ソア
分類:ロケット
名称:ソア(Thor)
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
開発機関・会社:アメリカ空軍(USAF)/アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関・会社:アメリカ空軍(USAF)/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ場所:ケープカナベラル空軍基地
運用開始年: 1958年
運用終了年: 1972年
ソアはもともとアメリカ空軍が中距離弾道ミサイル(IRBM)として開発したもので、1960年に実用配備になりました。宇宙開発目的では、1958年8月のパイオニア月探査機打上げ(失敗)でデビューしました。ソアのシリーズには、3段式あるいは4段式のソア・エイブル、2段式のソア・エイブル・スター、2段式のソア・アジェナ、ソア・バーナー2などがあります。また現在も使われているデルタ・シリーズは、ソアから発展したものです。
1.どんな形をし、どんな性能を持っているの?
基本となったソアIRBMは、液体推進剤(ケロシン/液体酸素)の1段式ロケットで、全長19.75m、直径2.44m、推力68トンのLR79-NA9ロケット・エンジン1基を持ちます。ソア・エイブルは、この上にヴァンガード・ロケットの第2段と第3段を載せたもので、全長27.4m、離昇重量52トンになります。第2段は赤煙硝酸と非対称ジメチルヒドラジンを推進剤として推力3.44トン、第3段は固体推進剤を用いており、推力は1.25トンになります。月探査機打ち上げの場合には、この上に固体推進剤を用いる第4段を追加しました。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ソア・エイブルは3段式あるいは4段式のロケットで、第3段までで衛星軌道速度を獲得、第4段とペイロードに毎分120回転を与えてから放出します。
3.どんなものを打ち上げたの?
エクスプローラー、トランジット、ディスカヴァラーがあります。
4.どのくらい成功しているの?
ソア・エイブルは1958年から1960年までに7回打ち上げられて、2機の衛星と1機の月探査機を予定の軌道に乗せています。ソア・シリーズ全体では、1958年から1972年までの間に空軍が220帰NASAが14機を打ち上げています。
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