Rural Decline
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/19 01:10 UTC 版)
「ニオイシュロラン」の記事における「Rural Decline」の解説
Sudden Declineによる被害を契機として、農村部において本種が危機に瀕していることも注目されるようになった。これは、放牧地などに生える成長した個体が、次第に枝を失って枯死していくというもので、植物学者はこの現象を"Rural Decline"と呼ぶことを提案している。 農家によって沼地が干拓された後も、本種の木立は残されることがよくある。だが、本種が牧場での唯一の木陰となった結果、家畜はその周囲に集まり、幹に体を擦り付けて樹皮を傷付け、周囲の土を踏み固める。牛・羊・山羊・鹿は樹皮を剥がし、その下の栄養のある組織を食べる。哺乳類によって傷付けられた幹が治ることは少なく、時間とともに傷口は広がってゆき、最終的に幹の中央の組織が腐り落ち、植物体の全長に渡る空洞を残すのみとなる。幹は変形し、地上1mほどの樹皮が完全に剥がれ落ちた状態となる。これは細菌や菌類の感染を招き、枝や樹冠に感染が広がることで、植物体全体が枯死する。 他の外来の哺乳類による被害も報告されている。フクロギツネは葉は食べないが、糖分の多い若い花序を好んで食べ、木を休息場所としても用いる。ウサギはより破壊的で、特に旱魃時には木が倒れるまで根を齧り続け、倒れた木を全て食べる。馬も幹を齧ることで木を倒すことがある。 減少の他の要因として、Phanerochaete cordylines などの腐朽菌や腐生性の微生物による感染、昆虫の幼虫による葉の摂食などがある。
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