パンツァービュクセ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 18:45 UTC 版)
パンツァービュクセ(ドイツ語: Panzerbüchse[注釈 2])はドイツ国防軍が第二次世界大戦で使用した対戦車ライフルの名称である。
注釈
- ^ a b なお、「訓練用」として弾頭直径13mmの弾薬(13x94 Patr.318)と専用の銃身が用意されていた[1]。
- ^ ドイツ語で“パンツァー(Panzer)”は「装甲」、転じて「戦車」を指す単語で、“ビュクセ(Büchse)”とは、原意としては「片方の開いた筒状のもの」を示す言葉で、ドイツ語としては通常「拳銃を除いた手持ち火器」「軍事用途ではないライフル銃」を指す。日本語の訳語としては「ライフル銃」、もしくは「猟銃」とされることが一般的である。
“パンツァービュクセ(Panzerbüchse”は日本語では通常「対戦車銃」もしくは「対戦車ライフル」と訳される。 - ^ “Granatebüchse(グラナーテビュクセ)”とは「擲弾銃」もしくは「擲弾発射器」の意。
- ^ ただし、PzB38の生産はその後も続けられており、翌1940年まで継続されている。
- ^ 1939年9月の開戦時において、PzB38のドイツ軍全体の装備数は僅か62挺であった[4][5][3]。
- ^ この他、ドイツ併合下のチェコスロヴァキアのブルーノ造兵廠(Zbrojovka Brno(チェコ・スロバキア語版):ナチスドイツによる併合下では“ Waffenwerke Brünn”および“Waffenfabrik Brünn”(ドイツ語で「ブリーン兵器生産所」および「ブリーン兵器工場」の意)と改称されて存続していた)に“Panzerbüchse 244”の計画名称で15mm口径(15x104mm弾使用)の対戦車銃の開発が指令され、1942年5月には“ZK416”のチェコスロヴァキア名称で完成していたが、これも「威力不足である」として採用されなかった。
- ^ 同じくアーネム近郊に駐屯していた第16SS装甲擲弾訓練予備大隊もPzB39を装備しており、アーネムSS士官学校分校の生徒と共に戦闘団を編成して連合軍空挺部隊と交戦している[8]。
- ^ 排出された薬莢が射手の顔を直撃しないよう、銃床の支持パイプには射手にとって危険な方向に飛んだ薬莢を弾いて逸らすためのデフレクターが着けられているが、目の前に大型の薬莢が飛んで来ることは激しく不評であった。
- ^ a b 「弾倉」と解説されていることがあるが、あくまで予備弾を収納するのみで、この中から銃本体に装填されるものではないため、弾倉とするのは誤りである。
- ^ 射程については資料により数値が異なるが、300m、及びそれを超す数値は「擲弾を投射できる最大距離」であり、射手の意図した地点を狙って着弾させることのできる「実用上の射程」は、弾頭により異なるが概ね150m以下であったとされる。
出典
- ^ 『WAFFEN REVUE』 Nr.83 「Das 13-mm-Tankgewehr von Mauser im 1.Weltkrieg, Teil 2』p.37-
上記の記事を和訳したものとして
頑住吉 元ガンスミスの部屋>モーゼル対戦車ライフル 後編 ※2024年2月11日閲覧
がある。 - ^ a b Bishop, general editor, Chris (2002). 『The encyclopedia of weapons of World War II』. New York: MetroBooks. p. 209. ISBN 1586637622 2011年2月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g “Lexikon der Wehrmacht>Heer>Panzerbüchsen” 2019年2月28日閲覧。
- ^ 『ドイツ陸軍兵器集 vol.1』 p.59
- ^ 『ドイツ兵器名鑑 1939〜45 陸上編』p.74
- ^ a b 『WEAPONS and FIGHTING TACTICS of the WAFFEN−SS』p.58
- ^ 『ドイツ歩兵携行兵器戦場写真集』p.106
- ^ a b 『WEAPONS and FIGHTING TACTICS of the WAFFEN−SS』p.58-59
- ^ a b Frank Iannamico (August 2, 2022. This article first appeared, May 2003). “SMALL CALIBER TANK BUSTER: 7.92 MM PANZERBÜCHSE (P.Z.B.) 39 GERMAN ANTI-TANK RIFLE”. SMALLARMS REVIEW[1]. 2023年5月30日閲覧。
- ^ “Panzerfaust>WW II German Infantry Anti-Tank Weapons. Page 6: Tank Rifles, Tank Rifle Ammunition”. Panzerfaust WW II German Infantry Anti-Tank Weapons [2]. 2023年5月30日閲覧。
- ^ a b c d Журнал «Калашников» № 3/2012. Руслан Чумак «По типу германского» стр. 105—106*PDF ※2023年5月30日閲覧
- ^ warspot.ru|Вадим Антонов|2017年3月22日|"Сани, противотанковое ружье и военная бюрократия"(画像) ※2023年5月30日閲覧
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