埼玉高速鉄道線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 14:06 UTC 版)
歴史
本路線は、1972年(昭和47年)の都市交通審議会答申第15号において、東京7号線の埼玉方面への延伸区間として「川口市中央部…浦和市東部間」が定められたのが始まりである。その後1985年(昭和60年)の運輸政策審議会答申第7号では、埼玉県内は「鳩ヶ谷市中央経由で東川口から浦和市東部」へと変更された。1992年(平成4年)に埼玉県、沿線3市および帝都高速度交通営団(現在の東京地下鉄〈東京メトロ〉)等により第三セクター「埼玉高速鉄道株式会社」が設立され、1995年(平成7年)に着工[11]、2001年(平成13年)3月28日に赤羽岩淵 - 浦和美園間が開業した。
全体の建設費用は2591億円、1キロメートルあたり170億円である。赤羽岩淵駅から鳩ヶ谷駅終端の6.2 km間は地下高速鉄道整備事業費補助金対象工事の対象となり、事業主体である埼玉高速鉄道株式会社が自ら建設主体となって帝都高速度交通営団に施工を委託した[1]。鳩ヶ谷駅終端から浦和美園駅間の8.4 km間はP線対象工事となり、鳩ヶ谷駅終端から浦和美園駅始端の8.1 km間は建設主体である日本鉄道建設公団が施工した[1]。浦和美園駅から車両基地の0.3 kmは日本鉄道建設公団が埼玉高速鉄道株式会社に施工を委託した[1]。
年表
- 1992年(平成4年)
- 1993年(平成5年)10月1日:運輸省より工事認可(土木施設)。
- 1994年(平成6年)
- 4月:埼玉県内の都市計画決定。
- 8月:東京都内の都市計画決定。
- 9月:運輸省より工事認可(電気施設)。
- 1995年(平成7年)
- 1999年(平成11年)
- 9月:駅名決定。それまで仮称だった鳩ヶ谷中央駅を鳩ヶ谷駅に、川口戸塚駅を戸塚安行駅に、浦和大門駅を浦和美園駅とする。
- 11月19日:シールドトンネル貫通式。
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)
- 2002年(平成14年)
- 2006年(平成18年)9月25日:ダイヤ改正[17]。東急目黒線の急行運転開始に伴い、赤羽岩淵方面行きの列車に急行列車が誕生[17]。
- 2008年(平成20年)6月22日:直通運転区間を日吉駅まで延伸[18]。
- 2009年(平成21年)6月6日:ダイヤ改正[19]。日中の鳩ヶ谷駅 - 浦和美園駅間が毎時6本から5本に減便し、12分間隔となる[19]。
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)3月17日:ダイヤ改正[20]。平日の夕夜間帯に増発。下り終電を2分繰り下げ、赤羽岩淵駅0:15発とする[20]。
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)3月15日:ダイヤ改正。平日ダイヤにおいて鳩ヶ谷行きの下り終電を新設し、赤羽岩淵駅0:30発とする[21]。併せて浦和美園行きの下り終電を4分繰り下げ、赤羽岩淵0:19発とする。平日ダイヤの上り終電を11分繰り下げ、浦和美園駅0:06発とする[21]。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)3月22日:マスコットキャラクターとして「たまさぶろう」が登場する[25]。
- 2017年(平成29年)3月25日:ダイヤ改正。土休日ダイヤにおいて鳩ヶ谷行きの下り終電を新設し、赤羽岩淵駅0:22発とする[26]。
- 2018年(平成30年)3月30日:ダイヤ改正。鳩ヶ谷行き下り終電の浦和美園延伸など平日朝夕に増発[27]。日中の赤羽岩淵駅 - 鳩ヶ谷駅間が毎時10本から7 - 8本に減便し、6 - 12分間隔となる。
- 2019年(平成31年・令和元年)
- 2021年(令和3年)3月13日:ダイヤ改正[30]。平日ダイヤの下り終電を3分繰り上げ、赤羽岩淵駅0:39発とする。
- 2022年(令和4年)4月1日:8両編成の運行を開始[4][5]。
- 2023年(令和5年)3月18日:ダイヤ改正[31]。東急新横浜線・相鉄線と直通運転を開始[32][33]。
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル』2001年6月号「都心直結の地下鉄新線埼玉高速鉄道」pp.62 - 65。
- ^ a b c 『路線愛称『埼玉スタジアム線(埼スタ線)』に決定!!』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2015年11月27日。 オリジナルの2022年5月7日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ a b 『ご利用の皆さまによりわかりやすく 「駅ナンバリング」を導入します ~駅案内サインの多言語表記も拡充へ~』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2016年11月28日。 オリジナルの2021年9月9日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ a b 『埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線に8両編成列車が運行されます! 令和4年4月上旬から運行開始予定! 〜ご利用のお客さまのために、地域のために、もっと便利に〜』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2022年1月27日。 オリジナルの2022年1月27日時点におけるアーカイブ 。2022年1月27日閲覧。
- ^ a b “東急目黒線・東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道線で8両編成の運転開始”. 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース. 交友社 (2022年4月9日). 2022年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月9日閲覧。
