南海高野線 運行形態

南海高野線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/29 18:31 UTC 版)

運行形態

特急「りんかん」(我孫子前駅付近)

前述のとおり、高野線の起点は汐見橋駅であるが、橋本・高野山方面へ行くすべての列車が難波駅発着となっている。汐見橋駅 - 岸里玉出駅間の通称「汐見橋線」は、同区間を往復する各駅停車のみが運行されている。

難波駅 - 極楽橋駅間に特急こうや」、難波駅 - 橋本駅間に特急「りんかん」が運行されている。特急のほか、快速急行急行、区間急行準急行各駅停車が運行されている。橋本駅 - 極楽橋駅間では観光列車「天空」が運行されている。また、泉北ニュータウンの足として泉北高速鉄道線と相互直通運転を行っており、直通列車として特急「泉北ライナー」・区間急行・準急行が運行されている。

高野山」のみで「極楽橋」の表示がない方向幕。(登場して間もないころの2000系

難波駅と高野山方面との直通運転を「大運転」と称し[25]、かつては旅客案内にも用いられていたが、特急「こうや」や日中の快速急行などを除き、橋本駅で運行系統が分断されて以降は、ほとんど用いられなくなっている。大運転の高野山方面行き列車の行先案内は、当初は高野線の終着駅「極楽橋」ではなく、鋼索線を経た「高野山」であった。また、方向幕のない21000系などの場合は、「急」の円板を掲げるのみで行先は省略されていた。現在では、「高野山極楽橋」(ただし英字表記は「KŌYASAN」のみ)と案内される。極楽橋駅で、鋼索線(高野山ケーブル)に接続している。

高野線通勤車の方向幕は、1000系や2000系を除き、CI導入後も白地の英文なし幕を使用し続けていたが、2000年11月ごろから順次南海本線と同じタイプの黒地の英文入り幕に交換された。これは同年12月23日のダイヤ改正で難波駅 - 三日市町駅間系統の急行を新設することになったものの、従来の方向幕には「急|三日市町」表示がなかったためである。

特急は全車両座席指定であり、通常ダイヤにおいて通勤型車両を用いる全車両自由席の特急や、南海本線「サザン」のような一部座席指定列車は存在しない。

運行本数

日中の1時間ごとの運行本数の平均的なパターンは以下のとおりである。

日中の運行パターン
種別\駅名 難波 中百舌鳥 金剛 千代田 河内長野 三日市町 林間田園都市 橋本 高野下 極楽橋 備考
特急こうや 0 - 1本
快速急行・急行 2本 0 - 1本
区間急行 1本  
1本 0 - 1本  
4本   泉北線直通
準急行 2本  
各駅停車 2本 0 - 1本  
2本 0 - 2本  
  2本 1 - 2本

特急りんかん・泉北ライナーは朝と夕方以降の運転。

列車種別

以下に特急以外の種別の運行概況を示す。特急「こうや」「りんかん」および「泉北ライナー」については当該項目を参照のこと。また各種別の現行の停車駅は下図および「駅一覧」を参照。

停車駅図

快速急行

2000系による快速急行(帝塚山駅 - 住吉東駅間)

急行停車駅のうち、千早口駅・天見駅・紀見峠駅を通過する種別である。河内長野駅 - 橋本駅間の各駅のうち、特に利用客数が少ない前述の3駅を通過することで遠距離のスピードアップを狙うべく、2003年5月31日のダイヤ改正で新設された[26]。駅の発車標や列車の方向幕などでの表記は「快急」、英語表記は“Rapid Express”である。

2024年1月20日ダイヤ修正時点では平日が下り6本・上り4本、土休日は下り2本・上り3本の運行で、平日下り1本が難波駅 - 極楽橋駅間を直通(橋本駅で一部車両を増解結)する以外は、難波駅 - 橋本駅間の運行(下りの一部をのぞき、橋本駅で高野山方面発着列車と接続)である。いずれも終着駅まで先着する。

