スウェーデン・テレビ
SVT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 21:28 UTC 版)
1960年代にはアンペグはかなり低出力のコンボアンプしか製造しておらず、売上は減少していた。ロックコンサートは強大化しており、より大きなアンプが求められていた。そこでチーフ・エンジニアのビル・ヒューズはスーパー・ヴァキューム・チューブ回路を同名のアンプ(アンペグ・SVT)用に設計。重量85ポンドで、平均300Wの出力は当時の他のアンプを凌駕した。その高出力により、SVTはより大きな会場での使用候補となっていった。1970年代にはロック公演で広く使用されるようになった。ローリング・ストーンズは彼らのハイワットアンプの通関の遅れにより、米国ツアーではSVTを使用することとなった。 1970年代のSVTはまだ現役の物もあり、市場ではプレミアム価格で売られている。SVTは今日でもアンプの評価の尺度となっている。SVTで使用されているスピーカーキャビネットを設計したのはロジャー・コックス。この大きなスピーカーキャビネットには10インチのラウドスピーカーが2基ずつ4列並んでいる。このキャビネットは無限大バッフルとして設計されている。初期版ではCTSのスピーカーを使用していたが、1972年から会社がSLMに買収されるまで、エミネンスのラウドスピーカーが使用された。高出力ベースアンプに10インチスピーカーを使用することは当時の常識からは大きく外れたものであった。SVTアンプと10インチスピーカーの組み合わせはアンペグによりリイシューされた。
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