Variationen über ein Thema von Robert Schumann Op.20とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 趣味 > ピティナ・ピアノ曲名 > Variationen über ein Thema von Robert Schumann Op.20の意味・解説 

シューマン, クララ:ローベルト・シューマンの主題による変奏曲

英語表記/番号出版情報
シューマン, クララローベルト・シューマンの主題による変奏曲Variationen über ein Thema von Robert Schumann  Op.20作曲年1853年  出版年1854年  初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel 

作品解説

執筆者: PTNA編集部

 結婚後のクララは、父から作曲促されなくなったこと、また家事育児多く時間をとられてしまったこと、そして何より夫の音楽弾いて紹介することに熱心になっていたことなどから、創作活動はほとんどクリスマス誕生日機会限定されていた。この変奏曲もその例に漏れずローベルト誕生日のために書かれたもの。この誕生日プレゼントとして縁飾りのついた紙に書かれきれいにリボン結ばれた献呈用の楽譜に、クララお決まりの言い訳がましい一文付け加えることも忘れなかった。「愛する夫へ。1853年6月8日。再びあなたのクララから、この弱々しい試作をお贈ります。」しかし、この1853年誕生日が、家族と過ごす最後誕生日になろうとは誰が想像しただろうか
 美しくも悲しい嬰へ短調テーマから、最終ヴァリエーション除いてほぼ同じ規模7つ変奏繰り広げられる和声多彩に変化しさまざまな装飾がなされ、ポリフォニック扱われたりするが、どのように変奏されようとどこかの声部テーマ主旋律がほぼそのままの形で奏でられる。
 ちなみに、同じローベルトテーマブラームス変奏曲作品9として作曲し1854年6月11日のフェーリックス誕生直後クララ献呈した。この第10ヴァリエーション265267小節)で、幼きクララ作品ロマンスと変奏作品3-ローベルトも《クララ・ヴィークロマンスによる即興曲作品5として用いた曲-の旋律シューマン夫妻への感謝を表すために引用した。おそらくこれに刺激を受け、クララ出版直前最終ヴァリエーション嬰ヘ長調転調したコーダ内声にこの旋律織り込んだ。(202225小節ローベルト主題による彼らの2曲は、ブラームス要請から1854年11月同時にブライトコップフ・ウント・ヘルテルから出版された。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Variationen über ein Thema von Robert Schumann Op.20」の関連用語

Variationen über ein Thema von Robert Schumann Op.20のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Variationen über ein Thema von Robert Schumann Op.20のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
社団法人全日本ピアノ指導者協会社団法人全日本ピアノ指導者協会
Copyright 1996-2024 PianoTeachers' National Association of Japan

©2024 GRAS Group, Inc.RSS