ジャン=リュック・ゴダール ジャン=リュック・ゴダールの概要

ジャン=リュック・ゴダール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 23:40 UTC 版)

Jean-Luc Godard
ジャン=リュック・ゴダール
本名 Jean-Luc Godard
別名義 ハンス・リュカス
Hans Lucas
生年月日 (1930-12-03) 1930年12月3日
没年月日 (2022-09-13) 2022年9月13日(91歳没)
出生地 フランス共和国 パリ7区
国籍 フランス
スイス 二重国籍
職業 映画監督編集技師映画プロデューサー映画批評家撮影監督俳優
ジャンル 映画ビデオ映画テレビ映画
活動期間 1950年 - 2022年
活動内容 1950年 批評家としてデビュー
1954年 短篇『コンクリート作業』を監督
1959年 長篇『勝手にしやがれ』を監督
1968年 五月革命第21回カンヌ国際映画祭を粉砕
1968年 「ジガ・ヴェルトフ集団」を結成
1979年勝手に逃げろ/人生』で商業映画へ復帰
配偶者 アンナ・カリーナ (1961年 - 1964年)
アンヌ・ヴィアゼムスキー (1967年 - 1979年)
アンヌ=マリー・ミエヴィル (非公式 : 1973年 - )
主な作品
勝手にしやがれ』(1960年)
女は女である』(1961年)
女と男のいる舗道』(1962年)
軽蔑』(1963年)
はなればなれに』(1964年)
アルファヴィル』(1965年)
気狂いピエロ』(1965年)
男性・女性』(1966年)
中国女』(1967年)
ウイークエンド』(1967年)
勝手に逃げろ/人生』(1980年)
パッション』(1982年)
カルメンという名の女』(1983年)
右側に気をつけろ』(1987年)
新ドイツ零年』(1991年)
愛の世紀』(2001年)
アワーミュージック』(2004年)
さらば、愛の言葉よ』(2014年)
イメージの本』(2018年)
 
受賞
アカデミー賞
名誉賞
2010年 情熱と対決姿勢、そして映画製作における革新性に対して
カンヌ国際映画祭
スペシャル・パルム・ドール
2018年イメージの本
審査員賞
2014年さらば、愛の言葉よ
ヴェネツィア国際映画祭
金獅子賞
1983年『カルメンという名の女
審査員特別賞
1962年『女と男のいる舗道
1967年中国女
上院議会金メダル
1991年新ドイツ零年
パシネッティ賞
1962年『女と男のいる舗道』
栄誉金獅子賞
1982年
ベルリン国際映画祭
金熊賞
1965年アルファヴィル
銀熊賞(監督賞)
1960年勝手にしやがれ
銀熊賞(審査員特別賞)
1961年女は女である
ヨーロッパ映画賞
生涯貢献賞
2007年
全米映画批評家協会賞
実験映画賞
2023年『ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争』
特別賞
1991年
ニューヨーク映画批評家協会賞
特別賞
1994年
ロサンゼルス映画批評家協会賞
インディペンデント/実験的作品賞
2010年ゴダール・ソシアリスム
セザール賞
名誉賞
1987年、1998年
その他の賞
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はじめ映画批評家として出発したが、『勝手にしやがれ』(1960年)ほかの作品でトリュフォーシャブロルと並ぶヌーヴェルヴァーグの旗手とみなされるようになり、独創的なカメラワークや大胆な編集技法によって映像表現の世界に革命をもたらした[2]。注目度の高さから、20世紀の最も重要な映画作家の一人とも称される[3]


注釈

  1. ^ 父親の父方はシェール県、母方は北フランスノール県カトー=カンブレジの出。
  2. ^ コリン・マッケイブの『ゴダール伝』には「4月4日から5月初めまで」と記されている[6]
  3. ^ 「暗くなるまでこの恋を」など多くの作品を監督した
  4. ^ アナーキストを題材に取ったフランス以外の映画としては、マーロン・ブランド主演の『蛇皮の服を着た男』(1960年、アメリカ)がある。
  5. ^ なお、この映画は本来ならレコーディングは完了せずに終る予定であり、未完であることにこそ本質的な意味があるとゴダールは考えていたのであるが、制作者側の商業的な意図により作品の最後で完成した「悪魔を憐れむ歌」が挿入されてしまった。この作品はゴダールが活動資金稼ぎを目的として制作されたもので、中期に位置するものの商業映画(イギリス資本)としてゴダールの署名で制作されている。

