canned foodとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 生物 > 微生物用語 > canned foodの意味・解説 

缶詰食品 [Canned food]

 肉類魚介類野菜類豆類果実類や乳製品を含むそれらの加工品あるいは飲料を缶に入れ低温殺菌高温短時間滅菌行い、さらに脱気して長期間保存できるようにした食品使用される缶の材質耐蝕性の点で錫がよく、一般的にはブリキ(錫ととの合金)で、内面腐蝕防止剤が塗装されている。缶詰は缶内の塗装殺菌脱気によって、一定期間(保存または賞味期間)内に細菌増殖食品品質低下最少限に抑えることが目的つくられているので、缶内は完全な真空状態ではなく、完全殺菌されたものではない。
一般に土壌中に多いクロストリジウム属細菌(ウェルシュ菌ボツリヌス菌)はほとんど空気の無い状態で増殖する偏性嫌気性菌である。したがって、土で汚れた野菜(とくに根菜類)や果実缶詰では、これらの細菌が缶内で増殖することがあり(ウェルシュ菌増殖炭酸ガスが缶内に充満して、缶が球状になることもある)、食品変質あるいは食中毒をおこす危険性があるので、缶詰製造業ではこれらの点にも注意払われている。なお、缶詰食品ではないが、近年よく市販されている合成樹脂製の袋に入れた真空パック食品もその変質細菌汚染が缶詰食品に類似している。昭和59年(1984年)に熊本県真空パックされた"からし蓮根"による食中毒事件がおきた。この時の原因ボツリヌス菌であったことはよく知られている。また、宮崎県でも輸入された"キャビア"(チョウザメの卵)によるボツリヌス菌食中毒事件発生したので、原料にもよるが、缶詰食品の製造過程問題があると思われる



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「canned food」の関連用語

canned foodのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



canned foodのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
微生物管理機構微生物管理機構
Microbes Control Organization Ver 1.0 (C)1999-2025 Fumiaki Taguchi

©2025 GRAS Group, Inc.RSS