ギュータースロー 文化と見所

ギュータースロー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 19:35 UTC 版)

文化と見所

ギュータースロー劇場

演劇

本市の古い劇場パウル=テーネ=ハレは2003年に安全上の理由から閉鎖された。この劇場閉鎖後、演劇上演は隣のシュタットハレ・ギュータースロー(ギュータースロー市立ホール)で行われている。530席の新しいギュータースロー劇場は2008年の初めに建設が始まった。このオペラと演劇のための劇場は2010年3月13日に開館した。

音楽

ギュータースローは 2年にごとに、ベルテルスマン財団のプロジェクトの一つである国際声楽コンクール・ノイエ・シュティンメンの最終週の会場となる。国際的なキャスティングでオペラ分野における将来有望な若い才能がギュータースロー市立ホールで歌うのである。

重要なイベント会場として文化センター「ディ・ヴェーベライ」がある。ここでは特にロック=ポップ分野のイベント、コンサート、ディスコ、パーティーが開催されるが、この他にキャバレー、演劇、朗読会も行われている。この施設には、青年センター、飲食店、映画館、ディスコも設備されている。

ギュータースローは、ジャズ分野の国際レベルのイベント開催地でもある。長年続いているギュータースローのジャズ・コンサート・シリーズにはマイルス・デイヴィスレイ・チャールズといった大物も出演した。

ギムナジアル=ポザウネンコール・ギュータースロー

1871年に福音主義修道会ギムナジウム (ESG) にヨハネス・クーロによってギムナジアル=ポザウネンコール・ギュータースロー(金管アンサンブル)が創設された。この団体は創設当時から学生だけで運営されており、教師の協力を仰いでいない。ESG のビッグバンドや合唱団もこの街の音楽生活に根を下ろしている。

市議会事務総長のディーステルマイアー、工場主のツィンカン、建築家のテットマン、弁護士のヴィスマンが結成した弦楽四重奏団が主導して1968年に設立された「ギュータースロー郡音楽学校」は、キルヒ通り18番地に本部を置き、ケーニヒ通り1番地の旧区裁判所に入居している。郡全域を対象に約 4000人を指導し、この地域の文化生活に貢献するために年間約 150件のイベントを行っている。音楽学校の交響楽団は、ギュータースロー・フィルハーモニカーと称し、市や郡のみならず外国にも演奏旅行に出かけている(たとえば、2004年ブラジル、2006年アルゼンチン、2008年ラトビア)。

1990年に創設されたヴェストファーレン室内フィルハーモニー・ギュータースローは、ノルトライン=ヴェストファーレン州の指導的な自主運営のオーケストラの一つである。このオーケストラは、ドイツの著名なオーケストラの団員、フリーランスの音楽家、有名音楽学校の学生などで構成されており、ドイツのオーケストラ文化の特殊性を体現している。この室内オーケストラのレパートリーにはギュータースロー出身の作曲家ハンス・ヴェルナー・ヘンツェの作品も含まれる。

ギュータースロー市音楽協会は、ギュータースローの伝統的豊かな機関の一つである。その母体は1857年に創設された合唱団に遡る。また、1946年に福音主義教会の合唱団として設立され、長年にわたって教会音楽指導者のヘルマン・クロイツや1992年からはジグムント・ボートマンの指導を受けたギュータースロー・バッハ合唱団は市外でも有名で、合唱コンクールで数多くの賞を受賞している。

博物館

ギュータースロー市立博物館

ギュータースロー市立博物館(ケーカー通り 7 - 11番地)はギュータースロー郷土協会によって運営されている。内市街の中心に位置するこの博物館にはこの街の歴史に関する展示がなされている。特に工業史と医療史の 2つの分野に関しては市の枠組みを超えた展示がなされている。さらに入れ替えでの特別展示も行われている[8]

ミーレ博物館(カール=ミーレ通り 29番地)では、ギュータースローの家庭用品メーカーであるミーレ社の1899年から今日に至る歴史を見ることができる。いくつかのミーレ製品は、社会的な出来事や技術開発といった文脈で考えることができる。洗濯機食器洗い機、クリーム分離器、自転車やオートバイの他に、第一次世界大戦前に製造され保存されていた自動車も展示されている。1986年に創設されたこの博物館は、2006年に「ドイツ - アイデアの国」活動に参画した[25]

