モスクワ 標準時

モスクワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 15:36 UTC 版)

標準時

この地域は、モスクワ時間帯標準時を使用している。時差はUTC+3時間で、夏時間はない。2011年3月までは標準時がUTC+3、夏時間がUTC+4であったが、同年3月からは夏時間を標準時とする形で夏時間制が廃止された。2014年10月から通年UTC+3となった。

気候

ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Dfb)に属する。年間降水量は707ミリメートルで、6月から8月にかけての夏季にもっとも降水量が多くなるが、一方で5月から8月にかけては晴天も多くなり、日照時間ももっとも多くなる。冬季には降水量は少なくなるものの曇天が続き、日照時間は非常に少なくなる。近年の冬季は気候変動と都市化による影響で以前に比較して平均気温が上昇しており、1991年から2020年の現平年値では、1961年から1990年の旧平年値より1月の平均気温で3.1度、2月が1.8度も上昇した。なお、1990年の1月の平均気温は-12.0度であったことを踏まえると5.8度も上昇している。しかしながら2000年代以降でも、2006年、2010年、2011年、2012年、2013年には強い寒波の影響を受け零下30度前後まで冷え込んだことがある。また、ヒートアイランド現象により都市部と郊外では冬の冷え込みが大きく異なり、10度前後の差になることもある。夏季は比較的暑くなり、30度を超えることも珍しくない。

過去最高気温は2010年7月29日の38.2度、過去最低気温は1940年1月の−42.2度である。

モスクワの気象観測は中心部から10キロほど離れた郊外のオスタンキノ公園に隣接する全ロシア博覧センター(通称ВВЦ,VCC)で行われており、緑豊かな場所にある。


モスクワ (VVC) 1991–2020年平均, 極値 1879年–現在の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 8.6
(47.5)
8.3
(46.9)
19.7
(67.5)
28.9
(84)
33.2
(91.8)
34.8
(94.6)
38.2
(100.8)
37.3
(99.1)
32.3
(90.1)
24.0
(75.2)
16.2
(61.2)
9.6
(49.3)
38.2
(100.8)
平均最高気温 °C°F −3.9
(25)
−3
(27)
3.0
(37.4)
11.7
(53.1)
19.0
(66.2)
22.4
(72.3)
24.7
(76.5)
22.7
(72.9)
16.4
(61.5)
8.9
(48)
1.6
(34.9)
−2.3
(27.9)
10.1
(50.2)
日平均気温 °C°F −6.2
(20.8)
−5.9
(21.4)
−0.7
(30.7)
6.9
(44.4)
13.6
(56.5)
17.3
(63.1)
19.7
(67.5)
17.6
(63.7)
11.9
(53.4)
5.8
(42.4)
−0.5
(31.1)
−4.4
(24.1)
6.3
(43.3)
平均最低気温 °C°F −8.7
(16.3)
−8.8
(16.2)
−4.2
(24.4)
2.3
(36.1)
