皇宮警察本部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/11 19:31 UTC 版)
歴史
沿革
宮内省時代(後に宮内府、現在の宮内庁に改編される)の皇宮警察の沿革は「皇宮警察 (宮内省)」を参照。
- 1947年(昭和22年)1月、宮内省から内務省へ移管され、警視庁皇宮警察部と改称。その際に、官名が「皇宮警察官」から「皇宮護衛官」に改められる。また、側近護衛が侍従職に移管される。
- 1948年(昭和23年)3月、旧警察法の施行に伴い、国家地方警察本部に移管され皇宮警察府(こうぐうけいさつふ)とされる。再び、側近護衛を所管する。
- 同年6月、皇宮警察局(こうぐうけいさつきょく)に再び改称。
- 1948年(昭和23年)12月、皇宮護衛官が特別司法警察職員に指定される。
- 1949年(昭和24年)1月、国家地方警察本部の外局の皇宮警察本部となる。
- 1951年(昭和26年)8月、皇宮警察の勤務体制が三交替勤務制になる。
- 1952年(昭和27年)12月、皇宮警察音楽隊が設置される[14]。
- 1953年(昭和28年)6月、皇宮警察学校が設置される。
- 1954年(昭和29年)7月、現在の警察法が施行されるに伴い、警察庁の附属機関の皇宮警察本部となる。
- 1960年(昭和35年)6月、側衛実施指揮官として侍衛官が設置される。
- 1973年(昭和48年)4月、皇宮警察本部に護衛部が設けられる。
- 1977年(昭和52年)12月、内廷皇族以外の皇族についても、恒常的な護衛を実施する。
- 1992年(平成4年)8月、皇宮警察の勤務体制が四交替勤務制になる。
- 2011年(平成23年)4月26日、同年3月11日発生の東北地方太平洋沖地震による東日本大震災に伴い、パトロール隊「皇宮警察ひまわり隊」が編成され東北地方の被災地へ派遣。皇宮警察史上初の管轄外活動となる[注 2][15]。
対応した主な事件
- 1954年(昭和29年)1月2日:二重橋事件
- 1971年(昭和46年)9月25日:第1次坂下門乱入事件
- 1972年(昭和47年)1月6日:日光皇太子夫妻襲撃事件
- 1975年(昭和50年)7月12日:第2次坂下門乱入事件
- 1975年(昭和50年)7月17日:ひめゆりの塔事件
- 2011年(平成23年)2月5日:皇居お堀入浴剤投げ入れ事件
- 2020年(令和2年)5月25日:皇居正門鉄橋付近侵入事件
- 2022年(令和4年)6月4日:赤坂御用地侵入事件
- 2022年(令和4年)6月29日:名古屋市男性宮内庁包丁送りつけ事件
注釈
出典
- ^ 警察庁の定員に関する規則(昭和44年6月5日国家公安委員会規則第4号)」(最終改正:平成30年3月30日国家公安委員会規則第8号)
- ^ 単位:千円。2018年度(平成30年度)当初予算 - 一般会計(内閣 「平成30年度予算書関連」 財務省)。
- ^ 皇宮警察署官制(明治19年5月1日宮内省達第5号。)
- ^ a b 警察法 第29条
- ^ a b 皇宮警察本部概要
- ^ “皇宮警察”. 日本大百科全書. 小学館、コトバンク. 2022年8月12日閲覧。
- ^ a b 令和4年警察白書 P208「皇宮警察本部の活動」 警察庁
- ^ “サイトマップ | 皇宮警察本部-IMPERIAL GUARD HEADQUARTERS-”. 警察庁. 2018年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月25日閲覧。
- ^ 『ジーニアス英和辞典』第3版 「guard(名詞)(1)」。
- ^ 秦 2005, pp. 370–382, 第2部 陸海軍主要職務の歴任者一覧-III 陸軍-9.部隊/師団-A 師団
- ^ テレ東ニュース「皇居で年頭視閲式 部隊が華々しく行進【動画】
- ^ 昭和44年6月5日国家公安委員会規則第4号。(最終改正:令和2年3月30日国家公安委員会規則第4号)
- ^ “皇居で3年ぶり 皇宮警察の年頭視閲式 天皇皇后両陛下も出席”. NHK. (2023年1月20日) 2023年3月10日閲覧。
- ^ 「皇宮警察音楽隊創設60周年記念演奏会」平成25年度警察白書,P201
- ^ 皇宮警察が初の被災地支援へ 避難所での生活相談などに女性護衛官ら派遣 産経新聞 2011年4月26日(インターネットアーカイブ)
- ^ 皇宮警察本部の仕事
- ^ a b 皇宮警察史編さん委員会(1976), 付録p60
- ^ a b c d “《皇宮警察わいせつ体質がまた発覚》那須御用邸で「男女4人の護衛官がみだらな行為」”. 文春オンライン (2020/3/13(金) 18:36配信). 2020年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月9日閲覧。
- ^ a b c “皇宮警察で不祥事続々…未成年飲酒に男女4人みだらな行為 校長含む30人前後を処分へ NHK報道”. zakzak. 夕刊フジ (2020年3月10日). 2020年7月27日閲覧。
- ^ “皇宮警察の警部補、酒に酔い電車内で痴漢か 十条駅で現行犯逮捕”. クリスチャントゥデイ (2016年1月14日19時05分). 2020年7月27日閲覧。
- ^ “皇宮護衛官を書類送検 児童ポルノ所持容疑 警視庁”. 産経ニュース (2017年12月12日12:43). 2021年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月27日閲覧。
- ^ “赤坂御用地に知人女性招き入れる、皇宮警察署長を懲戒処分…「職場見せたかった」”. 読売新聞. (2021年2月19日). オリジナルの2021年2月19日時点におけるアーカイブ。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL「皇宮警察護衛官、ジャケット盗む 懲戒処分」『産経新聞』、2022年4月22日。2023年3月6日閲覧。
- ^ “皇宮警察で「泥沼ダブル不倫」「不倫の末の練炭心中」が 皇族方への悪口も横行”. デイリー新潮. (2022年7月13日) 2024年1月9日閲覧。
- ^ “皇居を1時間以上も勝手に徘徊して捕まった中国人の正体 元公安警察官も啞然(抜粋)”. デイリー新潮. 2022年11月4日閲覧。
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