ガン×ソード ガン×ソードの概要

ガン×ソード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 19:41 UTC 版)

ガン×ソード
ジャンル ロボットアニメ
アニメ
監督 谷口悟朗
脚本 倉田英之
キャラクターデザイン 木村貴宏
メカニックデザイン 反田誠二
音楽 中川幸太郎
アニメーション制作 AIC A.S.T.A.
製作 ガンソードパートナーズ
放送局 テレビ東京ほか
アニマックス
放送期間 2005年7月4日 - 12月26日
話数 全26話
漫画:ガン×ソード
原作・原案など (脚本:兵頭一歩
作画 ひのき一志
出版社 秋田書店
掲載誌 週刊少年チャンピオン
巻数 全1巻
漫画:ガンソード -another-
原作・原案など (協力:谷口悟朗・倉田英之
木村貴宏・まさひろ山根
作画 守屋直樹
出版社 幻冬舎コミックス
巻数 全1巻
小説:ガンソード
著者 倉田英之
イラスト 木村貴宏、植田洋一
出版社 角川書店
レーベル 角川スニーカー文庫
巻数 全2巻
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ漫画
ポータル アニメ漫画

概要

最愛の女性を殺された男ヴァンと、兄を誘拐された少女ウェンディの旅を描いている。

テレビ東京での放送期間中、2005年8月からCS放送AT-Xでも数回放送。全話放送終了後の2006年10月3日からは系列局のテレビ愛知でも放送され、2007年1月14日からは無料動画配信サービスのGyaOでも配信。2007年12月からは台湾韓国アニマックスでも放送された。関西地区では未放送である。

秋田書店発行の漫画誌『週刊少年チャンピオン』で、本作の漫画版(脚本 - 兵頭一歩 / 作画 - ひのき一志)が短期集中連載された(全8話、全1巻)。アニメと漫画とでは設定(特にヴァンの性格、ヨロイ関連など)や物語の展開がまったく異なる。幻冬舎コミックスからも完全描き下ろし単行本として漫画『ガンソード -another-』(作画 - 守屋直樹 / 協力 - 谷口悟朗倉田英之木村貴宏まさひろ山根)が発売されている。こちらはタイトル通りアニメのアナザーストーリーであり、設定もほぼ同じである。内容はヴァン、ウェンディ、カルメン99、カイジ、プリシラの外伝的な物語。

アニメ版と漫画版で設定と内容が違うのは、実は予め決められていたことであり、アニメ版に至っては放送するまでロボットアニメであることを完全に隠していた。

ストーリー

宇宙の吹き溜まりの惑星、「エンドレス・イリュージョン」は、荒野に夢が、街に暴力が溢れる星である。この惑星にいる流浪の男・ヴァンと、少女・ウェンディは、カギ爪の男を追って旅に出る。1人は「絶望」を、1人は「希望」を見つめながら。

登場人物

主要人物

ヴァン一行

主人公・ヴァンおよび彼が旅するうちに縁を持ち、行動を共にすることになった者たち。ヴァンは本当は独りでカギ爪の男(以下、カギ爪と表記)を追いたいのだが、物語初期を除いて同行を明確に拒絶していないため、いつしかグループの様に集団行動するようになった。彼らは固い結束や信念で結ばれたわけではなく、カギ爪を追う理由も各人さまざまだが、ヴァンの持つ気質や不思議な魅力に引き寄せられたという点では一致している。別名 "ヴァンと愉快な仲間たち"。