8.1
(46.6)
12.2
(54)
14.8
(58.6)
13.0
(55.4)
8.0
(46.4)
3.0
(37.4)
−2.4
(27.7)
−6.5
(20.3)
2.6
(36.7)
最低気温記録 °C°F −42.2
(−44)
−38.2
(−36.8)
−32.4
(−26.3)
−21
(−6)
−7.5
(18.5)
−2.3
(27.9)
1.3
(34.3)
−1.2
(29.8)
−8.5
(16.7)
−20.3
(−4.5)
−32.8
(−27)
−38.8
(−37.8)
−42.2
(−44)
降水量 mm (inch) 53.2
(2.094)
44.0
(1.732)
38.9
(1.531)
36.6
(1.441)
61.3
(2.413)
77.8
(3.063)
84.1
(3.311)
78.3
(3.083)
66.2
(2.606)
70.1
(2.76)
52.0
(2.047)
51.0
(2.008)
713.5
(28.089)
平均降雨日数 1 1 3 10 15 16 15 16 16 14 7 2 116
平均降雪日数 19 16 9 1 0 0 0 0 0 2 10 18 75
湿度 85 81 74 68 67 72 74 78 82 83 86 86 78
出典:[3][4][5][6]
モスクワ  (VVC) 1961–1990年平均の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F −6.3
(20.7)
−4.2
(24.4)
1.5
(34.7)
10.4
(50.7)
18.4
(65.1)
21.7
(71.1)
23.1
(73.6)
21.5
(70.7)
15.4
(59.7)
8.2
(46.8)
1.1
(34)
−3.5
(25.7)
8.9
(48)
日平均気温 °C°F −9.3
(15.3)
−7.7
(18.1)
−2.2
(28)
5.8
(42.4)
13.1
(55.6)
16.6
(61.9)
18.2
(64.8)
16.4
(61.5)
11.1
(52)
5.1
(41.2)
−1.2
(29.8)
−6.1
(21)
5.0
(41)
平均最低気温 °C°F −12.3
(9.9)
−11.1
(12)
−5.6
(21.9)
1.7
(35.1)
7.6
(45.7)
11.5
(52.7)
13.5
(56.3)
12.0
(53.6)
7.1
(44.8)
2.1
(35.8)
−3.3
(26.1)
−8.6
(16.5)
1.2
(34.2)
出典:[3][5][6][7]
  • 2010年7月29日、気温が38.2度に達した。130年前に開始された観測史上最高を記録。これまでの最高は1920年の36.8度である。
  • 2010年8月10日、モスクワ市登録局は、7月のモスクワ市内の死亡者が1万4340人で、前年同月の死亡者9516人の1.5倍にあがったことを明らかにした。記録的な猛暑や森林・泥炭火災のスモッグによる健康被害が影響していると見られている。ドイツ・オーストラリア・カナダなどがモスクワにある大使館の外交官や家族を一時退去させるなどの影響が出た。非常事態省は、同国では500か所以上で森林・泥炭火災が続き、火災面積は17万4000ヘクタールに拡大しているとしている。

