fullereneとは? わかりやすく解説

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フラーレン【fullerene】

読み方:ふらーれん

多数炭素原子相互作用で結びついた同素体炭素原子五角形六角形構成しサッカーボール状の球体構造をもつC60や、カーボンナノチューブなど。


フラーレン(ふらーれん)(fullerene)

炭素原子からなるサッカーボール型の分子構造

炭素原子60個がサッカーボールのように五角形六角形多面体組み合わせつくって存在する分子のこと。多種多様な産業への応用期待されている素材のひとつ。

フラーレンは、ダイヤモンド黒鉛グラファイト)などと同様に炭素同素体で、60個の炭素原子から構成されている。サッカーボール型の強い構造をしていることから、コーティング材に混ぜることによって、ダイヤモンド並み硬度実現できるという。ナノテクノロジー分野成果ひとつとして応用期待されている。

これまでのところ、フラーレンの生産単価が高い水準だったため、市場にはあまり流通していなかった。ところが、技術革新イノベーション)による生産コスト大幅な削減が可能となり、今後さまざまな産業分野での利用広がりそうな気配がある。

フラーレンの存在は、1970年大沢映二豊橋技術科学大学教授予言していた。その後1985年実物外国人研究者によって発見されたため、クロートスモーリーカールの3人はノーベル賞輝いている。

ちなみに、フラーレンの名は、同様の構造建築物採用した建築家の名前に由来する

(2002.05.09更新


フラーレン

【英】Fullerene

フラーレンとは、炭素分子種類中でも60個以上の炭素原子球状結合した構造をもつ炭素分子のことである。フラーレンはカーボンナノチューブ並びナノテク材料典型とされている。

フラーレンの主な特徴としては、様々な電子的特性持っていること、超電導構成物質であること、有機溶媒溶けて赤紫色着色すること、などが挙げられる



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