Mi-18の開発
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「Mi-17 (航空機)」の記事における「Mi-18の開発」の解説
Mi-18/Ми-18 用途:多目的ヘリコプター 分類:ヘリコプター 設計者: MVZミーリ・カザン支局 製造者: MVZミーリ・カザン支局 運用者: MVZミーリ・カザン支局 初飛行:1984年4月28日 生産数:2機 運用状況:開発中止 表示 詳細は「Mi-18 (航空機)」を参照 Mi-8MTの量産が開始された1977年には、MVZ・カザン支局はTV3-117搭載型Mi-8の開発第二段階に着手した。開発には2機の量産型Mi-8MTが供された。 この機体では、貨物室の増積のため胴体が延長された。その結果、従来の24名にかわり29名の空挺兵を、28名にかわり36名の乗客を、12名の傷病者にかわり18名を輸送できるようになった。電子装備も刷新された。空挺兵の搭乗および降下が容易になるよう、キャビン右舷に扉が追加された。降着装置も引き込み式に改善された。さらに、ガラス繊維を使用した繊維強化プラスチック製ローターや新型エンジン、レーダーの搭載も計画された。こうした改修の結果、機体の空気力学特性のみならず機体耐用性や振動特性も飛躍的に向上された。 この機体はMi-18の名称を与えられ、1979年から試験が開始された。1984年4月28日には初飛行し、工場試験では優れた成績を収めた。しかしながら、政府はペレストロイカの一環として従来型機の派生型開発の中止を決定した。Mi-18も開発中止となり、新しいMi-38の開発に専念することとなった。Mi-18の開発経験の諸要素は、量産型のMi-8MT/17に適用されていくこととなった。
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