平日夕方の難波発橋本行きの列車は、2008年11月1日にJR和歌山線との接続を考慮して下り急行を格上げして設定されたもので、4扉大型車両8両編成で運行される。2013年10月26日のダイヤ変更で難波駅 - 極楽橋駅間の列車は大幅に削減され、特に土曜・休日ダイヤの下りはすべて橋本止まりとなった。また2008年10月31日まで、平日ダイヤに橋本駅 - 極楽橋駅間でワンマン運転を行う難波発極楽橋行き快速急行もあり、その車両側の種別幕は「快急」と「ワンマン」の二段表記となっていた。なお、この快速急行の前部の極楽橋行き車両は2300系2両で運行されていたが、ダイヤ変更後最初の平日ダイヤ実施日となる11月4日からは、再び2000系4両に戻され、併せて難波から橋本を跨いで運行する料金不要列車は再び2000系に統一された。

なお、1958年に登場した初代・快速急行は、日本で初めて「快速急行」を名乗る種別で、当時の停車駅は新今宮駅(1966年から)・堺東駅・北野田駅と河内長野駅以南の各駅であった。1968年に急行に統合されて以来、35年ぶりに復活した。

急行

8300系による急行(2019年11月22日)

難波駅 - 三日市町駅・林間田園都市駅・橋本駅・極楽橋駅間で運行されている。現在は難波駅 - 林間田園都市駅・橋本駅間の列車が中心である。橋本駅で橋本駅 - 高野下駅・極楽橋駅間に運行されるワンマン運転の各駅停車やJR和歌山線に接続している。原則終着駅まで先着するが、時間帯によっては河内長野駅で特急に追い抜かれる列車がある。2000年12月23日のダイヤ改正までは橋本駅や林間田園都市駅で特急に追い抜かれる列車もあった。英語表記は“Express”である。

極楽橋駅直通の列車はズームカーでの運行で、早朝時間帯の1本[注 3]を除いて快速急行同様に橋本駅で増解結作業を行う。極楽橋駅へ直通しない列車は大型車両での運行が主であるが、朝から日中にかけての一部列車はズームカーで運行される。

2000年のダイヤ改正前の急行は難波駅 - 極楽橋駅間直通の列車が中心であった[注 4]。そのためズームカーで運行されていた列車が多く、特に深夜の下り急行に関しては激しい混雑が常態化していた。しかし、2005年10月16日の改正[注 5]で極楽橋方面への列車は系統分割が行なわれ基本的に橋本駅折り返しとなった。その後もダイヤ改正の度に極楽橋駅への直通列車は減少し、2024年1月20日ダイヤ修正時点では特急を除くと平日が下り2本・上り1本(他に快速急行が下り1本)、土休日は下り1本のみとなっている。なお高野下駅発着の急行は2017年のダイヤ改正で廃止された。

朝ラッシュ時、橋本駅・林間田園都市駅を始発駅とするズームカーを除く8両編成で運転する上り列車は、橋本駅 - 天下茶屋駅間で、難波寄りから4両目を女性専用車両としている。

なお、橋本駅で極楽橋行(高野下行)の列車と接続する場合は「高野山・極楽橋(高野下)連絡、急行 橋本行」となり、接続のない急行橋本行とは明確に区別されている。自動放送もこの表現で統一されているが、難波駅のみこの表現が用いられず、「橋本で高野山極楽橋行(高野下行)に接続します」と放送される。2007年8月25日のダイヤ変更からは、方向幕にも小ぶりながら「高野山連絡(高野下連絡)」の表記が追記され、より区別が明確になっている。さらにこれに合わせて主要駅に備え付けの時刻表では本来のスペースに加え、直通列車のほか橋本駅で極楽橋行への接続がある列車用の時刻表(いわゆる「高野山極楽橋行専用時刻表」のこと)も別に掲載されるようになり、利便性が増した。

加えて、2008年10月31日まで極楽橋駅 - 橋本駅間でワンマン運転を行う極楽橋発難波行き急行もあり、その車両側の種別幕は「急行」と「ワンマン」の二段表記となっていた。