ヴァン
- 星野貴紀
本作の主人公。数々の通り名をもつ流浪の男。カギ爪の男の集団を主とした一部の者からは "欠員(欠番)メンバー" とも呼ばれている。最愛の女性・エレナとの結婚式の当日、教会に現れて目の前でエレナを殺した「カギ爪の男」への復讐を誓って旅をしている。だが、普段はそんな決意を見せることはなく、長身痩躯で猫背、いつも眠たそうにボーッとしただらしのない風貌をしているうえ、無愛想でデリカシーがない。しかしエレナの仇であるカギ爪に関しては冷静さを失い易い。また、助けを求められても無下に拒むような薄情な部分もあるが、実際は不器用ながら他人を気遣う優しさや、己が矜持から悪党に怒りを見せる熱さも持ち合わせている。故に復讐鬼に徹するレイには「お前の復讐は随分と優しい」と評されている。見た目の若さに反して行動には若々しさがみられないが、生身の戦闘時には超人的な身体能力を発揮する。本人曰く、童貞
テンガロンハットに黒いタキシード(元々はエレナとの結婚式の際に着用した結婚衣装で、カギ爪に切り裂かれた部分を改造して現在のデザインとなっている。)を身につけた姿は西部劇ガンマンを髣髴とさせる。腰に携えた武器は、実は蛮刀(蛇腹剣マチェテ)。刀身は布のようにしなやかで伸縮自在だが、鋼よりも硬く、鋭くすることも可能。
ヨロイ「ダン・オブ・サーズデイ」を呼ぶ際には、テンガロンハットの片側にある輪に指を通して反対側に回し、刀で虚空をVの字に斬る。
エレナとの結婚式の当日、カギ爪の男によって瀕死の重傷を負い、「ヴァンを救いたい」というエレナの願いを受けたガドヴェドによってヨロイを操縦するための改造手術を受け、命を救われた[注 1]
物語終盤、「幸せの時」のために宇宙に飛び立ったミハエルにサテライトベースを破壊され、ダンの補給及び生命維持が出来なくなる。しかしディアブロのベースを利用することで回復[注 2]し、宇宙でミハエルと死闘を繰り広げた後にG-ER流体に呑まれるも、無事に帰還。ミハエルを下し、カギ爪との最終決戦を迎える。一度は窮地に追い込まれるも、元来の電気体質と改造手術による力の融合によってオーバーフローを起こし、仲間達の支援もあって勝利。カギ爪を殺して復讐を果たす。その後、ジョシュアと後から追ってきたウェンディとカルメンにのみ別れを告げ、ダンと共にどこかへと去って行った。数年後、ヴァンと思わしき黒ずくめの男の死体が発見されるが別人であり、ヴァン本人が食べ物を求めて偶然ウェンディの家を訪ねてくるシーンで物語は幕を閉じる。
生みの親も知れない天涯孤独の身であり、子供の頃から飢えた獣のように扱われて生きてきた。その生い立ち故か、数々の奇行をあちこちで繰り広げている。例を挙げると極端に甘い、あるいは辛いものでないと満足できない味覚の嗜好をもつ。ありったけの調味料を要求して大量にふり掛け、感歎の声を上げつつ食べる。また下戸であり、ミルクを好んで飲む。また、言葉づかいも粗暴だが、非を詫びる時は誰に対しても「すみません」と言うなど、ときどき変なタイミングで敬語を混ぜて使う[注 3]
前述の通り、さまざまな通り名を持っている。「地獄の泣き虫ヴァン」「悪魔の毒々タキシードヴァン」「掃き溜めのプリティヴァン」など珍妙な通り名で覚えられていることが多いが、基本的に本人(第10話ではジョシュア)はこれまでの話で呼ばれた最も新しい通り名を名乗る[注 4]。最終的に自称は第一話で決めた「夜明けのヴァン」で定着した。
エレナ以外の女性に興味がないため、一部の例外[注 5]を除いて女性の名前をなかなか覚えない。実はが苦手である[注 6]
寝るとき、入浴している際も帽子と手袋は身に着けたままである。戦闘で落とす(第5話、最終話)など、帽子が脱げてしまった際は、即座に拾って被りなおしていた。その際のヴァンの顔はフレームアウトしており、劇中において帽子を脱いだヴァンの素顔は一度も描写されていない。
ウェンディ・ギャレット
声 - 桑島法子
本作のヒロイン。ヴァンと共に旅をする少女。13歳。誘拐された兄ミハエルを探すため、「カギ爪」を追っている。両親の死後、叔父に引き取られるが、その叔父の死んだ後はずっと兄と二人で生活していたため、兄妹の絆は深い。年の割にしっかり者だが、パートナーのヴァンがだらしなく社会性が無いため、気苦労が絶えない。故に普段はヴァンの奇行に振り回されることが多いが信頼と好意も抱いており、後年にはヴァンのことを「自分にとってのヒーロー」と回顧している。ミハエルが大切にしていた銃をお守りのように常に背負っているが、この銃に弾は一発しか込められていない。ブリッジシティ以降、着替えを収納したトランクを引いて旅をしているため、エピソードによって服装が変わる。また、それを荷車変わりにしてヴァンを引き摺って運ぶこともある。ヴァンには第4話まで名前を覚えられず、彼がプリシラの名前をすぐに覚えた時はカルメンと共に怒っていた。女性陣では唯一泳げるが、そのせいでミズーギィの体力テストに参加させられる羽目になってしまった。
町を襲撃した盗賊団に兄を攫われ、自身も殺されかけた所をヴァンに救われる。しかしヴァンがそれ以上関わることを避けようとしたため、ヤケ気味に「(町を救ったら)お嫁さんになってあげる」と申し出、ヴァンを驚愕させた。その場はヴァンに諭されたものの、結果的にヴァンは盗賊団を倒すことを決意し、彼の活躍で町を救われる。その後はヴァンが追うカギ爪がミハエルを連れていることを知り、その旅に半ば強引に同行する。
後にカギ爪の同志となったミハエルに再会して絶望。一時はヴァンにも諭されたことで故郷に帰ろうとするが、その後の事件を経てそれらを乗り越え、「何が正しくて何が悪いのか」を自らの目で確かめるためにヴァンと共に旅を続ける。「兄の大切なもの」だった背中の銃は再会時にミハエル自身によってゴミ箱に捨てられたため、以後は「自分の物」として捉え、「兄の思惑と関係なく自分の考えで前へ進む」というウェンディの意志を表すシンボルとなった。その銃に込められたたった一発の弾丸はミハエルを止めるために発砲され、彼の腕を撃ち抜いた。最終的にミハエルとは完全に道を違えつつも「お前はお前の道を進め」と告げられて和解し、去り行く彼の背中に別れを告げた。戦いの後はどこかへ去ったヴァンとの再会を夢見つつ平穏に暮らしていたが、数年後にヴァンについての取材を受けている最中、彼と思い掛けない再会を果たす。
カメオ
声 - 桑島法子(本編) / 八奈見乗児ガン×ソードさん[注 7]
ウェンディのペットの亀。元はミハエルが街の近くの池で拾ってペットにしていたが、ある出来事によりウェンディに託された。普段は甲羅に糸を通して、ウェンディの首にぶら下げられている。その姿はまるでカメオのようである。第1話でウェンディが盗賊に撃たれた際に銃弾が甲羅に当たり、ウェンディの命を救うと同時にその甲羅には弾痕が刻まれた。物語の最後までウェンディと行動を共にし、資金稼ぎに参加したカメレースで優勝したり、ミズーギィの体力テストでウェンディを勝利に導いたりと要所で活躍を見せ、最終回では錯乱してウェンディの首を締めたミハエルに噛み付いて正気に戻している。現実世界の亀とは違う動物(エンドレス・イリュージョンの固有種の甲殻派虫類)で、「クー」「キュー」と鳴き、特定の人物になつくなど、ある程度の知能がある。最終話のラストでは、4足歩行時は甲羅の高さがテーブル近くまで、2足で立ち上がった時はウェンディよりも大きく、ヴァンの顔くらい(もっとも猫背の時のではあるが)の高さまで成長していたが、ウェンディによると最近いきなり大きくなったらしく、一定の年齢に達すると急激に成長する生体である模様。
カルメン99(カルメンきゅうじゅうきゅう)
声 - 井上喜久子
本名はカルール・メンドゥーサ。23歳。ヴァンとウェンディの前に現れる謎の女情報屋。「タンダー」と呼ばれるホバースクーターを使用し、多々な情報収集を行っている。戦闘時には4枚の刃が出るヨーヨー状の武器で応戦する。金に強い執着をもち、金目と思われるものは持ち帰り、それらの鑑定や解析を依頼する際にも依頼料を強引に値切っている。通り名の末尾の "99" については、99cmのバストをもち、99の謎をもつ等のいわれがあるらしい[注 8]。ちなみに、第一の秘密は好きな人の名前である。この名前の由来はピンク・レディーのヒット曲『カルメン'77』から。実は泳げない。
情報屋を志す以前に一時ダイナーでウェイトレスをしていた経験から、コーヒーを淹れるのは巧いらしい。本名に対して少々のコンプレックスを感じていて、つい「カルールさん」と呼んでしまうウェンディにその都度「カルメン99」と釘を刺している。ヴァンに好意を抱いていると思われる描写があるが、想いを表現することはほとんどない。そのため、いい意味でも悪い意味でも惚れた男に対して素直なファサリナを「可愛い」と表現し、羨望が混じった敵意を抱いている[注 9]。当初は行く先々でヴァン達と遭遇していたが、ある意味ハエッタの人生を狂わせたファサリナと因縁を持ったことから、借りを返すためにもヴァン達の旅に同行することになる。ホバーベース入手後は一行のまとめ役となる。ヴァンとはそれなりに付き合いが長いにもかかわらず一向に名前を覚えられなかったが、戦いの後の別れのシーンで初めて名前を呼ばれる。同時にヴァンが好きだったことを告白して去って行った。
なお、第9話のエンディングは彼女に合わせた特別版となっている。
レイ・ラングレン
声 - 櫻井孝宏
武士のような身なりで、腰に刀の形をした銃を携える精悍な顔つきの青年。
彼もヴァン同様、妻・シノを殺した「カギ爪」を追う復讐者であり、本作のもう一人の主人公とも呼べる存在。無愛想ながらも情のあるヴァンと違って復讐のためなら手段を選ばず、物であれ、人であれ、その障害になるすべてのものを無表情で排除する冷酷な面を持つが、実の弟であるジョシュアを気遣う一面も見せる。ジョシュアによれば昔はもの静かで優しい性格であったとのことで、復讐のために過去の自分を捨てて修羅となった経緯が窺い知れる。本人曰く「もう全ての楽しみが味わえない」らしく、飲み物は水しか飲まない。一方で、シノに似た女性が働く飲食店に通い詰めていたこともある。妻が設計を担当した、その形見というべきヨロイ「ヴォルケイン」に搭乗し、その特性を活かして普段は地中を移動する。生身、ヨロイ共にヴァンに匹敵する実力の持ち主。復讐を果たした暁にはヴォルケインを静かな海に沈めるつもりであるという。
単独でカギ爪を追っており、カギ爪に関する情報では一歩先を行くヴァン達の足取りを利用し追跡している[注 10]。当初は同じ仇をもつヴァンとは敵対関係にあり、どちらが先にカギ爪を殺すかを巡って何度も刀と銃を交えているが、共通の敵と戦う際に一時手を組むこともある。カロッサを倒した際、彼の最後の攻撃で負傷し、視力を大きく落としてしまう。その後、ジョシュアの説得で彼等を「利用する」形で協力関係を結ぶ。最後はヴォルケインを失いながらカギ爪の元に辿り着いたものの、ジョシュアによる心情の変化や自身の視力の低下もあってカギ爪を殺すには至らず、無人機に射殺されてしまう。しかし最後に撃った弾丸がバースデイの機械に挟まり、カギ爪を倒す時間を稼ぐこととなった。
なお、第24話のエンディングは彼に合わせた特別版となっている。
ジョシュア・ラングレン
声 - 野田順子
レイの弟で、唯一の肉親。兄を追って旅をするうちにヴァン達と出会う。ヴァン達についていけば兄に会えると考え、行動を共にするようになる。かなり鈍感で世間知らずで非常にマイペース且つ空気も読めない性格であり、ウェンディを探して女子トイレに入ったり、シャワーを浴びているプリシラにカーテンを開けて話しかけたりしていた。本人に自覚は無いが、その性格が災いして他に友達はいない。「兄を追う」という共通の境遇からウェンディとは仲が良いが、復讐を否定するためにヴァンには煙たがられており、負傷で一時期入院した際には「このまま置いて行こう」とまで言われている。
レイの妻・シノが手掛けていたヨロイ「ヴォルケイン」の開発に兄と共に携わっており、ヨロイに関する知識が豊富である。また掃除が得意なため、ウェンディから「ピカピカジョッシュ」の異名を付けられるが即座に拒否している。第10話でサルベージ組合の手伝いをした時に掃除をさせられていたが、起爆装置が必要な段になると「(それを作るのは)掃除よりずっと簡単」と言って張り切っていた。ホバーベース入手後は操舵手として活躍する。一行の中では唯一宇宙に関しての知識があり、ダンの修復のために宇宙に飛ぶ局面では、他の面々が宇宙を建物や町の名前と勘違いしていることに慌てていた。
レイとヴァンの復讐に対し、道徳的、論理的な理由から否定的であり、レイの復讐を止めることを目的とする。
終盤、レイを説得してヴァン達との協力態勢を築くに至り、同時にレイの心情にも変化を与え、さらに自身もレイの復讐を肯定し協力する。レイがカギ爪を討ち果たせず落命したあと「兄の想いを無にしたくない」と激昂しカギ爪の計画を阻止するために奮闘し、バースデイのシステムにハッキングして「幸せの時」を破綻に追い込んだ。全てが終わった後はムーニェルのサルベージ組合の協力を得て島と共に沈んだヴォルケインとレイの亡骸のサルベージに従事する。
プリシラ
声 - 千葉紗子
ピンクのネコのようなフォルムをもつヨロイ「ブラウニー」に乗る少女。物語の中盤から登場する。ヴァンが名前を覚えた数少ない女性でもある。ヨロイバトルの街・デュエルパークにて活躍していた。孤児院育ちであり、ブラウニーの本来の乗り手である孤児院初代院長のシスターママに育てられた。シスターは生前はヨロイバトルで得た賞金で孤児院を運営しており、シスター亡き後はプリシラがその役目を引き継いでいた。優れた身体能力の持ち主ながら、全く泳げない。
「B-1グランプリ」にて決勝戦の相手の代行となったヴァンと出会い、決勝では善戦するも実質的な敗北を喫する。しかし決着直前に本来の対戦相手であるザコタが現れたことでヴァンが棄権し、そのザコタを瞬殺して優勝。以降、「気持ちいいバトル」ができたことからヴァンに興味と好意を持つ。彼が去った後も気にかけており、その様子を見かねた孤児院の子供達の後押しもあり、副賞のホバーベースを駆ってヴァンを追いかけ、一行に加わる。ヴァンが宇宙に飛び立つ直前、彼に告白するが返事は戦いが終わるまで保留とした。全てが終わった後は何も言わずに去ったヴァンに怒りながらも、いつか返事を貰いに行くことを決めて故郷に帰る。
ブラウニーにはパイロットの動作をトレースするシステムが搭載されており、プリシラは彼女自身の高度な身体能力を生かし、コックピットで実際に体を動かして操縦する。華麗で俊敏な機動性を誇る反面、若干他のヨロイよりもパワーや防御力に劣るようだが、劇中ではオリジナル7用ヨロイに匹敵する戦闘能力を見せている。
ユキコ・スティーブンス
声 - 雪野五月
メキシコ風の街・グローリアの酒場「ピンク・アミーゴ」を一人で切り盛りする娘。両親を早くに亡くし、祖母・チヅルによって育てられた。祖母の死後は店を受け継ぎ、幼馴染のフランコ(声 - 私市淳)に「町を出よう」と誘われつつも祖母の店を守るために断り続けている。かつての祖母の仲間であり、店で何かと騒ぎを起こす近所の老人4人組(後述のエルドラチームを参照)に少々困りながらも、嫌な顔ひとつせずに対応している。ネロ曰く「歌ってる時がチヅルに似てる」。カナヅチである。
ヴァンに加勢すると息巻くこの老人達を放っておけず、一行に加わる(最初は「一度くらいは街の外の世界を見てみたい」という位の軽い気持ちだったが、一行の決意を見て考えを改めた)。彼女も状況によって服装が変わる。基本的に平和を愛するごく普通の女性だが、無理をし続けるレイを平手打ちして説得するような一面も見せる。また、最終局面では祖母譲りの勇気を振るい、気丈に銃を手にして、ジョシュアのハッキングが終わるまでカギ爪の兵士たちを足止めしていた。戦いの後、ヴォルケインのサルベージを手伝うつもりであることがジョシュアから語られる。
エルドラチーム

