ディナラ・サフィナ ディナラ・サフィナの概要

ディナラ・サフィナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/25 20:18 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ディナラ・サフィナ
Dinara Safina
ディナラ・サフィナ
基本情報
フルネーム Dinara Mubinovna
(Mikhailovna) Safina
国籍 ロシア
出身地 ソビエト連邦
ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国モスクワ
生年月日 (1986-04-27) 1986年4月27日(32歳)
身長 182cm
体重 70kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2000年
引退年 2014年
ツアー通算 21勝
シングルス 12勝
ダブルス 9勝
生涯通算成績 541勝264敗
シングルス 360勝173敗
ダブルス 181勝91敗
生涯獲得賞金 $10,585,640
4大大会最高成績・シングルス
全豪 準優勝(2009)
全仏 準優勝(2008・09)
全英 ベスト4(2009)
全米 ベスト4(2008)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト8(2004・05)
全仏 3回戦(2006-08)
全英 3回戦(2005・08)
全米 優勝(2007)
優勝回数 1(米1)
国別対抗戦最高成績
フェド杯 優勝(2005)
ホップマン杯 準優勝(2009)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 1位(2009年4月20日)
ダブルス 8位(2008年5月12日)
獲得メダル
女子 テニス
オリンピック
2008 北京 シングルス

4大大会では2007年全米オープン女子ダブルスでナタリー・ドシーフランス)とペアを組んで優勝したが、シングルスで3度の準優勝がある。2008年北京五輪の女子シングルス銀メダル獲得もある。WTAツアーでシングルス12勝、ダブルスで2007年全米オープンを含む9勝を挙げた。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。身長182cm、体重70kgで、兄とよく似た長身の体格を持つ。

来歴

ジュニア時代、2001年ウィンブルドン女子ジュニア部門で準優勝がある。兄のマラトは、前年の2000年全米オープン男子シングルス優勝者となり、ディナラがジュニア準優勝した2001年ウィンブルドン大会ではベスト8に入った。2002年から女子プロテニスツアーに参戦を開始し、同年7月にポーランド・ソポトの大会で早々とツアー初優勝を果たす。同年の全米オープン4大大会にデビューし、2回戦で第1シードのセリーナ・ウィリアムズに挑戦した。2005年は2月の「パリ・インドア選手権」と5月のチェコプラハの大会で年間2勝を挙げた。

2006年全豪オープンでは2回戦敗退に終わったが、女子ツアー大会での上位進出が大幅に増えた。5月にイタリアローマで行われた「イタリア国際選手権」決勝では、当年度からの現役復帰を果たしたマルチナ・ヒンギスに 2-6, 5-7 で敗れた。続く全仏オープンでは4回戦で第4シードのマリア・シャラポワを 7-5, 2-6, 7-5 で破り、初めて4大大会に8強進出を決めたが、準々決勝でスベトラーナ・クズネツォワ(同じくロシアの選手)に 6-7, 0-6 で敗れた。全米オープンではシングルス準々決勝でアメリ・モレスモに 2-6, 3-6 で敗れた後、初めて4大大会ダブルス決勝に勝ち進む。サフィナはカタリナ・スレボトニクスロベニア)とペアを組み、ナタリー・ドシーフランス)&ベラ・ズボナレワロシア)組に 6-7, 5-7 で敗れて準優勝になった。

2007年、サフィナは全米オープンの女子ダブルスで(前年度は決勝でネット越しに戦っていた)ドシーとペアを組み、決勝で台湾ペアの詹詠然&荘佳容組を 6-4, 6-2 で破って優勝した。こうして、ディナラも初めての4大大会タイトルを獲得した。