現行ダイヤでは、河内長野駅以南で各駅に停車するにもかかわらず、難波駅 - 橋本駅間を快速急行と同じ所要時間(48分)で運行する列車もある。

前述のとおり、1968年まで現在の急行は「快速急行」として運行されていた。当時の急行は、住吉東駅・三国ヶ丘駅・初芝駅にも停車していた。

区間急行

6200系による区間急行(帝塚山駅 - 住吉東駅間)

難波駅 - 河内長野駅・三日市町駅・林間田園都市駅間で運行されているほか、泉北高速鉄道に直通する難波駅 - 和泉中央駅間の列車も運行されている(詳しくは「泉北高速鉄道線」も参照)。原則終着駅まで先着するが、夕方・夜間の下りにおいては一部の列車が河内長野駅で特急に追い抜かれることがある。

泉北高速鉄道の開業を控えた1970年11月23日のダイヤ改正で、準急行を泉北への直通列車の主体とするため、これと置き換える形で難波駅 - 河内長野駅間に新設された[27]。1985年6月16日のダイヤ改正で昼間時のほとんどの列車が林間田園都市駅までの運行となった[28]。河内長野・三日市町・林間田園都市方面は2000年12月23日の改正で朝・夜のみの運転となっていたが、2005年10月16日の改正で再び終日運転となった。2013年10月26日のダイヤ変更で日中の1時間の運転本数が2本から3本に増便された(河内長野・三日市町・林間田園都市行きが1本ずつ)。

2015年12月5日のダイヤ改正では、平日朝上りのみの運転であった泉北高速線直通列車が毎日日中に毎時上下2本設定された一方、高野線系統の列車が日中は再度毎時上下2本に減便されたほか、平日夕方以降も上り列車の大半が急行に格上げされている。この改正では平日朝ラッシュ時の区間急行にも女性専用車両が導入(泉北高速線直通列車を含む)された[29]。 2017年8月26日のダイヤ改正では、日中の泉北高速線直通の各駅停車を置き換える形で泉北高速線直通列車が毎時上下4本になったが、夕方以降の泉北高速線直通列車は上下ともに準急行に置き換えられた。

駅の発車標や列車の方向幕などでの表記は「区急」、英語表記は“Sub Express”で、列車の種別幕の色は緑色である。1995年4月ごろ(泉北高速線和泉中央駅開業時)まで、種別幕の色は急行と同様に赤色(時刻表での表記は赤字に▲印)であったが、関西国際空港開港後の南海本線の区間急行に合わせて緑色に変更し、急行との区別を明確にしている。しかも白地に黒文字の旧幕(英字なし)のまま実施された[注 6]。なお、区間急行は関西国際空港開港前は高野線のみの種別であった。

1999年11月11日には、縁起の良い"11づくし"という南海独自の企画で、難波を11時11分に出発する列車に「平成11年11月11日 11時11分 難波駅発車」と記した記念のヘッドマークを掲げ、林間田園都市駅まで1往復した。

泉北高速鉄道直通列車での10両編成運転は、乗客減に伴い減少し、2012年11月23日の泉北高速線のダイヤ変更で廃止された。

準急行

7000系による準急行(住吉東駅付近)

難波駅から主に泉北高速鉄道直通列車として終日運行されている。そのほか河内長野方面には平日朝の三日市町駅・河内長野駅・千代田駅を始発駅とする難波行き上り列車と、2013年10月26日のダイヤ改正より平日深夜に難波発三日市町行きの下り列車が設定されている。駅の発車標や列車の方向幕などでの表記は「準急」、英語表記は“Semi Express”である。かつて泉北高速鉄道線内では、駅の自動放送でも「準急」と案内されていた。

昼間は6両編成で運転される列車が多いが、夕方ラッシュ時以降は8両編成で運転される列車が大半となり、半分以上が泉北車での運用となる。土休日ダイヤは6両編成が多いが朝晩を中心に一部の列車が8両編成で運転されている。平日朝ラッシュ時には10両編成運転も行われていたが、乗客減に伴い減少し、2013年7月22日の泉北高速線の列車編成両数変更[30]で最大8両編成となり、南海の10両編成運転は全廃となった。