5身合体タイプのスーパーロボット風のヨロイ「エルドラV(エルドラファイブ)」を駆ったかつての勇者達で、今は亡きチヅルと共に「ザウルス帝国」と呼ばれる敵と戦って勝利を収め、この世界に平和を取り戻した…という伝説を毎日「ピンク・アミーゴ」で客に強引に聞かせて回る[注 11]老人4人組。ただし、カルロスは一日の大半を寝て過ごしている。

グローリアの街で騒動が起こった際、たまたま立ち寄ったヴァンが気まぐれで彼らを助けたことから、ヴァンを勇者の後継者と勝手に認定。その後はヴァン達に写真を届けることをカルメンに依頼したりしていたが、やがてカギ爪の集団を悪の組織とみなし、ヴァン一行の元へ押しかけて参戦した。この際、チヅルが欠けているためフルパワーが出せず二足歩行もできなかったエルドラVに、上記のグローリアの街での騒動の主である科学者・ブッチが合体機構の排除(省略)による軽量化、さらにG-ER流体の搭載による二足歩行化等の各種改造を施し、遥かにパワーアップした新たなる勇者ヨロイ「エルドラソウル」として生まれ変わらせたヨロイに搭乗している。ただし、ネロは合体機構を排除されたことをかなり不満に思っているらしく、本来ならエルドラソウルの整備に必要なブッチをなかなか呼び寄せなかったり、文句を言ったりしている。