ヴェストファーレン軽便鉄道・蒸気機関車博物館(「ミューレンシュトロート」ポツダム 16番地)は、蒸気機関車・軽便鉄道ミューレンシュトロートによって運営されている。ギュータースローとイッセルホルストとのほぼ中間に位置し、夏期には約 1 km の周回コースで歴史的な蒸気機関車を運行している。その建物は、一般的には、古典的な意味での博物館としての認識は薄く、特に子供連れの家族にとってはサイクリングの目的地となっている。ここはカフェーガーデンのある飲食店や児童広場がある。「ミューレンシュトロート」は5月から10月までの日曜・祝祭日に開館している[26]

建造物

教会

ギュータースローの使徒教会

本市で最も古い教会建築であった福音主義の使徒教会は、1944年に西塔ドイツ語版英語版を除いて破壊された。簡素でアーチ型の天井をいただく長堂はヴェルマー・マルヒドイツ語版英語版の設計に基づき、1951年に新たに建設された。

マルティン=ルター教会は1857年 - 1861年にクリスティアン・ハイデンによって建造された。この教会は西塔を有するネオゴシック様式ハレンキルヒェである。内部は階上の回廊で囲まれている。また、1659年製のシャンデリアがある。

カトリックの教区教会聖パンクラティウス教会は大きなネオロマネスク様式レンガ造りのバシリカで、西塔を有している。この教会は1889年 - 1891年にパーダーボルンの教区建築監査官アルノルト・ギュルデンプフェニングによって建設された。当時の遺構は現在も遺されている。この他内部には1100年頃に創られたロマネスク様式十字架像や14世紀後半または15世紀の聖パンクラティウス像がある。

市北部の福音教会は本市で最も新しい文化財建築の一つである。この教会は6つのヴォールト区画で構成された平面図を持ち、1960年に完成した。

イッセルホルスト地区では集落の中心に位置するこの地区の福音主義教会が特筆に値する。この教会は1400年頃に創られたいわゆるイッセルホルストの祭壇の聖像を所有している。

市内にはこの他に、ノルトホルンのクリスト=ケーニヒ教会、パーヴェンシュテットの聖霊教会、カッテンシュトロートのリープフラウエン教会、ズンデルンのマテウス教会、ブランケンハーゲンの聖家族教会、シュペクサルトの聖ブルーダー・コンラート教会、イッセルホルストのマリア・ケーニギン教会、アーヴェンヴェッデのヘルツ・イェズ教会とクリストゥス教会、フリートリヒスドルフの聖フリードリヒ教会とヨハネス教会および LWL クリニークの敷地内にあるシムルタネウスドイツ語版英語版[訳注 1]十字架教会がある。

木組み建築

フェールホフハウス

使徒教会周辺の17世紀から18世紀の木組み建築を含むキルヒリングベバウウング(教会を囲む家屋群)はほぼ完全に保存されている。そのうちの主なものは以下の通りである。

  • フェールホフハウス、アム・アルテン・キルヒプラッツ 2番地: 大きな土間を持つ切妻建築で、入口の梁に1708年および1790年(改築)の銘をもつ。上階は持ち送りからせり出している。4階建てのフェッヒャーロゼッテ[訳注 2]で装飾された裏の続き家は1647年から1649年に納屋として建設された。現在この家はギュータースロー郡芸術協会のギャラリーとして利用されている。この建物は2011年12月に「ヴェストファーレン=リッペの今月の文化財」に選ばれた[27]
  • キルヒ通り 4番地: 1658年建造のディーレンハウス[訳注 3]側面の張り出し部は1721年に増築された。
  • アルテ・ヴィカリー、キルヒ通り 10番地: 後期バロック様式の玄関上の飾りを持つこの木組み建築は1779年に建造された。
  • ヴィラ・バーテルス、キルヒ通り 21番地: スレート貼りの木組み建築。中核部分は1778年に建設された。19世紀前半に紡績企業主のバーテルスによって増改築がなされた。この時にファサードにスレートが貼られた。入口扉はロココ様式である。現在ヴィラ・バーテルスには戸籍役場が入居している。