大半の列車が終点まで先着するが、2017年8月26日改正ダイヤでは、堺東駅で特急「泉北ライナー」の通過待ちをする泉北高速鉄道線直通列車が平日に下り3本、土休日に下り4本設定されている[31]。河内長野方面の列車は上下1本ずつが終点まで先着し、残りの上り2本は北野田駅・白鷺駅で後続の急行の待避を行う。

現在の準急行は、1964年から1968年まで運転されていた「直行」(途中新今宮駅・住吉東駅・堺東駅以遠各駅に停車)を前身としており、それ以前の準急行は、百舌鳥八幡駅・萩原天神駅も通過していた。かつてはごく一部にズームカーによる極楽橋駅発着の大運転の準急行も設定されていたが、1964年のダイヤ改正で廃止されている[32]。また、泉北高速鉄道線直通列車には、和泉中央駅開業後も一部に光明池行きが残っていたが、2013年のダイヤ改正ですべて和泉中央行きとなった。

各駅停車

6300系による各駅停車(天下茶屋駅付近)

難波駅 - 堺東駅・北野田駅・金剛駅・千代田駅・河内長野駅・三日市町駅・林間田園都市駅・橋本駅間で運行されているが、大半が難波駅 - 金剛駅・河内長野駅・三日市町駅間の運行で、堺東駅発着は始発難波行き[注 7]のみ、北野田駅発着は平日朝のみ、ほかも一部のみとなっている。このほか河内長野駅 - 橋本駅間、橋本駅 - 高野下駅・極楽橋駅間にも運行されている。駅の発車標や列車の方向幕などでの表記は「各停」である。また、南海本線の「普通(普通車)」と同様に、英語表記は“Local”である。

昼間以降、難波駅 - 河内長野駅間(一部は三日市町駅まで)の運転にほぼ統一されていた時期もあったが、一部の急行が区間急行に格下げされた関係で、金剛駅・千代田駅発着の列車も増えている。

かつては昼間時間帯(始発駅基準で12時から15時まで)と平日深夜(和泉中央発難波行き1本)に、泉北高速線直通の各駅停車が運行されていたが、2017年8月26日のダイヤ改正で全廃され、泉北高速線直通列車は優等列車のみとなった。

6両編成での運転を基本としている。2005年10月16日の改正で昼間は大型車両での4両編成運転がほとんどになっていたが、2017年8月26日のダイヤ改正で昼間数往復を除き6両編成での運転が基本となった。2012年11月から2013年10月26日までは夜間にも4両編成の列車が運行されていた。一方で河内長野駅 - 橋本駅間運転の一部列車や泉北高速線内のみ運転の列車には8両編成もある。

橋本駅 - 高野下駅・極楽橋駅間の系統のうち、2両編成の列車はワンマン運転(4両編成には車掌乗務)である。なおワンマン対応車両は2300系のみ。橋本駅で難波駅 - 橋本駅間の急行と相互接続を行いホームの高野山寄りから発車する。

1970年11月23日に岸ノ里駅の難波直通列車ホームが使用開始されるまでは、難波駅発着列車は堺東駅折り返しの列車が「各駅停車」(ただし岸ノ里駅は配線上の都合で通過)として、堺東より南の北野田・河内長野方面に直通する列車が今宮戎駅・萩ノ茶屋駅・岸ノ里駅を通過する「普通」として運行されていた。また、汐見橋駅発の列車も「各駅停車」として住吉東駅まで運行されていた。南海本線にも高野線の列車が走行する難波駅 - 岸ノ里駅間の複々線の東側2線を走行して今宮戎駅・萩ノ茶屋駅にも停車する「各駅停車」が難波駅 - 住吉公園駅(現在の住吉大社駅)間で運行され、両線で「普通」と「各駅停車」が共存していた。先頭車両に掲出されていた行先を示す標識板は、高野線の難波駅発着の各駅停車が正方形で「難波 堺東(上段に縦書)・各駅停車(下段に横書)」、普通が丸形(高野線の普通廃止後は各駅停車も丸形)、汐見橋駅発着の各駅停車と南海本線の「各駅停車」は長方形であった。