- ^ “わが国初 地下鉄内に浄化用導水管を敷設”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1997年1月28日)
- ^ 『埼玉高速鉄道線の愛称を募集!! ~埼玉高速鉄道線と沿線地域のイメージアップにむけて より愛され親しみのもてる愛称を募集します。~』(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2001年10月22日。 オリジナルの2011年11月9日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ a b “愛称決定!!「彩の国スタジアム線」 〜埼玉高速鉄道線の愛称が決定しました〜”. 埼玉高速鉄道 (2002年3月30日). 2002年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月10日閲覧。
- ^ 『これからも、ずっと・もっと愛される路線に! 便利!快適!埼玉高速鉄道線『路線愛称』を募集』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2015年4月22日。 オリジナルの2022年5月7日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ 『みんなで選ぶ!埼玉高速鉄道線『路線愛称』 総選挙 実施します!!』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2015年9月17日。 オリジナルの2022年4月27日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ a b “営団南北線の埼玉側延伸区間 埼玉高速鉄道が起工式”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1995年7月17日)
- ^ a b c 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成18年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.96
- ^ 編集部「8月のメモ帳」『鉄道ピクトリアル』第50巻第11号(通巻第693号)、電気車研究会、2000年11月1日、117頁、ISSN 0040-4047。
- ^ 『首都圏のあらたな動脈が完成! 3月28日(水)南北線と埼玉高速鉄道線との相互直通運転開始』(プレスリリース)営団地下鉄、2001年2月20日。 オリジナルの2004年2月5日時点におけるアーカイブ 。2021年8月14日閲覧。
- ^ 『3月28日(水)、目黒線が埼玉高速鉄道線と相互直通運転を開始 相互直通運転に先立ち、3月23日(金)、目黒線のダイヤ改正を実施』(PDF)(プレスリリース)東京急行電鉄、2001年2月21日。 オリジナルの2020年12月17日時点におけるアーカイブ 。2021年8月14日閲覧。
- ^ “浦和美園駅がもっと便利に!最終電車の延長運転を実施します!”. 埼玉高速鉄道 (2002年11月12日). 2002年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月10日閲覧。 アーカイブ 2002年11月22日 - ウェイバックマシン
- ^ a b c “埼玉高速鉄道線のダイヤ改正を実施します。”. 埼玉高速鉄道 (2006年8月23日). 2006年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月14日閲覧。 アーカイブ 2006年10月8日 - ウェイバックマシン
- ^ “埼玉高速鉄道線のダイヤ改正を実施します。”. 埼玉高速鉄道 (2008年6月6日). 2008年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月14日閲覧。
- ^ a b c 『埼玉高速鉄道におけるダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2009年4月10日。 オリジナルの2011年11月5日時点におけるアーカイブ 。2022年5月14日閲覧。
- ^ a b 『もっと便利に、快適に〜平日夕夜間帯に列車を増発 埼玉高速鉄道線ダイヤ改正のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2012年2月16日。 オリジナルの2012年4月15日時点におけるアーカイブ 。2022年5月14日閲覧。
- ^ a b c d 『平成25年3月16日(土)ダイヤ改正を実施します』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2013年2月14日。 オリジナルの2016年3月27日時点におけるアーカイブ 。2022年5月14日閲覧。
- ^ 『埼玉高速鉄道線「赤羽岩淵駅〜浦和美園駅」区間のトンネル内で新たに携帯電話サービスを提供開始』(プレスリリース)埼玉高速鉄道/NTTドコモ/KDDI/ソフトバンクモバイル、2015年2月9日。 オリジナルの2016年3月29日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ a b 『埼玉高速鉄道線 ダイヤ改正について』(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2015年2月13日。 オリジナルの2015年2月19日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ 『大募集! 初めての取組みです! 地元の施設・企業さまを対象に各駅の 副駅名称を募集します! ご活用ください!』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2015年7月24日。 オリジナルの2022年3月20日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ 『埼玉スタジアム線に「たまさぶろう」誕生! 新しい仲間とともに皆さまをお迎えします!』