SCB-101/66
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 00:32 UTC 版)
「ミッドウェイ級航空母艦」の記事における「SCB-101/66」の解説
1966年よりミッドウェイを対象として2回めの大規模改装としてSCB-101/66改修が開始され、コーラル・シーのSCB-110A改装と同様にエレベータのレイアウトを変更するとともに強化、カタパルトもC-13型2基に換装、飛行甲板を拡張して着艦制動装置を更新するものであった。 また航空用ガソリンのタンクを廃止する一方、JP-5の搭載量を拡大して合計3,449トンとなった。これにより、航空艤装の各種諸元は下記のとおりとなった。 飛行甲板 - 長さ296.3×最大幅78.8メートル アングルドデッキ長 - 198.4メートル エレベータ - 19.2×15.9メートル、力量49.9トン しかし、この改装には当初見積もりをはるかに上回る20億ドルを要したことから、フランクリン・D・ルーズベルトに対して予定されていたSCB-103/66改装は断念され、1968年より、エレベータの移設のみを行う限定的な改装が行われた。 1964年のベトナム戦争勃発時点での搭載機は下記のとおりであった。 F-4B戦闘飛行隊 F-8C/D戦闘飛行隊 A-4C/D軽攻撃飛行隊×2個 A-1H/J中攻撃飛行隊 A-3B重攻撃飛行隊 E-1B早期警戒分遣隊 RF-8A写真偵察分遣隊 UH-2A汎用ヘリコプター分遣隊 その後、A-1は1968年までにA-6に、A-4も1969年までにA-7に、それぞれ更新された。一方、F-4は、フォレスタル級などではF-14に更新されたが、本級ではF-4B/JにSLEP改修を施したF-4N/Sが搭載されて、1986年まで運用されていた。 早期警戒機はE-2Bに更新され、フランクリン・D・ルーズベルトにはその運用能力は付与されず、1977年に退役した。なお、1976年から1977年にかけて行われた同艦最後の海外展開の際には、海兵隊の第231海兵攻撃飛行隊(VMA-231)のAV-8Aが搭載された。しかし複雑な艦上機の発着管制作業において、異質な発着方法をとる垂直離着陸機は流れを乱すことが指摘され、以後、空母航空団にハリアーが加わることはなかった。
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