一行に合流した後も、街にいた頃と同じように昼間から酒を酌み交わして周囲を呆れさせていたが、いざ戦闘になれば正義の魂を熱く燃え上がらせ、カギ爪の集団に立ち向かう。

ヴァンが復讐を遂げた後、何も言わずに去ることを察していた。

ネロ
声 - 佐藤正治
エルドラV、エルドラソウルのメインパイロット。若かりし頃は痩身だったが現在はビール腹。昼間から酒を飲んでいるため、重度のアルコール中毒になっており、戦闘中でも手が震えることがあるが、戦いそのものに影響は出していない。
ホセ
声 - 清川元夢
エルドラ搭乗時は主に火器管制を担当。ネロとはライバルのような関係で、若かりし頃にどちらが活躍したかでいつも言い争っているが、そのせいで町の住人達に迷惑がられていた。
バリヨ
声 - 宝亀克寿
チームのまとめ兼、普段寝ているカルロスのフォロー役。現在でもネロとホセの喧嘩を諫めるのは彼の役割である。エルドラの合体時には動力管理を担当。
カルロス
声 - 田口昂 / 島田敏スーパーロボット大戦シリーズ
一日の大半を寝て過ごす。戦闘中も寝たまま搭乗しているため、バリヨがフォローに回っており、現在のエルドラV・エルドラソウルは実質3人で動かしている。作中でも第3話の最後で僅かに目覚めた以外は寝たままだったが、最終局面にてようやく覚醒。ブッチが用意したエルドラソウルの取扱説明書もいつの間にか熟読しており(他3人はろくに読んでいなかった)、頭脳明晰な活躍を見せる。戦いの後はヴァンが去って荒れるプリシラに「俺じゃ駄目か?」と言ってしまい、彼女を激怒させた。

カギ爪の男の集団

ファサリナ曰く「別に世界を征服する等の目的はないので、組織としての名前はない」。なお、本項では便宜上 "組織" と呼称する。

カギ爪の男

カギ爪の男(クー・クライング・クルー)
声 - 堀内賢雄
"組織" のリーダーである老齢の男。ウィリアム・ウィル・ウーの父親でもある。集団には上下関係が便宜上存在しないため、崇拝の対象である彼自身は "同志" と呼ばれる。右腕に着脱可能なカギ爪の義手を装着していることから、ヴァンやレイなど彼を追う者達から「カギ爪の男」「カギ爪」と呼ばれる。SECRET FILE等の初期設定では「クライング・クライ・クルー」という名前だった。
小説版で明かされた過去では、地球(マザー)で、総合総庁という政治を管理する仕事に就いていた。しかし、細菌兵器の誤使用によって巻き起こされた "永遠の春休み"[注 12]により、惑星エンドレス・イリュージョン (E.I.) に向けて脱出。途中、月の観測チームと合流するも、仲間を殺し合う人間の姿に絶望する(その際に右手を失った模様)。しかし、わずかな希望をもって惑星E.I.に降り立ち、さらなる絶望にあいながらも、E.I.での初めての友である医者の手により、百年単位の延命治療を受け、自らの夢を果たそうとする。
性格は一見温厚で柔和、誰に対しても子供に語りかけるかのような優しい口調で喋る。気に入った人物に "「夢」はあるのか" と問いかけ、"自分と一緒に夢を見ないか" と組織に誘う。喜怒哀楽のうち、"怒" の感情が何らかの理由で麻痺しているようで、劇中では怒りの感情を表すことはない[注 13]。自分の意思に従わない者を、殺意もないのにうっかり(「逆らうものを許す慈愛の表現として」強く抱きしめたら骨を砕き肉を切り裂くほどに力が入りすぎて)殺してしまったり、「彼らは自分の心の中で生き続けている」と(比喩や挑発ではなく)思い込んでいたり、新生オリジナル7たちが危険にさらされたり死んだりしてもまったく動揺を見せないなどの行動・思考を見せる[注 14]
余命いくばくもなく(延命治療の副作用による病、または寿命そのものが尽きかけている)、死ぬ前に人類すべてが自分と同様に争う感情を捨て去り、穏やかに生きる世界を作ることを夢としており、その実現のために「幸せの時」と称する計画[注 15]を実行する "組織" を作り上げ、その中核メンバーである新生オリジナル7と共に世界各地を巡っている。
最終局面にてヴァン、レイ、ジョシュアによって「幸せの時」計画を潰されるも、それすら「(計画を最初からやり直して)また皆さんと歩める」と喜び、ヴァンをも新計画における最初の友人(彼曰く、前計画に欠けていた「バカ」代表)として迎えようとした。しかし最期は仲間達の支援を受けたダンにバースデイを両断され、乗り込んで来たヴァンに斬殺された。
地球(マザー)で学んだのか『ピクニック』を鼻歌で歌っている。

オリジナル7

惑星E.I.はマザーの流刑惑星として開拓された歴史[注 16]があり、凶悪な犯罪者を監視し、必要ならば処罰する圧倒的な "力" の存在―監視者―が必要不可欠であった。"オリジナル7" は、本来その監視者と抑止力としての役目を担う集団であったが、世代を重ねるにつれてその強大な力を私利私欲のために使うものが後を絶たなくなり、徐々に腐敗していった。

劇中に登場するオリジナル7は、それら旧オリジナル7が一掃された後にカギ爪のもとに集い、カギ爪を同志と仰ぐネオ・オリジナルである(ガドヴェドを除く)。名称が示すように7人で構成されるが、欠員メンバーであるヴァンはカギ爪に敵対しているため、現在は6名。全員が七曜にちなんだ名のヨロイを操縦する。そのほとんどが電気体質のためにヨロイへの適応度は高く、改造手術なしで操ることができる。