観光列車「天空」

観光列車「天空」(橋本駅)

橋本駅 - 極楽橋駅間で運行される観光列車で、途中停車駅は学文路駅・九度山駅のみである。当初は臨時列車扱いであったが、2017年8月のダイヤ改正以降は特急列車扱いとなっている[31][注 8]。列車の方向幕は「天空」専用のデザインとなっている。

極楽橋寄りに2200系改造の展望車2両、橋本寄りに自由席車の2300系または2000系2両を連結した4両編成で、展望車への乗車には座席指定料金(大人520円、小児260円)が必要である。自由席車は乗車券(PiTaPa・ICOCAなどの交通系ICカードを含む)のみで利用できる。座席指定券は、南海の「天空予約センター」で電話予約の上、乗車当日に引き渡しとなる。予約は乗車日の10日前から前日まで可能で、空席があれば当日でも窓口での受付が可能である。

3月から11月は水曜・木曜をのぞく毎日運転、12月から2月は土曜・休日のみの運転である。運行は1日2往復で、3月から11月の土曜・休日はさらに1往復が運転される。なお、車両検査時は代用できる車両がないため運休する。

南海が推進する「こうや花鉄道プロジェクト」の一環として導入されることとなり、2008年9月から10月にかけて愛称を一般公募し、同年12月15日に「天空」の愛称と、2009年7月3日の運行開始が発表された。運行開始に先立ち、2009年4月29日 - 6月20日の間の土曜・休日に7回、ほぼ本運行のものと同様のダイヤでプレ運行が実施されている。

汐見橋駅 - 岸里玉出駅間

「汐見橋線」の通称がある汐見橋駅 - 岸里玉出駅間は、かつては日中15 - 20分間隔での運行であったが、2021年現在は平日も土曜・休日も同ダイヤの30分間隔(夜間は35 - 40分間隔)で運行されており、これは大阪市内で最も本数が少ない。2000年12月23日からは終日ワンマン運転を行っている。初電は6時前後(岸里玉出発5時55分、汐見橋発6時10分)と遅く、終電は22時台と早い(岸里玉出発22時25分、汐見橋発22時45分)[注 9]

複線区間であるが、2008年11月時点のダイヤでは終日2両1編成のみで運用されており、汐見橋線内での上下列車の行き違いはない。南海本線の支線と同様に上下列車とも先発先着である。

岸里玉出駅における日中の接続は、現在は南海本線普通、高野線各停がともに15分間隔で運転していることから接続時分はほぼ一定である。

1985年以前は、高野線岸ノ里駅以南と線路がつながっており、出入庫のため住吉東駅堺東駅発着の列車も存在した[注 10]。高野線と線路が分断された後は、汐見橋駅 - 岸里玉出駅間の区間運転のみとなった。のちに設定された駅ナンバリングは、岸里玉出駅からの枝番とされ、実質支線扱いとなっている。

汐見橋駅では、阪神なんば線Osaka Metro千日前線桜川駅と徒歩連絡しているが、両線との連絡運輸の設定はない。なお、阪神の桜川駅は南海汐見橋駅の真下にあり、仮称は「汐見橋駅」であったが、乗降客数の多い千日前線に駅名を合わせている。

南海本線とは高野線分断前から線路がつながっており、車両は南海線住ノ江検車区所属の2200系・2230系および2000系が充当されている[注 11]。ただしこの区間は高野線分断後も高野線の一部として扱われており、乗務員も高野線側が担当し、列車種別も「普通」ではなく「各停」としている[注 12]

高野線本体と分断される1985年以前は、高野線所属の主に6000系ステンレスカー2両編成で運行されていた。1985年から1995年までは南海本線の他の支線と同様に1521系が使われた[注 13]。1995年の2200系・2230系化により、南海本線所属ではあるものの、再び高野線出自の車両に戻ったことになる。

臨時列車

1990年代前半までは学校の夏休み期間中、大阪市堺市など沿線にある公立小学校児童の高野山林間学校団体輸送用として、21000系22000系による専用の臨時列車が多数運行されていたが、1990年代後半以降、少子化や林間学校の目的地の多様化、貸切バス利用への転移などによって高野線を利用する林間学校の小学生の団体は大幅に減少したため、現在は小学生団体専用の極楽橋直通臨時列車はほとんど見られなくなっている。

