平城京平城京の概要

中央北域に宮城・平城宮（大内裏）を置き、東西8坊 (約 4.3 km) の面積をもち、中央を南北に走る朱雀大路によって左京・右京に二分され、さらに南北・東西を大路・小路によって碁盤の目のように整然と区画され、全域が72坊に区画設定されていた。

大阪湾や淡路島（八島のひとつ）にも近い奈良盆地（奈良県奈良市の西部の一部、中心部及び大和郡山市北部）には、5世紀中頃にはすでに天皇陵である佐紀盾列古墳群が作られ、またのちには大神神社、7世紀には興福寺も建立されているが、京となった8世紀には、東大寺や巨大な仏像である東大寺盧舎那仏像、法華寺などが建立された。本州の政治・文化の中心地となるに至って外京（げきょう）に位置した門前町が、今に続く奈良の町を形成する中心となった。

脚注

注釈

^ 平城宮の施設が遷都の時点でどの程度整備されたかについては、その直前の和銅3年の元旦の儀式が工事中の平城宮の大極殿で開かれたか、現時点の宮殿である藤原宮で開かれたかの論争がある^[1]。
^ 歴史学者の坂本太郎も「ヘイゼイ」が古来の読み方であることを強調している^[5]。
^ 1992年時点での回復率は61.8% ^[23]。

出典

^ 市大樹「平安遷都直前の元旦朝賀と賜宴」吉村武彦編『日本古代の国家と王権・社会』塙書房、2014年 ISBN 978-4-8273-1268-3
^ 坂上康俊著、『平城京の時代』、岩波書店、2011年。
^ “コトバンク - 平城京”. 2019年9月6日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e 「平城京の読み方って「へいぜいきょう」だったっけ？」（東京書籍株式会社の話） Excite Bit コネタ 2010年1月22日（ただし小学校では、学習上の混乱を避け、「へいじょうきょう」だけになっているものもある）。
^ 『史書を読む』中公文庫、1987年、15頁。
^ 『国史大辞典』（吉川弘文館、第12巻、1991）。
^ “遷都当初から「奈良」でした　平城京跡で記載木簡”. 47NEWS (共同通信社). (2015年4月30日). オリジナルの2015年4月30日時点におけるアーカイブ。
^ 外京は現在の奈良県庁周辺に相当する。
^ “奈良・平城京跡の邸宅　有力貴族の屋敷か　敷地6万1000平方メートル”. 毎日新聞 (2019年7月19日). 2019年7月20日閲覧。
^ 日本人名大辞典+Plus,世界大百科事典内言及, 精選版日本国語大辞典,デジタル大辞泉,山川日本史小辞典改訂新版,デジタル版. “羅城(らじょう)とは？意味や使い方”. コトバンク. 2023年9月22日閲覧。
^ 北浦定政『平城宮大内裏跡坪割之図 (写)』嘉永5年考正の写。2017年10月13日閲覧。黒川家旧蔵。黒川真道蔵書、表装に黒川真前の印。軸装、彩色、一部朱書きあり。101.0×68.8cm (外装150.0×74.0cm)。
^ ^a ^b 河田羆他 1897.
^ 関野貞「平城宮及大内裏考」『東京帝国大学紀要 ; 工科第3冊』、東京帝国大学、1907年、2017年10月13日閲覧。
^ 奈良文化財研究所・編著、『木簡古代からの便り』、岩波書店、2020年、27頁。
^ ^a ^b ^c “国指定史跡・名勝・天然記念物一覧”. 奈良市. 2017年10月13日閲覧。
^ “平城京左京三条二坊宮跡庭園”. 奈良市. 2017年10月13日閲覧。
^ 奈良文化財研究所（編）「平城京左京二条二坊・三条二坊発掘調査報告―長屋王邸・藤原麻呂邸の調査（本文編）（図版編）」『奈良国立文化財研究所学報』第54号、1995年。
^ 奈良文化財研究所（編）「平城京木簡一―長屋王家木簡一」『奈良国立文化財研究所史料』第41号、1995年。
^ “木簡ひろば・遺構”. 奈良文化財研究所. 2017年10月13日閲覧。
^ 北村優季「長岡平城遷都の史的背景」（初出:『国立歴史民俗博物館研究報告』134集（2007年）/所収:北村『平城京成立史論』（吉川弘文館、2013年） ISBN 978-4-642-04610-7
^ 砂防のれきし｜水のめぐみ館「アクア琵琶」 2017年4月13日閲覧
^ 大戸川ダム工事事務所【大戸川の歴史】 2017年4月13日閲覧
^ 安田勇次田上山における山腹工の施工による植生の復元と土砂流出抑制砂防学会誌, Vol.63, No.4 pp.44-50 （2010年）