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2016年3月22日。 オリジナルの2022年3月20日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ 『埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2017年2月27日。 オリジナルの2022年5月7日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ 『平成30年3月30日(金)にダイヤ改正を実施します。』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2018年2月15日。 オリジナルの2022年5月7日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ a b 『平成31年3月16日(土)に ダイヤ改正を実施します。』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2019年1月29日。 オリジナルの2022年5月7日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ 『埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線8両編成列車を運行します! 2022年度上期の運行に向けて工事を開始いたします! 〜ご利用のお客さまのために、地域のために、輸送力増強〜』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2019年3月26日。 オリジナルの2022年2月3日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ 『緊急事態宣言に伴う終電時刻の繰り上げ及び一部列車の行先変更は 令和3年3月12日(金)まで実施いたします。また、令和3年3月13日(土)にダイヤ改正を実施いたします。』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道、2021年2月5日。 オリジナルの2021年12月17日時点におけるアーカイブ 。2022年5月7日閲覧。
- ^ 『埼⽟スタジアム線 令和5年3⽉ダイヤ改正のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)埼玉高速鉄道。 オリジナルの2022年12月16日時点におけるアーカイブ 。2022年12月16日閲覧。
- ^ 『2023年3月(予定)相鉄新横浜線・東急新横浜線開業!鉄道がもっと便利になります ~神奈川県央地域及び横浜市西部から東京・埼玉に至る広域的な鉄道ネットワークの形成~』(PDF)(プレスリリース)相模鉄道/東急電鉄/東京地下鉄/東京都交通局/埼玉高速鉄道/東武鉄道/西武鉄道、2022年1月27日。 オリジナルの2022年1月27日時点におけるアーカイブ 。2022年1月27日閲覧。
- ^ 『2023年3月18日(土)相鉄新横浜線・東急新横浜線開業に伴い形成される 広域鉄道ネットワークの直通運転形態および主な所要時間について』(PDF)(プレスリリース)相模鉄道/東急電鉄/東京地下鉄/東京都交通局/埼玉高速鉄道/東武鉄道/西武鉄道、2022年12月16日。 オリジナルの2022年12月16日時点におけるアーカイブ 。2022年12月16日閲覧。
- ^ 鉄道トリビア (105) 車内放送に意外な有名人が関わっている アーカイブ 2019年7月7日 - ウェイバックマシン - マイナビニュース 2011年7月2日
- ^ 8月31日(木)日本代表 vs オーストラリア代表戦 臨時ダイヤのご案内 アーカイブ 2017年8月31日 - ウェイバックマシン - 埼玉高速鉄道 2017年8月25日 2018 FIFAワールドカップ・アジア最終予選開催に伴うもの
- ^ “相鉄と東急が3月18日改正後のダイヤを発表 東急車の相鉄横浜駅入線も”. 鉄道コム (2023年2月19日). 2023年6月7日閲覧。
- ^ 埼玉県における交通体系整備と経済活動について (PDF) - 埼玉県
- ^ 埼玉県統計年鑑 アーカイブ 2017年7月29日 - ウェイバックマシン
- ^ 「都市交通年報」各年度版
- ^ 公共交通関係データ集 アーカイブ 2015年2月6日 - ウェイバックマシン - 埼玉県
- ^ 民鉄線のラッシュ1時間当り旅客輸送状況 (PDF) - 埼玉県
- ^ 路線整備の意義・必要性等の整理 (PDF) - 埼玉県
- ^ a b c d e f g h i “令和3年度 地下鉄事業の現況” (PDF). 7.営業線の概要. 一般社団法人日本地下鉄協会. pp. 83 - 84 (2021年10月). 2021年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月7日閲覧。
- ^ 白岡町 議会だより 第170号 14ページ
- ^ 埼玉高速鉄道延伸検討委員会 アーカイブ 2010年8月19日 - ウェイバックマシン
- ^ a b 地下鉄7号線延伸検討委員会 アーカイブ 2013年2月21日 - ウェイバックマシン
- ^ 地下鉄7号線延伸、事業着手5年後に延期 さいたま市発表 アーカイブ 2012年11月13日 - ウェイバックマシン - 2012年10月2日 日本経済新聞
- ^ 埼スタまで埼玉高速鉄道延伸を サッカー県議連、知事に要望 アーカイブ 2013年10月23日 - ウェイバックマシン - 埼玉新聞、2013年10月4日、2013年10月22日閲覧。
- ^ “東京圏における今後の都市鉄道のあり方について(答申)” (PDF). 交通政策審議会. p. 35 (2016年4月20日). 2019年9月24日閲覧。 アーカイブ 2022年7月10日 - ウェイバックマシン
- ^ 地下鉄7号線の延伸、実現へ加速 埼玉県とさいたま市、部局長会議を新たに設置 連携し取り組み アーカイブ 2021年5月3日 - ウェイバックマシン - 埼玉新聞、2021年5月1日
固有名詞の分類
- 埼玉高速鉄道線のページへのリンク