ホット・メルトとは? わかりやすく解説

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ホットメルト

常温では固形のものを加熱溶融させて塗布し冷却によって固着する接着剤専用アプリケータを必要とする。

ホットメルト接着剤

(ホット・メルト から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/04 02:44 UTC 版)

ホットメルト接着剤(ホットメルトせっちゃくざい)とは、(80 - 100℃)をかけて融かして接着させる接着剤ホットボンドとも呼ばれる。

材質としては、エチレン酢酸ビニル (EVA) のような熱可塑性プラスチックが用いられる[1]硬化が早く、溶剤を使っていない[2][3]。しかし、加熱中は絶えず気化し続けるので、換気しなければ呼吸器系などに影響する恐れがある。

段ボールの接着や書籍の背表紙、電子部品の固定など工業用に多用されている[4]。熱で溶かし冷やして固めるため、温度が高くなる場所には不向きであり[5]、熱で溶解する発泡スチロールなどの物品には使えない。また、ツルツルした面に使用すると十分な接着力が得られないことがある。

種類

グルーガンとホットメルト接着剤

ホットメルト接着剤には、スティック()状のもの、ペレット(粒)状のもの、シート状のものがある。

スティック状のものを使用するためのツールグルーガン: Glue-gunの意)、あるいはホットガンといい、直径11 mmのものと7 mmがある。接着剤そのものは常温では固体である。グルーガンは、ホットメルト接着剤を熱するためのヒーターが仕込まれている。熱源AC電源、DC電源、電池ガスオイルなどが存在する。さらに、接着剤をヒーターで接触加熱するタイプと、熱風を放出するタイプに分けられる。グルーガン内に蓄熱し、コンセントを抜いたまましばらく使用できる製品もある。グルーガン以外にも、はんだごてライターでも融解できる。また、簡易的な板金にも使用されることがある。

ペレット状としては、多量に使う場合にまとめて融解し、アプリケータ(ポンプ)で吐出口まで送られる。ビード吐出以外に、圧縮空気によりスプレーされることもある。

シート状の例としては、ズボンの裾上げテープがあり、この場合はアイロンで加熱される。

脚注 

参考文献 

関連項目


ホットメルト(Hot melt adhesives、Thermoplastic adhesives)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 12:14 UTC 版)

接着剤」の記事における「ホットメルト(Hot melt adhesives、Thermoplastic adhesives)」の解説

熱可塑性樹脂成分固形接着剤加熱し融解した状態にして流動性付与(ホットメルト)した上で塗布し冷却されることにより、物理架橋起き硬化接着する接着速度速い反面オープンタイムはほとんど無い。作業性の問題などから融点の高い高分子使用に向かず、結果として耐熱性は低い。接着剤に熱をかけるために、ホットメルトガン・熱プレス機などの装置溶融塗布機器アプリケーターなどの設備などが必要となる。離型紙をつけたフィルム状のものは、片面ワッペンアップリケなどに接着させておき、必要時に離型紙剥がして衣類にホットメルト接着させるタイプもある。

※この「ホットメルト(Hot melt adhesives、Thermoplastic adhesives)」の解説は、「接着剤」の解説の一部です。
「ホットメルト(Hot melt adhesives、Thermoplastic adhesives)」を含む「接着剤」の記事については、「接着剤」の概要を参照ください。

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