トックとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 食べ物 > 料理 > 餅料理 > トックの意味・解説 

とっ‐く〔トク‐〕【特区】


とっく【疾っく】

読み方:とっく

《「と(疾)く」の音変化

[名]ずっと以前。とう。「―からここに住んでいる」

「―の前(さき)、何処かへ、すっ飛んで居るんですから」〈鏡花婦系図

[副]

多く「とっくに」の形で)ずっと前に。とうに。「食事は―に済ませた

「―申し聞かせんずれども」〈浄・女護島

速やかに急いで

「汝元来いづくより来たる。―去れ」〈浄・油地獄


トック

名前 Thoc

トック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/15 06:56 UTC 版)

トック(お餅)
茶菓子のトック
各種表記
ハングル
発音 トッ
(ト
日本語読み: とっく
RR式 tteok
MR式 ttŏk
テンプレートを表示

トック)は、穀物、特にうるち米またはもち米で作った朝鮮半島や餅菓子など、穀物の粉を蒸したり、蒸した後に臼やもち板でついたりこねたりして作る食べ物の総称[1]

作り方、材料、地域などによって種類が多い。作る方法によって蒸すトック、搗(つ)くトック、炒めるトック、茹でるトックと分けることもある。おやつだが、節日によって色々なトックを食べる。日本語ではトッと表記され、発音されることが多いが、原語ではkが内破音であることから、トッと表記される場合もある[2][3]トルチャンチ(満一歳の祝い)やファンガプ(환갑/還甲。還暦のこと)の祝いにも欠かせない。

歴史

起源は古く、楽浪遺跡からは青銅と土で作られた蒸籠(せいろ)が出土していること、三国時代の古墳壁画に蒸籠で食べ物を蒸す様子が描かれていることから、その発祥は相当古いと考えられている[1]黄海道安丘で出土した高句麗時代の壁画(紀元1-2世紀)に描かれた甑(こしき)が、20世紀以降も使用されている甑と変わりない形状であることから、甑で蒸して作るシルトックは日常食として古代から食べられていたものと推測されている[4]

高麗時代以降、朝鮮半島では国策として農業を推し進めたことにより、穀物の生産量が増え、トックの調理法も様々な発展を遂げた[1]。21世紀現在に食べられているトックの調理法の大部分は、朝鮮時代に確立したと考えられている[1]

宴や祭祀の時、また、商売にも欠かせない慶事の食材であり、格式によって整える必要もあり、味だけではなく見た目が重視され、クチナシの実やヨモギなどで染めて様々な色を出し、木型で一定の形や模様をつくり、花弁や松の実で装飾したようなトックも生まれた[5]

間食としてもよく食べられるため、頻繁になにかを行うことを「トックを食べるように」という慣用句がある[1]

種類と調理法

元々は粟や稗、小麦・大麦といった雑穀から作っており、元時代の文献『居家必用』には、栗を日陰に干して皮をむいた後、粉にして蒸し、ここにもち米粉を3分の2程度混ぜた後、蜂蜜に入れてお祝いのものを蒸して食べる高麗栗餻が紹介されている。また、朝鮮時代でも様々な粉でトックを作っており、変わったところだと栗や干し柿を粉にしたものや、朝鮮時代末期だとジャガイモ粉でトックを作られていたりもする。朝鮮時代に一般的に食べられていた「白雪餅」はもち米から作られている。[6]

現在のトックは主にうるち米を原料とし、米をいったん粉に挽いてから蒸すなど、もち米を蒸しあげてつく日本の餅とは主原料も調理法も異なっている[7]。これは1946年6月に発刊された『朝鮮常識(조선상식)』という書籍で書かれたものであるが、伝統的な従来のトックは、雑穀粉やもち米粉で作られていた

うるち米で作ったトックは加熱してものびることがなく、炒め物など料理に使われる。棒状のトック(カレトック)をコチュジャンなどを使って甘辛く炒めたものがトッポッキ떡볶이)で、この料理は1953年韓国ソウル特別市新堂洞にて韓国人マ·ボクリムにより開発された[8]屋台のメニューとして定番であるほか、野菜などを加えた一品料理として料理屋などでも出されている。鶏肉と野菜を炒めるタッカルビにもこのトックが使われる。

また、韓国風の雑煮と呼ばれるものは、棒状のトック(カレトッ)を斜めに薄く切り、水につけて柔らかくしたものを、牛肉鶏肉(元々は雉肉)、野菜と一緒に炒め、スープ(「グク」)で煮て、醤油食塩、おろしたニンニクなどで調味する。この料理を「국(=餅のスープ)」と呼ぶが、これをカナにして「トック」と書かれることも多く、混同しやすい。

蜂蜜などで甘く味付けしておやつにしたりする[7]。甘いトックにはカボチャの種やナツメゴマなどを加えたものもある。シルトックには、小豆、緑豆、ゴマなどを米粉の上にのせたものが多い[4]