2008年5月の「カタール・テレコム・ドイツ・オープン」で、サフィナは3回戦でジュスティーヌ・エナンを 5-7, 6-3, 6-1 で破って勝ち進み、決勝で同じロシアのエレーナ・デメンチェワを破って優勝した。全仏オープン4回戦で、サフィナは第1シードのマリア・シャラポワを 6-7, 7-6, 6-2 で破ると、準々決勝でデメンチェワ、準決勝でクズネツォワに勝ち、初めての4大大会シングルス決勝進出を決めた。決勝戦では第2シードのアナ・イバノビッチセルビア)に 4-6, 3-6 で敗れた。8月の北京五輪では第6シードから決勝に進み、デメンチェワに 6-3, 5-7, 3-6 の逆転で敗れて銀メダリストになった。このオリンピック女子シングルスでは、デメンチェワが金メダル、サフィナが銀メダル、ベラ・ズボナレワが銅メダルを獲得したため、3つのメダルをすべてロシア勢が独占した。全米オープンでは、初進出の準決勝でセリーナ・ウィリアムズに敗れた。全米オープン終了後、日本東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメントで初優勝を挙げた。

2009年全豪オープンで、サフィナは2度目の4大大会女子シングルス決勝進出を決めた。決勝戦ではセリーナ・ウィリアムズに 0-6, 3-6 のストレートで完敗し、ここでも準優勝に終わった。4月20日付の女子テニス世界ランキングで、サフィナはS・ウィリアムズを抜き、初めて1位になった。兄のマラト2000年秋に男子世界ランキング1位になったことがあり、“兄妹世界1位”を実現させたことになる。全仏オープンでは2年連続2度目の決勝戦に進出したが、同じロシアのスベトラーナ・クズネツォワに 4-6, 2-6 のストレートで敗れ、サフィナは全仏で2年連続・グランドスラムで2大会連続3度目の準優勝に終わった。ウィンブルドンの準決勝では、過去に5度の優勝を誇るビーナス・ウィリアムズに 1-6, 0-6 で完敗した。

2010年全仏オープンクルム伊達公子に 6-3, 4-6, 5-7 で敗れ1回戦敗退を喫した。2011年全豪オープンでは1回戦でキム・クライシュテルスに 0-6, 0-6 で1ゲームも奪えずに敗れた。4月末のマドリード大会2回戦でユリア・ゲルゲスに敗れた試合が最後の出場となり、3年後の2014年5月に正式に現役引退を発表した。

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 24回 (12勝12敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2002年7月27日 ソポト クレー ヘンリエッタ・ナギョワ 6–3, 4–0 途中棄権
優勝 2. 2003年7月13日 パレルモ クレー カタリナ・スレボトニク 6–3, 6–4
準優勝 1. 2004年10月31日 ルクセンブルク ハード (室内) アリシア・モリク 3–6, 4–6
優勝 3. 2005年2月13日 パリ カーペット (室内) アメリ・モレスモ 6–4, 2–6, 6–3
優勝 4. 2005年5月15日 プラハ クレー ズザーナ・オンドラスコバ 7–6(2), 6–3
準優勝 2. 2006年5月21日 ローマ クレー マルチナ・ヒンギス 2–6, 5–7
準優勝 3. 2006年6月24日 スヘルトーヘンボス ミハエラ・クライチェク 3–6, 4–6
優勝 5. 2007年1月6日 ゴールドコースト ハード マルチナ・ヒンギス 6–3, 3–6, 7–5
準優勝 4. 2007年4月15日 チャールストン クレー エレナ・ヤンコビッチ 2–6, 2–6
優勝 6. 2008年5月11日 ベルリン クレー エレーナ・デメンチェワ 3–6, 6–2, 6–2
準優勝 5. 2008年6月7日 全仏オープン クレー アナ・イバノビッチ 4–6, 3–6
準優勝 6. 2008年6月21日 スヘルトーヘンボス タマリネ・タナスガーン 5–7, 3–6
優勝 7. 2008年7月27日 ロサンゼルス ハード フラビア・ペンネッタ 6–4, 6–2
優勝 8. 2008年8月3日 モントリオール ハード ドミニカ・チブルコバ 6–2, 6–1
準優勝 7. 2008年8月17日 北京五輪 ハード エレーナ・デメンチェワ 6–3, 5–7, 3–6
優勝 9. 2008年9月21日 東京 ハード スベトラーナ・クズネツォワ 6–1, 6–3
準優勝 8. 2009年1月16日 シドニー ハード エレーナ・デメンチェワ 3–6, 6–2, 1–6
準優勝 9. 2009年1月30日 全豪オープン ハード セリーナ・ウィリアムズ 0–6, 3–6
準優勝 10. 2009年5月3日 シュトゥットガルト クレー スベトラーナ・クズネツォワ 4–6, 3–6
優勝 10. 2009年5月9日 ローマ クレー スベトラーナ・クズネツォワ 6–3, 6–2
優勝 11. 2009年5月17日 マドリード クレー キャロライン・ウォズニアッキ 6–2, 6–4
準優勝 11. 2009年6月6日 全仏オープン クレー スベトラーナ・クズネツォワ 4–6, 2–6
優勝 12. 2009年7月26日 ポルトロス ハード サラ・エラニ 6–7(5), 6–1, 7–5
準優勝 12. 2009年8月16日 シンシナティ ハード エレナ・ヤンコビッチ 4–6, 2–6

