Panzerbüchse 38(PzB38)
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「パンツァービュクセ」の記事における「Panzerbüchse 38(PzB38)」の解説
最初の製造型。手動単発・自動排莢式の作動機構を持つ。ラインメタル・ボルジッヒ社によって1939年8月から1940年5月にかけて1,408梃が生産された。 「銃」に分類される火器であるが、自動後座、自動排莢式の火砲に類似した機構を持っており、射撃にはまず閉鎖器右横の装填レバーを引くと複座ばねを圧縮しつつ銃身全体が後退し、閉鎖器が開いて最大後退位置で固定され、装填準備状態となる。射手が薬室に弾薬を装填して銃把下部後縁の銃身解放レバーを押し込むように握ると、銃身が復座ばねの力で後退位置から前進し、閉鎖器が閉じて射撃用意が整う。発砲すると反動により銃身が復座ばねを圧縮しつつ後退し、ストローク後端で閉鎖器が開いて排莢する。以降は次弾を装填し銃把のレバーを押しこむことで射撃準備完了状態となる。機関部の後端には銃身部が前進している際に閉鎖器後方を覆うための下開き式のシャッターがあった。銃把左側上方、引き金の上方には安全装置のレバーがある。後方に回すと射撃位置、前方に回すと安全位置となる。照星は銃口部消炎器後方に、照門は機関部上面にあった。 銃床部は支持パイプ根本左側にある固定ラッチを解除することにより、根本右側を軸として銃の右側面へ折り畳むことができた。二脚にはMG34機関銃と同じものが流用されていた。 全長:161.5cm(銃床折畳時129cm)銃身長:108.5cm 重量:16.2kg 威力:100mの距離で30mmの装甲板を貫通
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