チヂミの中にも、ピンデトックリョクトウのチヂミ)、チャントッ(野菜のチヂミ)など、トックの名がつくものがある。

おもな種類

  • シルトック(시루떡):伝統的に一番古い韓国的な餅である[4]。現代では主にうるち米の米粉を使うが、『韓国民族文化大百科事典(한국민족문화대백과사전)』には昔は粟や黍を使った雑穀で作った物である事が記載されており、「シル」という蒸器で蒸して作るトックである。『閨閤叢書』などには多種多様なシルトックが書かれており、様々なものを粉にしてシルトックを作っていた事が記録されている。
    • ムジゲトック(무지개떡):「のトック」の意。シルトックの一種で、着色した米粉と砂糖を混ぜ、数種類の色を層にして蒸す。祝い菓子
  • インジョルミ : もち米を蒸してよく突いて粘り気を出し、四角く切ってまぶし粉で味付けするトック[9]。まぶし粉には、小豆や緑豆や大豆の粉で作る。そのまま食べても美味だが甘い水飴を絡めて食べるとさらに美味しいことから、口当たりがよく気に入った場合を意味する比喩に「インジョルミに水飴をつけた味」という言葉がある[9]
  • チョルピョン:米の粉を蒸してよくついた後、広く伸ばし、型を押して模様を付けたり、一定の形に切り分けるトック。ほかのトックに比べて長時間つくことで粘り気を出し、まぶし粉のかわりにごま油を塗る[10]。素材そのものの味を楽しむことができるのが特徴[10]端午の節句や、兵役中の息子が休暇を終えて軍に戻る時、軍隊に面会に行くときなどには、車輪の模様を付けた「スリチュイトク」と呼ばれる丸いチョルピョンを作ることが多い[10]
  • ペクソルギ : うるち米の粉を蒸し器で蒸してつくる真っ白いトックで、まぶし粉を用いない[9]。子どもの生まれから21日の祝いや百日(ぺギル)の祝いや、旧暦10月の祭祀「コサ」などの神聖な日に食べる代表的なトック[4][9]。特に百日の祝祭日には刃物を使うのは不吉であるとして、しゃもじで切り分けて供する[9]
  • コントック(콩떡):大豆のトック。
  • カレトック(가래떡):白い棒状のトック。トッククトッポッキソトクソトクに用いる。
  • クルトック(꿀떡):中に蜜を詰めた丸いトック。
  • ソンピョン(송편、松편):うるち米の粉を湯で練ってリョクトウなどのを詰め、半月やアサリの形に整え、葉と共に蒸したトック[11][9]秋夕の祝い菓子。餡を入れずに作る場合もあり、餡を入れた場合は「中身のよくできた人間になるように」との意味があり、餡を入れない場合は「心広く志を持った人間になれ」という意味がある[11]
  • プピョン(부편):中に餡を詰めて小豆、リョクトウ、ゴマなどのコムル(粉状のそぼろ)をまぶした丸いトック。
  • ホットック(호떡):小麦粉、餅米粉などで作った平たい餅に餡を詰め、油で焼いたトック。
  • カムジャトック(감자떡):ジャガイモのトック。主に北朝鮮で食べられている。
  • チャプサルトック(찹쌀떡):併合期の日本の大福餅が、そのまま祝いものとして残ったもの。

ことわざ

  • 「大事な息子には鞭を一振り、憎い息子にはトックをもう一つくれてやる」 意味:子が喜ぶようなものを簡単に与えるのは、悪い癖を作ることになるのでかえってよくない[5]
  • 「すぐ食べるトックにもあんを入れる」 意味:どれほど急ぎの用事であっても、順序を守り、整えて行うべき格式は整えるべき[5]
  • 「他人のトックは大きく見える」 意味:他人のものは自分のものよりよくみえるように、欲深いことのたとえ[12]
  • 「寝ながらトックを食べれば、まぶしたあんが目に入る」 意味:自分が楽なことばかり考えて働いていると、かえって自分にとって面倒なことになる[12]
  • 「両手のトック」 意味:同じような仕事がふたつあり、どちらから着手するべきか迷っている状況や、幸運な出来事が立て続けに2つ重なった状況をいう[12]
  • 「見栄えのいいトックは食べてもおいしい」 意味:見えている状況がよい場合は、内容も良い場合が多いという意味だが、形式も内容に関わらず重要であるという意味を含む[11]

出典

  1. 1 2 3 4 5 国立国語院『韓国伝統文化事典』教育出版、2006年、72頁。
  2. 韓国の餅「トッ」特集seoulnavi 2011-02-01
  3. 韓国の伝統餅「トッ」を探る韓国旅行情報コネスト
  4. 1 2 3 4 『世界の歴史と文化 韓国』新潮社、1993年、209頁。
  5. 1 2 3 国立国語院『韓国伝統文化事典』教育出版、2006年、73頁。
  6. 이, 효지 (朝鮮語), , Academy of Korean Studies 2025年1月22日閲覧。
  7. 1 2 『米からみる東アジア』小峰書店、2012年、30頁。
  8. 신당동 떡볶이 골목 (朝鮮語). korean.visitseoul.net. 2024年4月8日閲覧。
  9. 1 2 3 4 5 6 国立国語院『韓国伝統文化事典』教育出版、2006年、76頁。
  10. 1 2 3 国立国語院『韓国伝統文化事典』教育出版、2006年、77頁。
  11. 1 2 3 国立国語院『韓国伝統文化事典』教育出版、2006年、75頁。
  12. 1 2 3 国立国語院『韓国伝統文化事典』教育出版、2006年、74頁。

参考文献

  • 『世界の歴史と文化 韓国』新潮社、1993年
  • 国立国語院『韓国伝統文化事典』教育出版、2006年
  • 『米からみる東アジア』小峰書店、2012年

関連項目


トック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:07 UTC 版)

河童 (小説)」の記事における「トック」の解説

詩人で、超人倶楽部会員家族体制軽蔑しているが、無政府主義とは思われたくない。

※この「トック」の解説は、「河童 (小説)」の解説の一部です。
「トック」を含む「河童 (小説)」の記事については、「河童 (小説)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「トック」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「トック」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トック」の関連用語

トックのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トックのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトック (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの河童 (小説) (改訂履歴)、餅 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2026 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2026 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2026 GRAS Group, Inc.RSS