出典

  1. ^ 映画監督ゴダール氏死去、ヌーベルバーグ「勝手にしやがれ」 仏報道”. Yahoo!ニュース (2022年9月13日). 2022年9月13日閲覧。
  2. ^ Brody, R. , Everything Is Cinema: The Working Life of Jean-Luc Godard (2008); Boslaugh, Sarah, and Boslaugh. "Godard, Jean–Luc (1930–)." Encyclopedia of the Sixties: A Decade of Culture and Counterculture, edited by James S. Baugess, and Abbe Allen DeBolt, Greenwood, 1st edition, 2011.
  3. ^ Morrey, Douglas. Jean-Luc Godard. Manchester University Press Manchester, 2005.
  4. ^ ジャン・リュック・ゴダール 2023年2月4日閲覧
  5. ^ a b 勝手にしやがれ - IMDb(英語)
  6. ^ マッケイブ 2007.
  7. ^ ベルガラ 2012, pp. 678–679.
  8. ^ Thomson, David (2019年12月16日). “Journey to the end of the beach: Godard, Karina and Pierrot le fou” (英語). Sight & Sound. 2023年8月19日閲覧。
  9. ^ Hudson, David (2019年12月17日). “Unforgettable Anna Karina” (英語). The Criterion Collection. 2023年1月12日閲覧。
  10. ^ a b c 柴田駿白井佳夫「ゴダール監督の日本の10日間」 『キネマ旬報』1966年6月上旬号、50-54頁。
  11. ^ 『映画評論』1966年7月号、7頁、「日本にやってきたゴダール」。
  12. ^ 『映画評論』1966年7月号、68-72頁、「ゴダールへの質問状」。
  13. ^ ジャン=リュック・ゴダール監督、アカデミー賞名誉賞授賞式の欠席を正式表明!”. シネマトゥデイ (2010年10月26日). 2017年10月1日閲覧。
  14. ^ ゴダールの授賞式欠席が決定 米アカデミーの説得むなしく”. 映画.com (2010年10月27日). 2017年10月1日閲覧。
  15. ^ ““スペシャル・パルムドール”受賞のゴダールがビデオ通話で会見!カンヌ受賞結果一覧”. Movie Walker. (2018年5月20日). https://moviewalker.jp/news/article/147438/ 2018年11月2日閲覧。 
  16. ^ 映画監督のゴダール氏死去 「勝手にしやがれ」など手がける 仏報道”. 朝日新聞デジタル. 2022年9月13日閲覧。
  17. ^ Disparition Mort de Jean-Luc Godard, histoire du cinéma”. リベラシオン. 2022年9月13日閲覧。
  18. ^ ゴダール監督、自殺ほう助での死選ぶ - AFPBB News 2022年9月13日
  19. ^ The film employed various techniques such as the innovative use of jump cuts ,//Brody, p. 69.
  20. ^ Pierrot le fou (1965) – JPBox-Office”. jpbox-office.com. 2023年1月30日閲覧。
  21. ^ Margaret Herrick Library, Academy of Motion Picture Arts and Sciences
  22. ^ a b c 史上初めて会期途中で映画祭が中止、カンヌを震撼させた「1968年」AFP, 2008年5月13日
  23. ^ Jean-Luc Godard: Documents, éditeur : Centre Georges Pompidou, Paris, 2006.
  24. ^ Shoard, Catherine (2014年5月24日). “Cannes 2014: Winter Sleep takes Palme d'Or in ceremony of upsets”. The Guardian. 2014年10月20日閲覧。


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フランスの映画監督 モーリス・ピアラ  クロード・オータン=ララ  ジャン=リュック・ゴダール  ジャン=ガブリエル・アルビコッコ  ブリュノ・ニュイッテン
フランスの脚本家 クロード・ド・ジヴレー  ニーノ・フランク  ジャン=リュック・ゴダール  アンリ・シャリエール  ルイ・ダカン
ヌーヴェルヴァーグの映画監督 ルイ・マル  クロード・ド・ジヴレー  ジャン=リュック・ゴダール  ジャン=ガブリエル・アルビコッコ  ジャン・ドゥーシェ
スイスの映画監督 アラン・タネール  アンヌ=マリー・ミエヴィル  ジャン=リュック・ゴダール  フランシス・ロイセール  イヴ・イェルサン
フランスの映画評論家 アンドレ・S・ラバルト  ジャン=ジョルジュ・オリオール  ニーノ・フランク  ジャン=リュック・ゴダール  ノエル・バーチ
スイスの脚本家 ダニエル・シュミット  クロード・ゴレッタ  アンヌ=マリー・ミエヴィル  ジャン=リュック・ゴダール  イヴ・イェルサン

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