ブラック・コンテンポラリーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 学問 > 学術 > 音楽 > ブラック・コンテンポラリーの意味・解説 

ブラック‐コンテンポラリー【black contemporary】


ブラック・コンテンポラリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/17 00:27 UTC 版)

ブラック・コンテンポラリー
現地名 Urban contemporary
様式的起源
文化的起源 1980年代初期のアメリカ
使用楽器
派生ジャンル
サブジャンル
クワイエット・ストーム
融合ジャンル
ネオ・ソウル
テンプレートを表示

ブラック・コンテンポラリー (Black Contemporary) は、ポピュラー音楽ジャンルの一つであるソウルの一種[1]。日本ではブラコンと略して呼ばれることも多い。アメリカではポリコレの影響で、ブラックという言葉が使用しづらくなり、アーバン・コンテンポラリー (Urban contemporary) が使用されている。

概要

  • ブラック・コンテンポラリー」の名は1970年代後半にヒットチャートの用語として出現した。
  • 1970年代からブラック・ミュージックは多くの大人の白人のリスナーにも受け入れられるようにマイルドに洗練されていった。これには白人による黒人音楽の模倣であるブルー・アイド・ソウルや、AORもオンエア・プログラムのリストに掲載された。アメリカのラジオDJ、フランキー・クロッカーは、彼のバックグラウンドであるジャズやモダンなR&Bを含んだ音楽プログラムを放送した。[2]
  • 1980年代に入ると、主にスタジオ・ミュージシャンを起用した演奏や、シンセサイザーリズムマシンを多用した都会的な音作り、メロディアスで甘いバラードを特徴とするブラック・コンテンポラリーのスタイルが築き上げられた。リズムマシンを使用したサウンドの例としては、1982年マーヴィン・ゲイのヒット曲『Sexual Healing』があげられる。同曲は音楽界に決定的な影響を与え、都会的なR&Bシンガーはこのサウンドを積極的に取り入れた。
  • フレディ・ジャクソン、ルーサー・ヴァンドロス、ジェフリー・オズボーン、ピーボ・ブライソンら、多くの黒人シンガー、ミュージシャンが都会的でモダンなヒットを放ち、1980年代にはブラック・コンテンポラリーがブラック・ミュージックのメインストリームと見られた。
  • 1990年代、ブラック・コンテンポラリーの歌ものを指して、再びR&Bという言葉を使うようになった[3]

代表的なミュージシャン、アーティスト

脚注

  1. ^ 『男の隠れ家』 2011年1月号 p.27
  2. ^ Urban Radio archive -アーカイヴ website COM 418 Radio Programming and Production, University of Delaware
  3. ^ 『男の隠れ家』 2011年1月号 pp.26-27。1960年前後、新しいR&Bのスタイルを指してソウルミュージックという言葉が使われるようになった。

参考文献

  • 『男の隠れ家』 2011年1月号 ロック&ポップスを産んだ黒人音楽の世界 GOSPEL BLUES SOUL JAZZ 朝日新聞出版 (株)グローバルプラネット p.27, pp.18 - 27



ブラック・コンテンポラリーと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブラック・コンテンポラリー」の関連用語

ブラック・コンテンポラリーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブラック・コンテンポラリーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ヤマハミュージックメディアヤマハミュージックメディア
Copyright(C) 2000-2025 YAMAHA MUSIC MEDIA CORPORATION. All Rights Reserved.
ヤマハミュージックメディア音楽用語ダス
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのブラック・コンテンポラリー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS