L‐サッカロピン
サッカロピン
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/05/03 11:41 UTC 版)
サッカロピン | |
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IUPAC名 |
2-[(5-アミノ-5-カルボキシ-ペンチル)アミノ]ペンタン二酸
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識別情報 | |
CAS登録番号 | |
PubChem | |
MeSH | |
SMILES |
C(CCNC(CCC(=O)O)C(=O)O)CC(C(=O)O)N
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特性 | |
化学式 | C11H20N2O6 |
モル質量 | 276.286 g/mol |
沸点 | 257-259°C |
特記なき場合、データは常温(25 ℃)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
サッカロピン(Saccharopine)は、リシンの代謝中間体の一つ。少数の下等真菌、高等真菌およびユーグレナ藻に存在するα-アミノアジピン酸経路ではリシンの前駆体である。哺乳類と高等植物ではリシンの分解中間体の一つで、リシンとα-ケトグルタル酸の縮合反応で生成する。
目次 |
反応
サッカロピンデヒドロゲナーゼによって合成される。
病理学
いくつかの遺伝性によるリシン分解の異常は、サッカロピン尿症(Saccharopinuria)およびサッカロピン血症(saccharopinemia)の原因となる。
歴史
サッカロピンは1961年にDarlingとLarsenによって酵母菌から初めて単離された[1]。
脚注
- ^ Darling, S., and Larsen, P. O., Saccharopine, a new amino acid in Baker's and Brewer's yeast: I. Isolation and properties. Acta Chem. Scand., 15, 743 (1961).
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