教会広場の他にもいくつか古い木文建築が遺されている。1800年頃に建設され、現在は市立博物館として利用されているケーカー通り 7番地の建物もその一つである。1801年の銘を持つケーニヒ通り 7番地のディーレンハウスは道路側に張り出し部を有している。1649年建造のミュンスター通り 9番地のヴェーバーハウスは、かつては例外なく木組みのディーレンハウスで構成されていたこの通りの最後の遺構である。この建物はフェールホフハウスとともに内市街地区に現存する最も古い世俗建築の一つである。

その他の建築

マイアーホーフ
福音主義修道会ギムナジウム

ギュータースロー市の劇場は、最も近代的で建築の有識者の観点から最も美しい現代の劇場建設の一つである。コンペティションに際してイェルク・フリードリヒによってデザインされたこの劇場は2010年3月13日にオープンした。この劇場は歴史的な水道塔と1979年にオープンした市立ホールの隣に位置している。

マイアーホーフは全面を水堀で囲まれた農園施設で、おそらくギュータースロー市の出発点であった。1811年から1813年に建設されたこの住居は中央部に上層破風を持つ2階建ての木組み建築である。

福音主義修道会ギムナジウム(フェルト通り)は、屋根の上の小塔ドイツ語版英語版を有する4階建てのレンガ建築で、1928年に建造された。三角形に突き出した付柱で厳格に構成されたこの建物はフリッツ・ヘーガードイツ語版英語版によってドイツ北部に建造された建物を強く思い起こさせる。

シュリューターシェ・ヴィラ(モルトケ通り 10a番地)は、平屋根を持つ硬質レンガ張りの新即物主義の建物で、1927/28年に建築家フリッツ・ヴィーマンによって建造された。

フリードリヒ通りのギュータースロー水道塔は1888年に供用開始された。

かつての織物工場グレーフェ・ウント・ギュート(ボーゲン通り 1 - 8番地)は1874年に設立された。ボイラー室、機械室、反物倉庫、織布ホールは創設時から遺されている。管理棟は1901年に付加された。これ以外の建物は1912年から1927年に建設された[28]。現在ここには文化センター「ディー・ヴェーベライ」がある[29]

旧区裁判所(ベルリナー・プラッツ)は1907年から1908年に建設されたネオルネッサンス様式の建築複合体である。本館は屋根の上の小塔を持ち、正面に張り出し部を備えている。現在は音楽学校と警察署の建物になっている。

ギュータースロー中核市区以外の農村地区には、農場の主館および一連の付属建造物が完全に遺されているものもある。シュペクサルトのルカス通りにあるシュペクサルト・バウエルンハウスは、元々は1370年に記録されている Hofes Meier to Berens の主館であった。1993年からヴェストファーレン文化財保護局の意向によりルカス通りに移築された。この木組み建築は現在サークルやグループがイベントを開催するための公民館として利用されている。

1591年の銘を持つ木組み建築である、かつてのホーフ・アムテンブリンク(アムテンブリンクスヴェーク 208番地)は1800年以後の早い時期に建て直された。

ブランケンハーゲンのマイアー=ツー=ラスフェルト=ヴェーク 15番地に位置するマイアーホーフ・ラスフェルトには1578年に建造された納屋がある。四分の一円形のフスバント(木組み建築の補強部材)を持つこの 3階建ての建物は1754年に北側に向かって増築された。1階部分は後世に大部分が造り直された。この建物は1975年に修復された。羊小屋は17世紀に建設された。古い土間は現在は祝典やその他のイベントに利用されている。この農場施設にはこの他に農産物の直売所や旅館がある[30]

公園

秋の植物園

ギュータースロー市立公園はダルケ川沿いに1908/09年に造成された。1912年に植物園が増設された。この市立公園と植物園はヨーロッパ庭園遺産ネットワーク (EGHN) のオストヴェストファーレン=リッペ庭園ルートの一部になっている[31]