ミハエル・ギャレット
声 - 保志総一朗
ウェンディの兄。16歳。「カギ爪の男」に誘拐された[注 17]が、彼の思想に共鳴し、彼を「同志」と呼んで従うようになった。優れた電気体質のため、新生オリジナル7の中でも最もヨロイとの適合性が高い。カギ爪を信じようとする反面、信じ切れない自分の中の矛盾に苦しむ場面も見られる。
組織のために尽くすファサリナに対し、信頼と尊敬の念と共に、一人の女性としての彼女へ恋愛感情を抱いている。彼が搭乗する銃剣をモチーフとしたヨロイ「サウダーデ・オブ・サンデイ」はオリジナル7のヨロイの中でも最強の性能を誇っており、また「幸せの時」実現のためのキーとなる重要な存在である。
実の妹であるウェンディのことは大事に思っており、いつまでも庇護が必要な子供だと思っている。しかしカギ爪の男に関わり彼の同志になってからは、ウェンディに自分の価値観を押し付ける傾向が強くなり、最終的には精神的に成長したウェンディからも拒絶される。一人称は「私」が基本であるが、動揺した時や妹(ウェンディ)の前では一人称が「僕」になる。
最終的には自分たちこそが人々を導く存在という選民思想に完全に染まり、自分たちへの抵抗を続けるヴァンたちを愚か者と見下す態度も隠さなくなっていく。欠員メンバーと馬鹿にしていたヴァンとは宇宙と地上で戦闘を重ねたが、最終的にサウダーデをVの字に斬られて破壊され、敗北。自信の源であったヨロイを失う。
精神的に追い詰められた後はウェンディに対する感情も狂っていき、自身の主張を肯定しないウェンディの首を絞めるなど言動ももはや常軌を逸していた。しかしその際にカメオに噛まれたことで正気を取り戻し、同時に崩れてきた瓦礫からウェンディを庇う。カギ爪の死後は憑き物が落ちたような表情でウェンディに謝罪しつつも、カギ爪の意志を継ぐかのように自身の主張の正しさを宣言し去っていく。が、その言動とは裏腹に、脱出するために逃げ惑う職員たちを一顧だにせずカルメンに敗れたファサリナの救助に向かうという、かつて自分が馬鹿にしたヴァンと同じく自身の感情の赴くままに行動するという支離滅裂な行動に出る。ウェンディに撃たれた傷と、瓦礫から彼女を守った際による負傷で、もはや戦える身ではなかったため、情に流されたカルメンによってファサリナと共に見逃される。しかし直後、ファサリナと共に瓦礫の崩壊の中へと消えた。最終的な生死は不明だが、ミハエル役を演じた保志総一朗はドラマCDで生存説を語っている。
ガドヴェド・ガオード
声 - 岸野一彦 / 辻親八(スーパーロボット大戦シリーズ)
ヴァンの師のような存在であり、旧オリジナル7のメンバー唯一の生き残り。をモチーフにしたヨロイ「ディアブロ・オブ・マンデイ」を駆る。流浪者であったヴァンにオリジナルメンバーの資質を見出し、さまざまなことを教える。
瀕死の重傷を負わされたヴァンの命を救うため、彼を「改造」し、ダンの正式な乗り手としたが、それはヴァンを死なせたくないエレナの望みによるものだった。
ヴァンに出会う前からカギ爪と会っており、彼の思想に共鳴していた。彼はメンバーの改革を目的として旧メンバーとカギ爪をヴァンとエレナの婚礼の場に招待し、カギ爪の思想に触れさせようと試みたが、カギ爪は、エレナに加えてガドヴェド以外のオリジナルメンバーを全員殺害。ガドヴェドはこれを神による断罪と感じ、カギ爪と共に「幸せの時」を遂行するため、新しいオリジナル7となるべきメンバーを見出すことに専念した。ミハエルにはヨロイ乗りとしての指導を行った。
後にゾネットにてヴァンと再会。自身の思想を説いてヴァンを新しいオリジナル7に誘うも、カギ爪の仲間になることを拒んだヴァンと激突。カギ爪を招き入れて惨劇を引き起こしたことは後悔こそせずとも己が罪とも認識しており、この戦いは「断罪か?贖罪か?」[注 18]と問いかけながらヴァンを圧倒する。しかしカギ爪の姿を視認したことで復讐の決意を新たにしたヴァンに敗北。「いつか同じ夢の話をしよう」とヴァンに告げられ、己の罪を自覚しながら死亡した。
ファサリナ
声 - 倉田雅世
カルメンの旧友・ハエッタとコンタクトを取るためにトリノリアに現れた、その後ゾネットにてカルメンに初遭遇した謎の女性。組織に必要な特殊な物資の開発を各地で依頼し、受け取りを行っている。元は娼婦であり、その電気体質から辛い日々を送っていたが、カギ爪にその悲惨な境遇から救われる。そのため狂信的なほどのカギ爪の崇拝者となり、心の奥底まで一緒でありたいという思いが非常に強い。
好きな物は、羽ばたく姿が自由を表している蝶である。同志の目的のためミハエルに半ば強要する形で肉体関係を結び彼を懐柔(迷いを断ち切らせた)したが、彼女本人としてもミハエルを純粋に愛していた。三節棍をモチーフにしたヨロイ「ダリア・オブ・ウェンズデイ」を操る。人の感情の裏をついて動揺させる話術とそれを活かした戦い方が得意。
元娼婦のせいか、言動に性的なニュアンスが強かったり、ヨロイの操縦イメージがポールダンスを思わせるものであったりとアクの強いキャラクター。ヴァン曰く「おっかねえ女」。
カギ爪の本拠地に向かうヴァン達の前にミハエルと共に現れ、カギ爪の計画を説いて説得を試みるがヴァン一行全員に拒絶されたため、ダリアを召喚してヴァンと戦う。その戦いはエルドラソウルの乱入で決着が付かないまま撤退したが、その後もウェンディ達の前に立ちはだかり、最後はレイに敗れてダリアを破壊されるも生き延びる。
その後はカギ爪の思想を全人類に植え付けるための施設にてカルメンと遭遇。ハエッタの育てた花によって作られた装置に囲まれた、カルメンにとって因縁ともいえる場所にて彼女と対決する。しかしカギ爪が絶命したことで戦意を喪失。情に流されたカルメンに助けられたものの、生きる意味を失ったため、殺すように懇願する。直後、ミハエルが重症を負ってまで駆け付けたことで感情を露にして彼に駆け寄り、カルメンもミハエルがファサリナの新しい生きる意味になると察して立ち去ろうとした。しかしそれも虚しく、ミハエル共々崩落に巻き込まれ、生死不明となる。その姿をカルメンは「憎らしいほど素直で、どこまでもむかつく女」と表した。
ウィリアム・ウィル・ウー
声 - 真殿光昭
どことなく高貴な雰囲気をもつ青年。電気体質。興奮するとすぐ鼻血が出る。強いエディプスコンプレックスの持ち主で、少年時代に母の愛情を独占するため父を亡き者にしようと剣を取ったが、父をかばった母の身体を貫くこととなった。その後は長く一人で古城に暮らしており、母を思い返すか、剣の修行しかしていなかった。
ヨロイでの戦闘スタイルは騎士のように正々堂々としており、細身の剣でフェンシングのように戦う。
なお、彼の父親はカギ爪本人であり、その血縁関係から、自分の健康な血液を提供し続けて、死病に侵された彼を延命させていたようだ。レイピアの形をしたヨロイ「メッツァ・オブ・チューズデイ」を駆る。
古城の近くにてヴァンとウェンディの乗った飛行船を不時着させ、ヴァンに戦いを挑む。作中で初めてヴァンとダンを敗北に追い込んだ人物であり、一時はヴァンに仇討ちを諦めて逃げようと考えるほどの恐怖心を植え付ける。しかしヴァンがエレナへの愛を再認識して奮起したことで、古城を舞台に再戦。愛のために戦っていたという点ではヴァンと同じだが、彼が選んだのは父のため(ひいては母の夢のため)に母を捨てることであり、ヴァンに「捨てる奴には俺は止められない」と言い放たれ、敗北する。最後は自分の血を見たことで、流れ出る自分の血を「あの方(カギ爪)に捧げなければ」とかき集める妄想に取り憑かれながらメッツァの爆発に巻き込まれて死亡。同時にその爆発で古城も崩壊した。
カロッサ / メリッサ
声 - 大本眞基子(カロッサ) / 斎藤千和(メリッサ)
双子の兄妹で、兄がカロッサで、メリッサは妹である。カロッサはツインバレーで研究されていた技術を搭載した、トンファーをモチーフにしたヨロイ「シン・オブ・フライデイ」、メリッサはシンと対で設計された、チャクラムをモチーフにしたヨロイ「セン・オブ・サタデイ」を操り、双子の利点を生かしたコンビネーション攻撃を行う。2人が電気体質であるかは不明[注 19]
カロッサは好戦的でわがままな性格に対し、メリッサは非常に内気で心優しいと対照的な性格。また、カロッサは言葉遣いがやや片言である。共にカギ爪が関与していた実験の被験者であったが、互いに引き離されて生活させられるようになったために脱走。森の中で老狼のロボと共に半年ほど文明から離れて生活していたが、後にカギ爪の説得で研究所に戻った[1]。わがままで自らの立場を良いことに増長しているカロッサは組織のメンバー達からの反感を招いているようである。また、カロッサは組織に捨てられて以前のような生活に戻ることを極度に恐れており、そのためにカギ爪の役に立とうと必死になっている。メリッサに対しては異常に過保護で、近付く者はカギ爪以外なら容赦なく攻撃を仕掛け、特にカギ爪から重要視され自分の妹のメリッサにも気に入られているミハエルに対し、敵対意識をあらわにしている。対してメリッサは、カロッサの行動を止めようとする場面が見られ、カロッサの暴走によって起こった悲劇の際にも「2人で一緒にみんなに謝ろう」と声をかけている。ちなみに研究所では、運動神経などの体力的な面ではカロッサが、勉強などの精神面ではメリッサが優れている、と記録されていた[1]
ミハエルの存在によって自分がカギ爪に必要とされなくなることを恐れたカロッサは独断でヴァン達に攻撃を仕掛け、止めようとしたメリッサも結局それに同行。センとシンの連携でヴァンとレイを苦しめるも、レイの銃撃でメリッサが死亡し、激昂したカロッサもヴォルケインに飛びかかった所を射殺された。しかしその最期の一撃がレイの体を蝕み続けることとなる。カルメンの発言によると、墓を作って埋葬された模様。

