UTM直交座標系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/27 05:52 UTC 版)
「ユニバーサル横メルカトル図法」の記事における「UTM直交座標系」の解説
UTM の経度6度幅のゾーン内であれば、南緯80度から北緯84度まで、比較的広い範囲を一枚の平面地図として扱える。そこで各ゾーンに直交座標系を入れて、経緯度ではなくゾーンとメートル単位の直交座標を使って地球上の位置指定を行う場合がある。直交座標系の利便性は高く、メッシュを等面積に作れることから統計分野などでも利用価値が高い。 もっとも使われる UTM-Grid は、赤道をX軸、基準子午線をY軸、両者の交点を原点とし、座標値に負の数が現れないようX座標値に500キロメートルを加えた座標系である。南半球の場合はY座標にも1万キロメートルを加える。軍用や国際的用途の他、オーストラリアなど一部の国の国内用直交座標系としても利用されている。 ただし、UTM での直交座標系を基本としながらも、国内用として自国に都合良く原点を設定する例もあり、必ずしも世界中で統一されているわけではない。また、座標の入れ方が同じであっても、測地系の選択により僅かな差が出ることがある。さらに、メートル単位で6桁であるX座標値の上の桁として、ゾーン番号や測地系・座標系の種類を区別する独自番号を付加する国もある。
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