ダブルス: 16回 (9勝7敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2003年1月12日 キャンベラ ハード ダヤ・ベダノワ エミリー・ロワ
タチアナ・ガルビン
3-6, 6-3, 4-6
優勝 1. 2004年9月26日 北京 ハード エマヌエル・ガリアルディ ヒセラ・ドゥルコ
マリア・ベント=カブチ
6–4, 6–4
準優勝 2. 2004年1月17日 シドニー ハード メガン・ショーネシー カーラ・ブラック
レネ・スタブス
5-7, 6-3, 4-6
準優勝 3. 2005年1月10日 ホバート ハード アナベル・メディナ・ガリゲス 晏紫
鄭潔
4–6, 5–7
準優勝 4. 2005年2月7日 パリ カーペット (室内) アナベル・メディナ・ガリゲス イベタ・ベネソバ
クベタ・ペシュケ
2–6, 6–2, 2–6
準優勝 5. 2005年2月14日 アントワープ カーペット (室内) アナベル・メディナ・ガリゲス カーラ・ブラック
エルス・カレンズ
6–3, 4–6, 4–6
優勝 2. 2005年6月18日 スヘルトーヘンボス アナベル・メディナ・ガリゲス イベタ・ベネソバ
ヌリア・リャゴステラ・ビベス
6–4, 2–6, 7–6(11)
優勝 3. 2006年1月7日 ゴールドコースト ハード メガン・ショーネシー カーラ・ブラック
レネ・スタブス
6–2, 6–3
優勝 4. 2006年2月19日 アントワープ カーペット (室内) カタリナ・スレボトニク ステファニー・フォレッツ
ミハエラ・クライチェク
6–1, 6–1
準優勝 6. 2006年9月7日 全米オープン ハード カタリナ・スレボトニク ナタリー・ドシー
ベラ・ズボナレワ
6–7, 5–7
優勝 5. 2007年1月6日 ゴールドコースト ハード カタリナ・スレボトニク イベタ・ベネソバ
ガリナ・ボスコボワ
6–3, 6–4
優勝 6. 2007年9月9日 全米オープン ハード ナタリー・ドシー 詹詠然
荘佳容
6–4, 6–2
準優勝 7. 2007年10月7日 シュトゥットガルト ハード 詹詠然 クベタ・ペシュケ
レネ・スタブス
7-6, 6-7, [2-10]
優勝 7. 2008年1月5日 ゴールドコースト ハード アグネシュ・サバイ 晏紫
鄭潔
6–1, 6–2
優勝 8. 2008年3月22日 インディアンウェルズ ハード エレーナ・ベスニナ 晏紫
鄭潔
6–1, 1–6, [10-8]
優勝 9. 2011年3月6日 クアラルンプール ハード ガリナ・ボスコボワ ノッパワン・ラトチェワカーン
ジェシカ・ムーア
7–5, 2–6, [10–5]





「ディナラ・サフィナ」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ディナラ・サフィナ」の関連用語

ディナラ・サフィナのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ディナラ・サフィナのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのディナラ・サフィナ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS