一色で満貫。客風三刻を採用していないルール、つまり通常のルールでは、この手は混一のみのバカホン、子2600点である。

定義揺れ

親(東家)にのみ認められる役とする書籍[2]もある。その場合は東場の東家が南・西・北を揃えたときのみ有効で、南場の南家が東・西・北を揃えても認められない。

また、親(東家)でさえあれば場風は関与しないとする書籍[1]もある。その場合は東家が南・西・北を揃えれば場風とは複合せずに三飜として扱う。

三風刻三風子

三風刻(サンフォンコー、さんぷうコー)とは、客風でなくとも3種の風牌で刻子を作った場合に付くローカルルールの役である。二飜。これを認める場合、客風三刻でなければ必然的に最低1種の刻子は役牌と重複するため、実質的には客風三刻と点数は同じになる。なお、中国のルールでは三風刻は正式な役として認められている。

(例)風牌3つが刻子になっていれば成立

   
現状ではのノベタンだが、一手変わりで小四喜になる。

三風子(サンフォンツ)は三風刻と条件が同じ役(事実上、三風刻の別名)である。田村光昭『麻雀初級脱出読本』[3]によると、大三元に対する小三元の連想で、四喜和の下位役として作られた。書籍によっては単に三風と呼ぶもの[4]もある。

脚注

  1. ^ a b 佐藤芳清『入門の方にもベテランの方にも 麻雀大解説』ごま書房、2003年、164頁。ISBN 9784341082482 
  2. ^ 鈴木知志『まず覚えよう麻雀カンペキ点数計算 - 実戦から学ぶ勝利の方程式』大泉書店、1998年。ISBN 9784278048148 
  3. ^ 田村光昭『麻雀初級脱出読本』ひかりのくに、1996年。ISBN 9784564402166 
  4. ^ 東京雀豪倶楽部『麻雀の鉄人』リヨン社、1995年。ISBN 9784576950129 

関連項目


客風三刻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 07:53 UTC 版)

麻雀のローカル役」の記事における「客風三刻」の解説

詳細は「客風三刻」を参照 客風三刻(おたかぜさんこー)は、役牌ならない風牌3種刻子槓子)にした時成立する役。2飜もしくは3飜。役の定義から、東場東家南場南家にしかできない。親のみに認め場合や、場風は含まれてもよいとする解釈もある。 (例) これは東場東家の例。役の付く風牌ダブ東しかなく、役のつかない南西北をすべて刻子にしている。

※この「客風三刻」の解説は、「麻雀のローカル役」の解説の一部です。
「客風三刻」を含む「麻雀のローカル役」の記事については、「麻雀のローカル役」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「客風三刻」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「客風三刻」の関連用語

客風三刻のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



客風三刻のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの客風三刻 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの麻雀のローカル役 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS