Museum Museorum
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「ミヒャエル・ベルンハルト・ヴァレンティニ」の記事における「Museum Museorum」の解説
ヴァレンティニの名を広めた著作『ムセウム・ムセオルム』(Museum Museorum) は、1704年にフランクフルト・アム・マインで出版された事典である。副題に「万物の舞台」とあり、銅版画の挿し絵がふんだんに織り込まれている。内容は、以下の章に分けられている。 鉱物と金属 種子 植物の根、薬草、花 樹皮、木材 果実 樹液、樹脂 動物(ミイラや人間の死体の部分を含む)及び動物性のもの さらにヴァレンティニは、多数の書物、書簡、手稿の評価を行なっており、その中には、今日では失われてしまった著書を示唆するものもある。『ムセウム・ムセオルム』は、フランス人ピエール・ポメ(フランス語版) (Pierre Pomet) の『薬及び香辛料の信頼できる販売業者』と並び、医薬品関連の最も重要な本であった。また、これにより18世紀初頭のヨーロッパの知識水準をうかがい知ることもできる。 この著書には日本からの医薬品や治療法もいくつか取り上げられているが、特に言及すべきものはもぐさ (Moxa) についての章である。この章は、バタヴィアの牧師ヘルマン・ブショフ(ドイツ語版) (Herman Buschoff)、出島商館医ウィルレム・テン・ライネおよびエンゲルベルト・ケンペルの書いたものをまとめたもので、中央ヨーロッパにおける灸ブームのきっかけとなった。
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