お盆期間

お盆期間における高野山への参拝客・観光客・墓参り客への対応については、特急は「こうや」とは別に、一般車(近年は2000系の4両編成が多く、2300系が連結されることもある)の自由席特急が運行される場合がある。停車駅は「こうや」と同じだが、全車自由席のため特急券は必要ない。ただ、お盆期間の平日はほかの関西私鉄とは異なり平日ダイヤによる運転となっている[注 14]。なお、お盆以外にも特急用車両の事故や故障などの緊急時に、一般車による自由席特急が代走することもある[35]

このほか、橋本駅 - 高野下駅間の各駅停車が高野下駅 - 極楽橋駅間を延長運行したり、橋本駅始発の急行に接続する形で極楽橋駅 - 橋本駅間の臨時列車が運行されたりすることがある。高野下駅 - 極楽橋駅間をノンストップで運行する列車もあり、この場合方向幕は「臨時」が表示される。また、橋本駅 - 極楽橋駅間に自由席特急が増発される場合もある。この臨時特急は「天空」と同じく、途中学文路駅と九度山駅に停車する。

PL花火芸術開催時

毎年8月1日の「教祖祭PL花火芸術」開催時には、大阪狭山市駅金剛駅が花火会場への最寄り駅となるため、一部列車の編成両数、発着時刻、待避駅の変更や臨時列車の運行が行われる。具体的には花火終了後、上り急行が大阪狭山市駅に臨時停車し、河内長野駅発の準急行・区間急行難波行き臨時列車が数本程度運行される。前者は2014年度より利用状況に応じて行われるようになり、2017年度から事前に告知されるようになった[36]。2015年度まで、花火開始前と終了後に運行している4両編成の一部各停が6両編成に増車されていた。また、花火開始前には難波発準急行河内長野・三日市町行きが2008年度まで運行されていた。2008年度以降、下りの臨時列車は運行されていなかったが、2018年度に難波発準急行河内長野行きが1本運行された[37]

年末年始

2019年度(2020年正月)以前は大晦日から元日早朝にかけて終夜運転が行われていた。各駅停車のみの運転で、全列車中百舌鳥駅で泉北高速鉄道の列車と接続する。2009年までの元日早朝は難波駅 - 河内長野駅間のみにおいて40分間隔で運行されていたが、2010年から元日早朝は難波駅 - 北野田駅間のみにおいて40 - 60分間隔で終夜運転、北野田駅 - 河内長野駅間は午前2時台までの運転となっていた。河内長野駅 - 極楽橋駅間と汐見橋線では終夜運転が行われていなかった。

2020年度(2021年正月)以降は、泉北高速鉄道も含め終電延長および終夜運転は行われていない[38][39][40]

高野山開創1200年記念大法会関連

2015年4月2日から5月21日にかけては「高野山開創1200年記念大法会」が執り行われるため、概ね以下のような臨時ダイヤ・編成両数変更が策定された[41]

  • 当該期間中の平日は橋本駅 - 極楽橋駅間で各停下り1本と特急上り1本を臨時に運転するほか、橋本駅 - 高野下駅間折り返し各停上下計6本を極楽橋駅まで延長運転(ただし高野下駅 - 極楽橋駅間は途中無停車)。
  • 同じく土曜・休日は高野下駅 → 橋本駅間の各停1本を極楽橋駅始発に延長運転(ただし極楽橋駅 → 高野下駅間は途中無停車)。
  • 通常、3月から11月まで水・木曜日は運休している「天空」を当該期間中の毎週木曜日に2往復臨時運転。
  • 橋本駅 - 極楽橋駅間折り返し各停を、昼間時間帯を中心に2両編成から4両編成に増結。
  • これら臨時列車の発着に合わせて、極楽橋駅 - 高野山駅間でケーブルカーを増発。