経済

新都心「モスクワ・シティ

2011年のモスクワ市の予算規模は、世界中の都市の中でニューヨーク市に次いで第2位であった。ニューヨーク市の予算は人口818万人に対し659億9100万ドルで、モスクワ市の予算は人口1151万人に対し508億ドルであった[8]

2014年のモスクワ都市圏の総生産は7944億ドルで、世界10位の経済規模であった[9]。ヨーロッパではロンドン都市圏パリ都市圏に次ぐ3位であった。

2016年、アメリカの経済誌『フォーブス』が公表した統計によると、10億ドル以上の個人資産をもつ大富豪は60人で、ニューヨーク香港に次いで3番目に多い都市となった[10]


  1. ^ a b 「朝倉世界地理講座 大地と人間の物語10 東ヨーロッパ・ロシア」p255 朝倉書店 2007年1月25日初版1刷
  2. ^ 世界の都市圏人口の順位(2016年4月更新) Demographia 2016年10月29日閲覧。
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  7. ^ VVC info” (Russian). 2011年1月12日閲覧。
  8. ^ モスクワ市の予算 世界中の都市で第2位: The Voice of Russia
  9. ^ Cities Rank Among the Top 100 Economic Powers in the World Chicago Council on Global Affairs 2016年10月28日閲覧。
  10. ^ The Cities With The Most Billionaires Forbes 2016年10月28日閲覧。
  11. ^ 「新版 ロシアを知る事典」内「モスクワ」項 平凡社 2004年1月21日発行
  12. ^ 「朝倉世界地理講座 大地と人間の物語10 東ヨーロッパ・ロシア」p244 朝倉書店 2007年1月25日初版1刷
  13. ^ 日経ビジネス電子版. “プーチン大統領の「大祖国戦争パート2」が始まった”. 日経ビジネス電子版. 2023年9月2日閲覧。
  14. ^ モスクワがロックダウンへ ロシア、新型コロナの感染・死者ともに最高に”. Newsweek日本版 (2021年10月29日). 2024年3月22日閲覧。
  15. ^ ロシアの新型ウイルス感染者が23万人突破 世界2位の多さに”. BBCニュース (2020年5月13日). 2024年3月22日閲覧。
  16. ^ ロシア感染止まらず、4万人超 モスクワは部分的にロックダウン”. 毎日新聞. 2024年3月22日閲覧。
  17. ^ https://www.facebook.com/mainichishimbun.+“モスクワで爆発や火災続発、70人以上が死傷 無人機攻撃も続く”. 毎日新聞. 2023年8月10日閲覧。
  18. ^ モスクワで爆発や火災続発、70人以上が死傷 無人機攻撃も続く(毎日新聞)”. Yahoo!ニュース. 2023年8月10日閲覧。
  19. ^ モスクワで爆発や火災続発、70人以上が死傷 無人機攻撃も続く(毎日新聞) - goo ニュース”. news.goo.ne.jp. 2023年8月10日閲覧。
  20. ^ 2月に「モスクワ攻撃」計画 米の自制要請で延期―ウクライナ:時事ドットコム”. 時事ドットコム (2023年4月25日). 2024年3月22日閲覧。
  21. ^ ウクライナ、2月にモスクワ攻撃計画か 米要請で中止”. 日本経済新聞 (2023年4月25日). 2024年3月22日閲覧。
  22. ^ ロシア「プーチン大統領の暗殺狙ったテロ」「クレムリンに無人機攻撃」とウクライナ非難”. 読売新聞オンライン (2023年5月3日). 2023年8月10日閲覧。
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  25. ^ ロシアでワグネル反乱 南部で交戦、モスクワへ北上か”. 日本経済新聞 (2023年6月24日). 2024年3月22日閲覧。
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  30. ^ https://www.facebook.com/mainichishimbun.+“ウクライナ侵攻:ウクライナ侵攻 無人機、露ビルを攻撃 今月4度目 クレムリン西5キロ”. 毎日新聞. 2023年8月10日閲覧。
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  32. ^ モスクワへ6夜連続の無人機攻撃、主要3空港が一時閉鎖…黒海艦隊にも攻勢”. 読売新聞オンライン (2023年8月26日). 2023年9月2日閲覧。
  33. ^ モスクワ市内 また“ドローン攻撃” ロシア国防省が発表”. TBS NEWS DIG (2023年8月12日). 2023年9月2日閲覧。
  34. ^ モスクワで相次ぐドローン攻撃 “見えない敵” 募る市民の不安”. 毎日新聞. 2023年9月2日閲覧。
  35. ^ ウクライナ ロシアへ「最大規模のドローン攻撃」か”. テレ朝news. 2023年9月2日閲覧。
  36. ^ 攻撃継続中の情報も…ロシアに“最大規模”ドローン攻撃 モスクワで一時全空港閉鎖”. テレ朝news. 2023年9月2日閲覧。
  37. ^ モスクワの空港にもドローン攻撃 - 【アベマ厳選】注目の最新&独自ニュースをチェック! - 厳選 (ニュース) | 無料動画・見逃し配信を見るなら | ABEMAhttps://abema.tv/video/episode/89-93_s10_p313312024年3月22日閲覧 
  38. ^ ロシア大統領選最終日 空港に攻撃”. Yahoo!ニュース. 2024年3月22日閲覧。
  39. ^ 「現代ロシアを知るための55章」pp98-101 下斗米伸夫・島田博編 明石書店 2002年6月25日初版第1刷
  40. ^ ロシア:メドベージェフ大統領、モスクワのルシコフ市長を解任 ブルームバーグ、2012年6月9日閲覧
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