"組織"のその他のキャラクター

ザビロ・ムッターカ
声 - 石野竜三
カギ爪の男の組織で技術職を束ねるチーフ。非常に優秀なヨロイ技師であり、またカギ爪の男や組織のメンバーからの信頼も厚い。ヨロイをこよなく愛している。
回収されたサウダーデの修復、調整から追加改良までを行い、またその中でサウダーデの操縦者であるミハエルとも親しい関係となる。
サウダーデの能力の解析結果から、カギ爪の計画が全人類の虐殺だと推測しクーデターを画策する[注 20]。その際にミハエルをカギ爪抹殺後の新たな組織のリーダーとするべく仲間に誘うが、失敗。ドラクルで脱出し、ヴァン一行と合流しようとしたが、結局はカギ爪に盲従する道を選んだミハエルの手で討たれた。その部下(声 - 菅原淳一)は辛くも生き残り、ヴァン一行に助けられたもののウェンディをミハエルと見間違えて錯乱し、そのまま死亡した。
ジョー・ラッツ
声 - 松本保典
船でカギ爪を追うヴァンとウェンディが途中で置いてけぼりにされた島「ラビアンローズ」に住む富豪。実は組織の一員だがそれを隠して二人を歓待し、説得して追跡・復讐を思い留まらせようとしていた。その説得はヴァンを迷わせたが結局迷いは断ち切られ「カギ爪の仲間」と看破されたため、「ゴールデン・クレイドル」に搭乗してヴァンと戦うも敗北。最期はカギ爪への最後の友情と称して自爆した。
カギ爪の男の最初の友達
外伝小説で登場。本名不明。アニメ本編では故人。この男とカギ爪の男の出会いが全ての始まりであり惑星エンドレスイリュージョンの運命を変えていくことになる。