広さ 38,505 m2 の余暇施設モーンス公園には、子供のための水浴池、二〇〇七年に全面改装されたビリヤードゴルフ施設を持つミニゴルフ場、多くのスポーツ広場、クナイプ式水浴場ドイツ語版ローラーホッケー場がある。ローラーホッケー場は冬には水が張られてスケートリンクとして利用できる。敷地内には早くも1949年から戦争の瓦礫から 1,100席の野外劇場が造られ、イベントシリーズ「ギュータースローの夏」の会場となっている[32][33]

LWL クリニクム・ギュータースローの公園は一般開放されている。この公園内には保護文化財に指定されている病院の建物や、十字架教会、病院墓地などがある。またダマジカの飼育地やカモの池が敷地内にある[34]

リーガー公園は、かつての造園業者リーガーの敷地にある緑地でダルケ川のプロムナードに直接つながっている。1998年から2002年までこの公園は保守整備が行われた[35]

ギュータースロー市の自然保護区。緑の線で囲まれたのが自然保護区。北部がアム・リヒテバッハ、南部がシュペクサルト自然保護区、東部がグローセ・ヴィーゼである。

自然文化財と自然保護地区

ギュータースロー市内には 3つの自然保護区が指定されており、市全域の 2.66 % を占める。アム・リヒテバッハ、シュペクサルト自然保護区、グローセ・ヴィーゼの 3つである。グローセ・ヴィーゼはフェルルの市域にかかる。この 3つの自然保護区はいずれも湿地保護区である。

年中行事

ギュータースローの大きなイベントは 3月後半の「ギュータースローの春」で幕を開ける。この祭では特に、地元の造園業者がその力量を披露する。5月から6月は、ランゲナハトデアクンストで多くの博物館、ギャラリー、その他の施設が夜間まで開館している。聖霊降臨祭にはギュータースローのコルベ広場でドイツの各生産地からのワインが供され、マルクト広場は教会の聖霊降臨祭で賑わう。

夏季期間中は、「ギュータースローの夏」のモットーの下、モーンス公園の野外劇場で数多くのコンサート、演劇、演芸が上演される。マニアは川を渡る自転車レースを楽しむ。このレースはノイエ・ミューレ近くの池に渡された不安定な厚板の上を、池に落ちることなくできるだけ早く渡るというものである。夏の終わりには、選抜された地元飲食店によるダルケ=アウエン・ハウテ・キュイジーヌを野外で楽しむ。1976年以降、夏には「ギュータースロー・インターナショナル」が市立ホールやその周辺で多彩な文化イベントを繰り広げる。民謡グループ、音楽グループがギュータースローの外国文化協会と共同で多彩なプログラムを創り出している。8月は「演芸音楽家とキャバレティスト週間」が開催され、ドライエック広場で芸を無料で披露している。

9月末に、大規模なミヒャエリス教会祭を含むミヒャエリス週間が始まる。これに加えて、2年に1度ミヒャエリスパレードが行われ、多くのクラブやサークル、施設、楽隊が徒歩や山車で参加する。10月の「ギュータースローのシンケンマルクト」ではヴェストファーレンのみでなく各地の珍しいものが売られている。このイベントのハイライトは、馬車行列またはギュータースローアー・フールマンを含むヴェストファーレンの都市のシンボル像を着けた木靴レース(毎年交互に行われる)である[訳注 4]。一年の幕引きは伝統的なクリスマスマーケットで、ベルリナー広場、コルベ広場、アルテン・キルヒ広場で開催される

その他の年中行事には以下のものがある:

  • パルクール・キャンプ: 3日間のキャンプで、ドイツ中からトレーサーが集まる。
  • 映画館「バンビ」でのショートフィルム・フェスティバル
  • 「文芸の夏」、ギュータースロー市立図書館で晩夏に行われる文芸イベントシリーズ
  • 「朗読の春」、ギュータースローおよびビーレフェルトの市立図書館で開催される3歳から13歳の子供のための総合的イベントシリーズ
  • 「フライターク 18」ドライエック広場
  • 「ランデスプレッセバル」ギュータースロー市立ホールでの舞踏会
  • 「ヨーロッパ文化週間」1984年から。9月から10月に、毎年ヨーロッパの特定の国(2007年 フランス、2008年 イギリス、2009年 ポーランド、2010年 ロシア)をテーマに朗読会、コンサート、映画、その他のイベントが行われる。
  • 市立公園ダルケ川沿いのエンテンレンネン(直訳すると「カモのレース」)、児童保護センターのためのチャリティー競泳イベント。
  • ロック・デン・トゥルム、水道塔前でのコンサート
  • ジャーマン・オープン、スピードキュービングのチャンピオン大会
  • 青年文化祭。青年センター「バウタイル 5」および文化センター「ディー・ヴェーベライ」で開催される。

風習と伝統

ギュータースローの多くの射撃協会が、射撃の風習を守っている。それぞれの射撃祭は過去から引き継がれたイベントとして長い伝統を踏まえて行われている。ギュータースロー射撃協会の最初の射撃祭は、1832年に行われている。

ギュースターロー周辺では、復活祭には数多くのオスターフォイアー[訳注 5]が行われる。

マルティン=ルター教会は伝統的なナハトザングゲロイツの発祥地であり、1790年頃から行われていたことが判っている。10月31日の宗教改革の日から2月2日のマリアの光のミサまで土曜の晩と祝日前日にギュータースロー中に教会の鐘の音が響き渡る。

11月の聖マルティヌスの日、および場合によってその前後の日に子供と幼稚園児によるマルティンの行列が行われる。子供たちは玄関前でチャイムを鳴らしマルティンリートを歌い、お返しにお菓子などの小さな贈り物もらう。こうした風習は近年徐々に復元されつつある。最大のマルティンの行列は11月11日に内市街で行われる交通協会のそれである。この協会は1980年代に、聖ミヒャエルの日のミヒェールジンゲンという古い風習を復元したミヒャエル週間を試み、わずかな成功を得た。この行事では、子供たちが低地ドイツ語のミヒェールリートを玄関先で歌い、お菓子や果物をもらう。

ギュータースロー特有の風習はギムナジアル・ポザウネンコールと結びついている。このブラスアンサンブルは、アドヴェンツブラーゼンといって、アドヴェントの日曜日の朝、3:30から市内の様々な場所でクリスマスソングを演奏する。クリスマスのピークは聖夜のトゥルムブラーゼンで、福音主義修道会ギムナジウムの小塔やバルコニーからクリスマスソングを演奏する。深夜から始まる15分だけのコンサートにもかかわらず、学校の前には何千人もの聴衆が集まる。

アドヴェンツジンゲンはもっと古くからの風習である。市内ほぼすべての地区でアドヴェントの日曜日に福音主義教会の歌い手たちが通りを練り歩き、おおむね街灯ごとに伝統的なクリスマスソングを歌うのである。

地元料理・食材

ギュータースローでは伝統的にヴェストファーレン料理が供されている。

典型的なギュータースローの冷製料理がヴェストファーレンのハムを敷いたプンペンニッケル(ライ麦の黒パン)である。小麦粉ミルクレーズン酵母のレシピで作られ、特別な日に大きな食パンの形で食べられていたパン生地で、現在はレストランで様々なバリエーションで提供されている。

飲料では、隣町シュタインハーゲンのシュタンヘーガー・ヴァコルダーシュナップス、マゲンビター・シュレーダース・ボーネカンプ(「フェルルの故郷の水」)、ギュータースローアー・ブラウハウスで醸造されたビールなどがある。

スポーツ

2006年現在ギュータースローには 95のスポーツクラブがあり、延べ25,000人が会員となっている。本市には24の運動場、39の体育館(このうち 11施設が 22 × 45 m 以上の広さがある)、および 3つの屋外プール、2つの屋内プールがある。

サッカー

ハイデヴァルトシュターディオンで公開練習中のポルトガル代表チーム

1878年、福音主義修道会ギムナジウムに、現在のノルトライン=ヴェストファーレン地域で最も古いサッカークラブが創設された。ギムナジアル=シュピールフェライン・ギュータースローである。

