Sonate für Klavier Nr.3 f-Moll Op.5とは? わかりやすく解説

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ブラームス:ピアノソナタ 第3番 ヘ短調

英語表記/番号出版情報
ブラームスピアノソナタ 第3番 ヘ短調Sonate für Klavier Nr.3 f-Moll Op.5作曲年1853年  出版年1854年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro maestoso 1100 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andante espressivo 1300 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Scherzo: Allegro energico 5分00 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Intermezzo (Ruckblick Andante molto) 4分00 No Image
5 第5楽章 Mov.5 Finale: Allegro moderato, ma rubato 8分00 No Image

作品解説

2007年7月 執筆者: 和田 真由子

5楽章からなる。その第2楽章第4楽章は、他楽章よりも前に完成しているが、全体は、1853年秋から冬にかけて、シューマンの住むデュッセルドルフかきあげられた。しかし、ブラームス満足せずその後改定加えなかでも終楽章には大きな変更加えた

作品1と作品2のソナタよりも大きな規模をもっており、ブラームスはこの作品5でピアノ・ソナタ終着駅にたどりついたと考えたようである。全体は、第1楽章基本的なモットーにして統一されている。

第1楽章:アレグロ・マエストーソ、ヘ短調四分の三拍子ソナタ形式第1主題最初進行には、これ以後ブラームス作品でしばしばみられるブラームスモットーF-A-FFrei aber froh “自由にしかし喜ばしく”の各語のイニシャルにもとづく)の萌芽がすでにみられる。このモットーヨアヒムモットーF-A-EFrei aber einsam“自由にしかし孤独に”)から思いいたものである。

第2楽章:アンダンテ・エスプレッシーヴォ、三部形式よる。変イ長調四分二拍子
ブラームスは、この第2楽章最初に詩人シュテルナウの「若き恋」という詩の一節標題として掲げている。大意次のとおりである。
黄昏はせまり、月は光り輝く
そこに二つの心が、愛で結ばれて
互いによりそい抱き合う。」
この楽章は、独立して演奏されることもあった。
アンダンテ・モルトの結尾部なだらかな旋律は、後にワーグナーが「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のハンス・ザックスの歌に流用した伝えられている。

第3楽章:アレグロ・エネルジーコ、スケルツォヘ短調
第2、第4楽章いろいろな意味で対になっており、また、第1楽章第5楽章に密接に関連しているので、全曲は、この第3楽章中心にして、対照形のようになっている

第4楽章 アンダンテ・モルト、変ロ短調四分二拍子。この楽章は、「間奏曲インテルメッツォ)」と記されている。また、ブラームスは「回顧」という副題をおいている。これはシュテルナウの詩の題名である。この曲にはブラームスライン地方旅行のときに会ったある少女対す想い出こめられているという説がある。
切れ目なく次の楽章に続く。

第5楽章:アレグロ・モデラート・マ・ルバート、ヘ短調八分六拍子ロンド形式で、A-B-A-C-A結尾という形をとっている。その主題は、第3楽章のものと密接に関連しており、また、ヘ長調の第1副主題ヨアヒムモットーにもとづく。最後結尾は、カノン用いて壮大な頂点築きあげる。




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