その他のキャラクター

エレナ
声 - 金月真美
ヴァンの婚約者であった女性。作中ではすでに故人。婚礼の当日カギ爪によってウェディングドレス姿で殺害された。惑星E.I.において人類が初めて降り立った場所であるオリジナル・ポイントで、ヨロイの研究をしていた。偶然出会った流れ者であるヴァンを、操縦者のいないダンのテストパイロットに雇い[注 1]、初めてヴァンを人間らしく扱い、ヴァンに人間らしい感情を芽生えさせた。
シノ
声 - 西原久美子
レイの妻で、ヴォルケインの設計責任者。作中ではすでに故人。地下資源有効利用のためにヴォルケインを設計し研究開発していたが、その性能がカギ爪の目に留まり、協力を依頼される。だが、カギ爪の計画の真意を知り、断ったために(カギ爪の思い通りにならなかったために)カギ爪に殺されてしまう。しかしカギ爪はヴォルケインの機体を見るまでシノを殺したことは完全に忘れていた。レイが和風の服装をしているのは彼女の影響らしく、エンディングで使われているイラストでも彼は作務衣を着ている。
チヅル
声 - 雪野五月(ドラマCD)
エルドラチームの紅一点であり、ユキコの祖母。作中ではすでに故人。若かりし頃はユキコに似ており、その当時の写真がピンク・アミーゴの壁に飾られている。ネロ達曰く、若い頃のメンバーの中で一番ケンカと酒が強かったらしく、ドラマCDでは、夜、幼いユキコを寝かせるために若い頃の伝説を話して聞かせるが、同じ話を何度も話したりその度に内容が過激になっていたり近所迷惑も顧みず大声で叫んだりしている。名前の元ネタは『超電磁ロボ コン・バトラーV』の登場人物である南原ちずるから。
カイジ
声 - 小野坂昌也
海をこよなく愛する船乗りで、海賊のようなグループを率いている。潜水艦のようなヨロイ「サンキュー海サイッコー号」に乗る。独特の美学と口調の持ち主で、ムーニェルの街のサルベージ組合の活動を妨害していたが、一方で面識のないウェンディに教え諭すような言葉をかけて励ました。後に遺跡[注 21]のサルベージに際して組合に用心棒として雇われたヴァンと海中で対決し、サイッコー号を壊される。その後はグレートソファー号[注 22]で旅をしながら、新しい船を探していた。
何故か最終話にて仲間として再登場を果たし、沈む島からヴァン一行を救出した。
ラッキー・ザ・ルーレット
声 - 津久井教生
盗賊団「ワイルドバンチ」のリーダー。ウェンディの住んでいたエバーグリーンの町で略奪の限りを尽くしていた。ラッキーにこだわり、ロシアンルーレットやカードなどで常に自分のラッキーを試しているが、実際は自分が誰よりもラッキーでなければ気が済まない性分で、自分より運の良い人間や「ラッキーを奪った」と認識した相手には殺意を向ける。移動砲台のようなヨロイ「ラッキー・ザ・キャノン」を所有する。「いつも人を正面から撃つ」ことを掟とし「人を背中から撃つ奴にラッキーは訪れない」と公言している。しかしヴァンと対峙した際は彼を平然と背後から撃ち、ヴァンの怒りを買う。最後はラッキーへの執着のあまり暴走。言動も支離滅裂になり、手下を巻き添えで全滅させた末にダンを召喚したヴァンに敗北し、チームもラッキーも全て失った。カギ爪の依頼でミハエルを誘拐した人物であり、作中で最初にヴァンに倒されたヨロイ乗り。
バロン・メイヤー
声 - 屋良有作
ブリッジシティの市長であり、自称「理性あるバスタッシュ・バロン」。配下共々、独特のヒゲ型をしており、それを自在に操ることができる。「流されること」を異様に嫌い、「自ら流れを作る」と称して独立国家建設を目論んでおり、街に足止めしていた多くの女性を誘拐して国力増強のための子作りに利用しようとした。戦艦のような大型のヨロイ「メタルグルー」を操ってヴァンと戦うも敗北し、機体の爆発炎上に巻き込まれて死亡。メタルグルーはそのまま橋に激突して動かなくなり、ヴァンに「お前はもう流されない」と皮肉られた。ムッターカの発言から、カギ爪の一味とも繋がりがあったことが窺える。また、水着王国ミズーギィの女王キャサリンによる金属繊維の研究にも協力していた。
ブッチ
声 - 岩田光央
グローリアの街に住む青年マッドサイエンティスト。家に閉じこもって怪しげな研究や発明をしていたため、村人達から避けられている。自らG-ER流体を用いた全身触手だらけのヨロイ「バッドローズ」を製作し、自分を除者(のけもの)にした(と本人は思っている)村を破壊しようとしたが、エルドラVによりバッドローズを破壊され、エルドラチームの面々に叱られ反省、それ以後は彼等に協力するようになる。フルパワーが出せず二足歩行もできなかったエルドラVをエルドラソウルに強化改造するなど、技術者としては高い能力をもっている。本来なら彼も技師としてヴァン一行に同行する筈だったらしいが、止むを得なかったとはいえ合体機構を廃したことに怒ったネロに止められた模様。ヴァンが瀕死の状態になった際、ヴァンを助けようと奮闘する一行の手助けをしたりもした。地上に残されていたG-ER流体を発見して独学でヨロイに搭載し、本格運用まで漕ぎつけるなど、他の面々に比べると天才的な知能を持っている。
ザコタ・メタコタ
声 - 二又一成
仲間と共に小型のヨロイで暴れているゴロツキ。何らかの理由でウェンディに絡んでいた所をヴァンに撃退される。その時は改心したような口ぶりだったが、後に一人になったウェンディを再び襲い、今度はダンでヨロイごと倒された。のちにヨロイ同士を戦わせるイベント「B-1グランプリ」のRWC側のファイナリストとして「スーパー200000系ライナーガイン」に乗って再登場するが、手負いのブラウニーにあっさり敗れた。第23話にて、その後もRWCに所属している姿が僅かに描かれた。
デネヒー
声 - 山野井仁
小さな診療所を営む町医者。助手のマリー(声 - 三浦智子)曰く「顔はちょっと怖い」が、余所者を嫌う町にいながらウェンディを迎え入れる懐の広い人物。片目に車椅子という身体だが医師としても有能で、嘗てオーバーヒートを起こしたガドヴェドを治療したこともある。そのため、ヴァンの胸部の模様を描いた絵を見た際に既視感を覚えていた。
エル・ドライバー / アール・ドライバー
声 - 小林優子(エル) / 勝生真沙子(アール)
住人はすべて双子という謎の街・ツインバレーの長を務める双子。街に住む双子は、左右に分かれて争いあうほど仲が悪く、彼女たちもお互いを憎みあっている。父の遺産を巡って対立を繰り返してきたが、そのために住人の数が減ったため、決闘代理人(用心棒)としてヴァンとレイをそれぞれ雇った。ヴァンを雇ったアールはエルのことを気遣うそぶりがあるが、レイを雇ったエルの方は冷酷で、レイの不意打ちでアールが瀕死になろうと意に介さない。その正体はカロッサ・プロジェクトの過程にて、カギ爪を信奉する父からヨロイ「ツインロック」の制御のために生み出されたクローン。対立意識も生成当時の技術力不足によって生じたものであり、同じく双子同士仲の悪い街の住人達も全て実験体である。加えて、父からも実験材料としてしか見られていなかったという事実を知ったエルは錯乱してレイに追い縋ったために撃たれ、追ってきたアールと共に父への妄執に憑りつかれたままツインロックに乗り込んで暴走。最期はレイに倒され、二人とも死亡した。
クラット / バニー
声 - 柳沢栄治(クラット) / 豊口めぐみ(バニー)
港街ハーバー・パレードに住むカップルで、ヴァンのヨロイを奪おうとオープンカーを改造した(自称)ヨロイ「ラブデラックス」でヴァンとウェンディを追い掛け回す。彼らが乗る(自称)ヨロイは自動車改造が得意なクラットの作品で、車体はバニーが父親のコレクションを勝手に持ち出し、用意したもの。クラットはバニーを「ハニーチェリー」と呼び、バニーはクラットを「マスカット」と呼んでいる。また、何故かクラットはヴァンのことを「はきプリヴァン(はきだめのプリティヴァン)」という昔の通り名でしか呼ばなかった。
実はバニーは街を牛耳るマフィアの娘なのだが、クラットはそのことを知らなかった。また、バニーがトニーに「自分の歳を考えてみろ」と言われることから若作りらしいことがわかるが、クラットはバニーの年齢も同様に知らなかったらしい。ヴァンに何度も返り討ちに遭った末にトニーに捕らわれ、始末されそうになるが、ウェンディの頼みで渋々助けに来たヴァンに救われて改心。そのお礼としてバニーが「いい人ヴァン」という新しい通り名をヴァンに付けた。
トニー・モンタナ
声 - 飯塚昭三
港街ハーバー・パレードを牛耳るマフィア、「モンタナ一家」のボスで、バニーの父親。そのことを知らずに数々の狼藉を働いたクラットを始末しようとしたが、バニーが彼と居ることを望んだため、二人とも殺そうとする。街一番のヨロイマニアで、愛機は(自称)3000馬力に3000の武器を搭載した「トニー3000」。やはりオープンカーを改造した単なる普通の派手な改造車であり、ダンを呼ぶまでもなくヴァンに蛮刀1本で簡単に破壊された。尚、この車は後にクラットとバニーによって売りに出されている。
ハエッタ
声 - 天野由梨
カルメンの幼馴染。父・フィンドレイ(声 - 仲木隆司)のために、ファサリナからの指示でカギ爪の研究用に毒性のある花を育てていた。町を出て自由に生きるカルメンに対し、多少なりとも嫉妬していたようである。後にカギ爪に間接的に加担していたことと、街の住人にその花を配っていたことを知って止めに来たカルメンと対峙し、互いに「大好きで大嫌いだった」という本音をぶつけた末にカルメンを殺そうとするが返り討ちに遭う。それと時を同じくして父が自ら命を絶ち、ヴァンにも剣を向けられるが、カルメンに庇われる。その後、失意のまま花畑を焼き払った。この件でカルメンは故郷の人々から忌み嫌われることになる。
ジョバンニ
声 - 拡森信吾
ヨロイメーカーとしての顔を持つ鉄道会社にして、B-1グランプリ主催のRWC(Rail Work Corporation)の社長。ヨロイを大量生産して一家に一台までに普及させるという目標のため、B-1グランプリを宣伝に利用しようとしている。元々自社のヨロイとヨロイ乗りを用意していたが、ゾネットでのヴァンとガドヴェドの戦いの影響で到着が遅れたため、決勝戦までは仮組みのヨロイを金と権力で勝ち残らせ、更にはプリシラに八百長まで持ちかけていた。決勝戦にてヴァンに代理として優勝するように依頼する(契約上は土木課係長ということになっている)。しかしヴァンの勝利の直前に雇っていたザコタが到着。プリシラにあっさり倒されたために計画は全て水泡に帰り、カルメンに違約金まで払う羽目になった。
ヨアンナ
声 - 南央美
プリシラの友人で、ともに孤児院を苦労しながら運営する女性。ヨロイバトルを繰り返すプリシラの身を案じている。思慮深く温厚な性格で、プリシラがヴァンに好意をもっているのに気付き、孤児院を心配して迷うプリシラに彼を追うよう、アドバイスする。
キャサリン・ナカタ
声 - 渡辺久美子
水着王国ミズーギィの女王。元々は汎用性の高い金属繊維の研究をしていた科学者で、その一環で金属繊維を用いた衣服を生み出そうとしていた。しかし男性用下着に関してのデザインセンスが壊滅的だったことを夫のマンソンに指摘され、その時の言い回しの悪さもあって全ての男性を憎むようになり、研究所を含む港の工業地帯一帯を占拠して男子禁制の王国を建国した。水着王国に入れるのは金属繊維関連の知識を持った女性かスポーツウーマンに限られ、港の解放を目的に接触してきたウェンディ達に体力テストを課す。しかし最後はレイによって(意図したわけではなく)水着王国は崩壊させられ、マンソンとも和解したことでヴァン一行の協力者となる。
ファサリナの依頼で特殊な金属繊維を提供していたが、それにはミハエルが宇宙に行った際、安全に大気圏突入できるようにというファサリナの独断が含まれていた。
マンソン
声 - 関智一
ミズーギィの青年団の団長で、水着王国の解放を依頼してきた男性。水着女王キャサリンとは夫婦であり、下手な言い回しで彼女を豹変させた張本人。そのことを深く悔いており、キャサリンとの和解を強く望んでいる。後にキャサリンと再会した時には、彼女のデザインした悪趣味な下着[注 23]を穿いていたことを暴露し、夫婦の仲を修復させた。
ナレーター
声 - 銀河万丈
常に物語の冒頭で解説をしている人物。最終話で新聞記者として登場し、成長したウェンディにヴァンについての取材をしていた。本作の次回予告はウェンディがそれに応えて当該のエピソードを回想する形になっている。ドラマCDではヴァン丈という男としても登場している。