本市で最も有名なスポーツクラブが FC ギュータースロー 2000ドイツ語版英語版 で、その男子第1チームは、2000年の新設以前、1996年から1999年までサッカーブンデスリーガ2部でプレイした。女子チームは2009/2010年のシーズン前に設立され、FSV ギュータースロー 2009ドイツ語版英語版 として2012年から女子サッカー・ブンデスリーガで活動している。FC ギュータースローの男子第1チームは、5番目のリーグであるオーバーリーガ・ヴェストファーレンドイツ語版英語版に所属している。SV シュペクサルト 1950 と SV アーヴェンヴェッデ 1925 は 7番目のリーグにあたるランデスリーガ・シュタッフェル 1 (オスト) でプレイしている。

FSV ギュータースロー 2009(旧 FC ギュータースロー女子部門)は2000年からギュータースロー室内マスタースを開催しており、さらにB-ジュニアチーム (U17) のための室内トーナメントを開催している。2005年からローカルラジオ局がラジオ=ギュータースロー杯を開催しており、郡内の高位リーグ所属男子チームはシーズンの前哨戦を戦う。この他、ギュータースローでは1980年代半ばから、ジュニア最大のトーナメント戦の一つであるシュトレンゲ杯(2010年まではティール杯)が行われている。主催者はギュータースロー体育協会である。この体育協会はギュータースロー郡青年委員会と地元の包装業者および労働保護団体が運営している。

2005年以降、400人近い子供たちがギュータースロー・ストリートサッカー=リーガに参加している[36]。このリーグは、イースター休暇から夏休みまでと夏休みから秋休みまでの年間2シーズン制である。

市の歴史上、スポーツ関連のハイライトは、2006年サッカーワールドカップ・ドイツ大会であった。ハイデヴァルトシュターディオンはワールドカップの公式練習場となった。ポルトガル代表チームが3回練習試合を行い、合わせて 35,000人の観客が訪れた。また、5,000人の観客が市庁舎前コンラート=アデナウアー広場のパブリックビューイングに訪れた。ここにはオストヴェストファーレン=リッペ地域で最大のスクリーンが設置されていた。ギュータースローは、ワールドカップ練習場で重要なドイツ都市の一つとされ、「FIFA ワールドカップツアー 2006」で優勝カップが展示された。

自転車競技

ギュータースローでは1930年代から1940年代にかけて自転車競技が大いに注目された。自転車クラブのシュタウプヴォルケ・シュペクサルトがそれで、このため1933年にオープンしたハイデヴァルトシュターディオンは自転車競技のスタジアムとするためにカーブ部分が上がった形に改造された。1950年代の初めにこのカーブ部分は観客席に改築された。陸上トラックのない純粋なサッカースタジアムであるにもかかわらずゴール裏がカーブした形状をしている現在のアリーナの奇妙な構造はこのためである。現在では、ギュータースローは自転車競技が盛んな都市ではない。しかし自転車スポーツの RSV ギュータースロー 1931があり、毎年ロードレース「シティー=ナハト」が開催され、何千人もの観客をこの街のない市街に引き寄せている。自転車スポーツは、この街のスポーツライフの確固たる要素となっている。水上自転車レースほど注目を集めるスポーツは少ない。これは、ノイエ・ミューレの池に厚板をおいてこれを自転車で渡るというレクリエーションスポーツで、1954年に第1回が行われた。2009年には2日間で約 5,000人の観客が訪れた。

ゴルフクラブ・ギュータースロー

その他のスポーツ

体操: 市内のみならず、この地域で最大の体操クラブの一つが、1894年に設立されたトゥルンフェライン・イッセルホルストで、2011年現在約 1,150人の会員を擁している。2008年5月21日から25日までギュータースローは第1回ライン=ヴェストファーレン体育祭の開催地となった。

ハンドボール: 常に成功を収めているハンドボールの盛んな地域であるオストヴェストファーレン=リッペでは、ギュータースローはさほど重要な役割を占めていない。本市で最も高いクラスのクラブは、フェアバンツリーガでプレイする HSG ギュータースローである。