注釈

  1. ^ 「山手線」の名称は、南海電気鉄道の前身である南海鉄道が、1940年12月に阪和電気鉄道を吸収合併した際の路線名として用いられたことがある。山手線は1944年5月に運輸通信省への譲渡により国有化され、阪和線(現・JR西日本)となっている。
  2. ^ 「天空」沿線マップ - 南海高野ほっと・ねっと (PDF) [リンク切れ]のほか、主要駅で配布される「天空」のパンフレット(折りたたみ式)内面にも「同区間のトンネルには1〜23の番号がついている」との記載がそれぞれなされている。
  3. ^ 全区間4両編成で運行される。
  4. ^ 難波駅の発車時刻が原則として0分・30分であった。
  5. ^ 2000年改正から2005年改正の間は極楽橋駅・高野下駅(主に2003年改正で設定)発着の快速急行(2003年改正)・急行と橋本駅・林間田園都市駅・三日市町駅発着の急行が併存していた。
  6. ^ ただし、2000系と1000系は新造当初より英字併記の黒地に白文字の幕である。
  7. ^ 最終列車が堺東行きであったが、当該列車は2021年4月29日から新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言発出および同年5月22日の南海本線ダイヤ改正に伴う終電繰り上げで、運転が取り止められた[33][34]
  8. ^ 駅配布の冊子型時刻表では、2015年12月現在のものは列車種別欄が空欄であったが、2017年8月現在のものは列車種別欄が「特急」である。また、南海発行の『ハンドブック南海』の運転本数の項でも、特急列車として計上されている。
  9. ^ 南海全線で最も早く終電を迎えるのは和歌山港線下り和歌山市駅で21時13分発である。
  10. ^ ただし1970年改正以降は、わずかな早朝・深夜の出入庫列車および時折運転される臨時列車程度となった。
  11. ^ 2200系・2230系は22000系時代に、夏期に極楽橋直通の林間学校学童臨時列車として、岸ノ里駅以南と線路が繋がっていた頃の汐見橋線に入線したこともある。また、更新改造を受けずに廃車予定となっていた編成(熊本電気鉄道に譲渡されたものを含む)が、一時的に汐見橋線と南海本線系の支線で運用されたことがあった。
  12. ^ 種別幕がある2000系の場合、南海本線の支線(高師浜線多奈川線加太線和歌山港線)では「普通」と表示している。なお、英文表記は普通・各停とも「Local」である。
  13. ^ 鉄道ピクトリアル』1995年12月臨時増刊号(No.615) 227ページでも触れているとおり、南海本線萩ノ茶屋駅(ただし南海本線側に同駅のホームはない) - 粉浜駅間の連続立体化工事着工に際し、岸ノ里駅(現在の岸里玉出駅)における高野線のオーバークロスを撤去する必要が生じ、高野線と汐見橋線との直通が不可能となったためである。その後、岸里玉出駅への改称前後から、工事進捗に伴い2年間ほど南海本線とも線路が分断され、1995年8月23日の分断解消まで1521系2両編成3本が閉じ込められていた。なお、高野線のオーバークロスはその後も復旧されず、事実上廃止されている。
  14. ^ 本線系統の空港線一部区間でJR関西空港線と線路を共用していることによる(JRではお盆期間中の平日については平日ダイヤを適用する)。
  15. ^ 高野線の急行は南部では各駅に停車するのに対し、南海線は高速運転が多く、急行はほぼ全線で急行運転を行う。
  16. ^ 21m級通勤車両を採用しているのは関西では南海と近鉄のみである。
  17. ^ 椎出(高野下) - 高野山駅間は高野山電気鉄道自身が取得した免許で建設され、京阪から譲り受けた免許は1935年11月7日失効。森口誠之『鉄道未成線を歩く』JTB、2001年、p.178および、国土交通省鉄道局『鉄道要覧』(電気車研究会・鉄道図書刊行会)を参照。
  18. ^ このうち快速急行と区間急行を中心に10本が2000系の2扉車で実施し、残りの14本が4扉車で実施した。また、各駅停車をのぞいて日中に実施し、各駅停車については日中から夜間にかけて実施した。

出典

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