注釈

  1. ^ a b c 無自覚の電気体質であり、ヴァンとエレナの回想シーンにてテストパイロット時代のヴァンが、改造手術を受けていないのにもかかわらずダンを動かせている描写、言及がある。このことからエレナは、未改造でオリジナル専用ヨロイを作動させるヴァンに強い興味を持っていたようである。これにより、後述の補足にもある通り、ヴァンは電気体質でありながら改造手術を受けた珍しい例となった。
  2. ^ このベースもミハエルに破壊されるが、戦いの後は残っている他のベースを使うことがジョシュアから語られる。
  3. ^ 敬語はガドヴェドとの修行で覚えたらしい。
  4. ^ 彼自身が名乗る通り名はウェンディが呟いたものだったり、自分で決めたものだったりするため、あまり知れ渡りはしない。
  5. ^ 劇中では、ヨロイバトルの決勝で一流のヨロイ乗りとして認めたプリシラのみ、興味を持ったのかすぐ覚えた。
  6. ^ 第16話のラストの会話より。また、ゲーム『スーパーロボット大戦K』でもその設定は反映され、ゲーム中では更に『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』に登場する亀型の敵メカ・魔獣ドメガも苦手としていた。
  7. ^ 本編と異なり、人間と同じ言葉を話す(しかも敬語で話し、時々毒舌を交える)。
  8. ^ ドラマCDによると、秘密が被っていたり新しい秘密を入れるために空欄にしてあるものも存在し、厳密には99個ではない。
  9. ^ ファサリナを追うのはあくまで借りを返すためであり、殺意まで抱いている訳ではない。そのため、直接対決で彼女の髪を切り落とした時は思わず謝ったり、戦いの後はファサリナを助けようとさえもした。
  10. ^ レイがヴァン達を追尾できるのは、対ドラッヘ戦で渡した通信機の信号を利用しているため。
  11. ^ 彼等が活躍したのはもう何十年も前の話なので当時を知る住人は少なく、若い世代には酔っぱらい老人のホラ話としか思われていなかった。
  12. ^ ユーラシア北部にある研究施設から輸送されていたが、飛行機が墜落して漏洩。冬の間は低温のため凍結していた物が春になって溶け出して徐々に世界に広まり、全人類の99.9%が失われた。細菌に感染した者は、原因不明の微熱に首をかしげながら次々と死んでいったという。
  13. ^ 順調に進んでいた計画に支障が出た時など、本来なら激怒しているであろう時も表情や口調は普段と変わらないが、義手のカギ爪の指が落ち着きなく動いているなどしている描写がある。本人がこれを認識しているかは不明。
  14. ^ これは、「自分の計画(夢)が完遂すれば、すべての人間が新しく生まれ変わってくるので、その前ならいくら死んでも問題ない」という独善的な判断のせいでもある。
  15. ^ 具体的には、サウダーデの力で宇宙へ飛び、かつてE.I.をテラフォーミングした装置の力を借りて、カギ爪自身と全人類を原子レベルまで分解。その原子で惑星全体を覆い、全人類の無意識レベルにカギ爪の意志を植え付けた状態で世界を再構成することによって、その世界ではすべての人間が争いを拒絶するようになるという。計画を成功させるためにはサウダーデとそれを使いこなすことができる操者ミハエル、及び意識を植えつける触媒の原材料となる "オルフェ" という植物が必要不可欠である。
  16. ^ 劇中現在では惑星が開発されてから数世代が経過しており、また何らかの理由でマザーとの連絡・交流が途絶え、開発の歴史自体も殆ど伝承されなかったため、この事実を知る者はごくわずかとなっている。
  17. ^ カギ爪は元々はミハエルの電気体質に目を付け、直接会ってオリジナル7にスカウトしようとしていたのだが丁度体調を崩してしまい、彼を連れてくるようにラッキー・ザ・ルーレットに依頼した。その結果、ミハエルは強引に誘拐され、エバーグリーンの町まで略奪を受けることになってしまった。
  18. ^ 「断罪」とはガドヴェドがカギ爪の命を狙うヴァンを倒すこと。「贖罪」とは過ちを犯したカドヴェドをヴァンが倒すこと。
  19. ^ ネオ・オリジナルではあるが、メリッサは、レイによってヨロイを破壊された際に自身が居るコックピットが無傷なのに命を落としているという、“ヨロイか専用衛星を破壊されると命に係わる”という改造手術を受けた者の特徴を持っていることから。仮に電気体質で無くとも「神経制御の負担をクローン同士で振り分ける」というカロッサ・プロジェクトの技術が使われている可能性が高いため、専用ヨロイを操縦する分には問題ないとされる。
  20. ^ 尤も、彼も元々世界征服のために組織に身を投じただけあり、この際も力と恐怖による世界の統一を目的としていた。
  21. ^ その正体はサウダーデを収納したサテライトベースである。
  22. ^ いかだにソファーを乗せただけのもの。ソファーに座れるのはカイジのみで、他の乗組員はバタ足で推進力の役目を果たしている。
  23. ^ あまりに悪趣味さに黒塗りで隠されている程で、DVDでもモザイク処理が掛かっているため、どのようなデザインなのかは不明。
  24. ^ バッドローズ・エルドラソウル・バースデイの3体がG-ER流体を使用している。
  25. ^ サウダーデのみ衛星が破損しており、物語開始時はサテライトベースをもっていなかった。理由としては、ベースは(少なくとも100年前に)サウダーデの起動に失敗してムーニェルの街の沖合に落下。本編内でサルベージされるまで海中深くに沈んでいた。
  26. ^ ヴァンがダンを呼ぶ際に行なう、蛮刀をVの字に斬るポーズが代表例である。
  27. ^ ビーム砲などの光学兵器はヴォルケインに使用された技術の流れを汲んでいるものの、本家であるヴォルケインの性能を凌駕するには至っていない。
  28. ^ ただし、サウダーデ・オブ・サンデイは月に設置されたとあるシステムを作動させるキーという、重要な役割を持っているため、惑星内で位の高い人物がパイロットを務めていた歴史があることから、最初から裸足ではなかった可能性がある。

出典

  1. ^ a b 小説版『ガンソード―夢見るように眠りたい―』[要ページ番号]参照。
  2. ^ ヴァン曰く「呼べば来る」と半ば強引な解釈で説明されていた。
  3. ^ 4Gamer.net (2019年11月19日). “スパロボ最新作「スーパーロボット大戦T」発表。レイアースやカウボーイビバップなど新規参戦。PS4/Nintendo Switch向けに2019年発売予定”. Aetas. 2018年11月19日閲覧。


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