ゴルフ: ギュータースローとリートベルクとの市境を越えたリートベルク=ヴァーレンゼルにヴェストフェリシャー・ゴルフクラブ・ギュータースローの18ホールのゴルフ場がある。このゴルフ場は建築家ベルンハルト・フォン・リムブルガーが設計した。広さ 60 ha、ヴァーペル川沿いのこの施設は、Peugeot Golfführer によりドイツの美しいゴルフ場ベスト20に選ばれた。このクラブには2006年現在 900人以上の会員が登録されている。

レスリング: 2006年現在、オストヴェストファーレン=リッペにはレスリングを体験できる場所が 6つあり、ギュータースローはその1つである。KSV ギュータースロー 02 は、ノルトライン=ヴェストファーレン州の伝統あるクラブの1つである。第1チームは、3番目のクラスであるオーバーリーガで2010/2011年シーズンを開始した。

長距離走: ギュータースローでは数多くの市民マラソン大会が開催されている。夜間レースのイッセルホルスター・ナハトもその1つである。この大会は1998年から毎年6月にイッセルホルスト地区で開催されている。また、レーダの森を抜ける伝統豊かなジルヴェスターラウフもこれに含まれる。1984年からは 5月にシュペクサルト地区でシュペクサルダー・フォルクスラウフも行われている。さらに、LWL-クリニーク・ギュータースローの敷地内にある公園を走る大会、市立公園を走る大会、既述のシュペクサルダー・フォルクスラウフおよびカッテンシュトローター・ラウフがギュータースローアー・ラウフカップに含まれる。2012年からはダルケラウフもギュータースロー・ラウフカップに含まれることとなった。

バレーボール: ギュータースローアー TV はオーバーリーガに所属するギュータースローで最高位のクラブである。

バドミントン: TuS フリードリヒスドルフはギュータースローのクラブで最も高いオーバーリーガでプレイしている。CfB ギュータースローは1985年から1990年まで国際ドイツ・ユーゲントマイスターシャフテンの主催者であった。

野球: フェルル/ギュータースロー・ヤークスはドイツ・野球およびソフトボール連盟のレギオナルリーガ・ノルトヴェストに所属している。


訳注

  1. ^ カトリック、プロテスタントが共用するキリスト教の教会
  2. ^ Fächerrosette。半円形のロゼット文様。ドイツ北部の木組み建築の装飾に多用される。
  3. ^ ドイツ北部で見られる家屋の建築様式で、大きな入り口扉を備えた広い土間を持つ建物。Diele = 玄関フロアで、北部では特に土間を意味する。
  4. ^ Schinkenmarkt、Schinkenは「おんぼろの乗り物」を意味する
  5. ^ 木製の車輪に枯れ草などを詰め、火を付けて斜面を転がす行事
  6. ^ 地税Aは農林業用地にかかる税、地税Bはその他の民間用地にかかる税である。ドイツの地税および営業税の税率は全国共通の基本税率に地方自治体が定める賦課率を掛けた値となる。土地税の基本税率は用途によって異なり、土地税Aは 0.6 %、土地税Bは0.26 - 0.35%である。営業税の基本税率は 3.5 % である。たとえば、本市の営業税は 3.5 × 4.11 = 14.385 % となる。(出典 JETRO: ドイツ - 税制(2016年6月17日 閲覧)および株式会社エヌ・アール・ダブリュー ジャパン: NRW州投資ガイド - 税制 - 不動産税(2016年6月17日 閲覧))
  7. ^ バスや総重量 3.5 t 以上の車両が総通行量に占める割合
  8. ^ ベルリナー広場の南側は百貨店カールシュタットに面しているが、この店はかつてヘルティーという百貨店グループの店舗であった。ヘルティー・グループがカールシュタット・グループに買収され、この店もカールシュタットの店舗となった。
  9. ^ ドイツ語の Wunderbaum にはトウゴマの意味があるが、超自然伝説を扱うここでは直訳の「不思議な木」とした。

出典

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