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[続きの解説]

「平城京」の続きの解説一覧

[2] 平城宮の施設が遷都の時点でどの程度整備されたかについては、その直前の和銅3年の元旦の儀式が工事中の平城宮の大極殿で開かれたか、現時点の宮殿である藤原宮で開かれたかの論争がある^[1]。

[7] 歴史学者の坂本太郎も「ヘイゼイ」が古来の読み方であることを強調している^[5]。

[26] 1992年時点での回復率は61.8% ^[23]。

[1] 市大樹「平安遷都直前の元旦朝賀と賜宴」吉村武彦編『日本古代の国家と王権・社会』塙書房、2014年 ISBN 978-4-8273-1268-3

[3] 坂上康俊著、『平城京の時代』、岩波書店、2011年。

[kotobank-4] “コトバンク - 平城京”. 2019年9月6日閲覧。

[kyokasho-5] 「平城京の読み方って「へいぜいきょう」だったっけ？」（東京書籍株式会社の話） Excite Bit コネタ 2010年1月22日（ただし小学校では、学習上の混乱を避け、「へいじょうきょう」だけになっているものもある）。

[6] 『史書を読む』中公文庫、1987年、15頁。

[8] 『国史大辞典』（吉川弘文館、第12巻、1991）。

[9] “遷都当初から「奈良」でした　平城京跡で記載木簡”. 47NEWS (共同通信社). (2015年4月30日). オリジナルの2015年4月30日時点におけるアーカイブ。

[10] 外京は現在の奈良県庁周辺に相当する。

[11] “奈良・平城京跡の邸宅　有力貴族の屋敷か　敷地6万1000平方メートル”. 毎日新聞 (2019年7月19日). 2019年7月20日閲覧。

[12] 日本人名大辞典+Plus,世界大百科事典内言及, 精選版日本国語大辞典,デジタル大辞泉,山川日本史小辞典改訂新版,デジタル版. “羅城(らじょう)とは？意味や使い方”. コトバンク. 2023年9月22日閲覧。

[kitaura-13] 北浦定政『平城宮大内裏跡坪割之図 (写)』嘉永5年考正の写。2017年10月13日閲覧。黒川家旧蔵。黒川真道蔵書、表装に黒川真前の印。軸装、彩色、一部朱書きあり。101.0×68.8cm (外装150.0×74.0cm)。

[FOOTNOTE河田羆他1897-14] 河田羆他 1897.

[15] 関野貞「平城宮及大内裏考」『東京帝国大学紀要 ; 工科第3冊』、東京帝国大学、1907年、2017年10月13日閲覧。

[16] 奈良文化財研究所・編著、『木簡古代からの便り』、岩波書店、2020年、27頁。

[shitei-17] “国指定史跡・名勝・天然記念物一覧”. 奈良市. 2017年10月13日閲覧。

[teien-18] “平城京左京三条二坊宮跡庭園”. 奈良市. 2017年10月13日閲覧。

[19] 奈良文化財研究所（編）「平城京左京二条二坊・三条二坊発掘調査報告―長屋王邸・藤原麻呂邸の調査（本文編）（図版編）」『奈良国立文化財研究所学報』第54号、1995年。

[20] 奈良文化財研究所（編）「平城京木簡一―長屋王家木簡一」『奈良国立文化財研究所史料』第41号、1995年。

[21] “木簡ひろば・遺構”. 奈良文化財研究所. 2017年10月13日閲覧。

[22] 北村優季「長岡平城遷都の史的背景」（初出:『国立歴史民俗博物館研究報告』134集（2007年）/所収:北村『平城京成立史論』（吉川弘文館、2013年） ISBN 978-4-642-04610-7

[23] 砂防のれきし｜水のめぐみ館「アクア琵琶」 2017年4月13日閲覧

[24] 大戸川ダム工事事務所【大戸川の歴史】 2017年4月13日閲覧

[25] 安田勇次田上山における山腹工の施工による植生の復元と土砂流出抑制砂防学会誌, Vol.63, No.4 pp.44-50 （2010年）

[1]

[5]

[23]

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