MOTIF 6 / MOTIF 7 / MOTIF 8
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 22:16 UTC 版)
「ヤマハ・MOTIFシリーズ」の記事における「MOTIF 6 / MOTIF 7 / MOTIF 8」の解説
2001年に発売されたMOTIFシリーズの初代機。開発コードネームは「KANGAROO」。独特の音を出せるハイブリッドシンセシスを搭載したEX5の後継機として発売された。 EX5に搭載されていたVL音源やAN音源は搭載されておらず、プラグインボードで拡張する形式がとられた。PCM音源だけでは表現できない音色素材があり、またPCM音源でも本体メモリーに限界があって、もっと多彩で新しい音色素材をミュージシャンに提供するため、この形式が取られた。担当プロデューサー武田文光によると、先行するCS6x/S80の流れをくみ、それらをベースに演奏だけでなく制作にも使える音を補強するという自然な流れで開発されたという。 またシーケンサーも拡張されており、最大記憶音数もEX5の30,000音から110,000音にアップしている。テンポを変えてもサンプルがMIDIと同期するIntegrated Sampling Sequencerと呼ばれる機能を持った優秀なシーケンサーを搭載しているが、テンキーがないため、QYシリーズに比べて使いづらい。また、作成したMIDIデータを1曲ずつセーブする方法は、スタンダードMIDIファイルでないとできず、MOTIF独自形式のフォーマットでは内蔵シーケンサーにあるすべての曲データを一括してセーブする形式が取られている(ロードは1曲ずつ可能)。 3機種とも音源部の仕様は全て同じで、MOTIF6がFS鍵盤61鍵、MOTIF7がFS鍵盤76鍵、MOTIF8がバランスドハンマー鍵盤88鍵と、鍵盤数とキータッチのみが違いとなっている。 音源方式:AWM2 最大同時発音数:内蔵音源62音+プラグインボードの最大同時発音数 プラグインボードスロット数:3 波形メモリー容量:84MB(16bit リニア換算時) 鍵盤数:MOTIF6=61鍵、MOTIF7=76鍵、MOTIF8=88鍵 (MOTIF6、MOTIF7:FS鍵盤、MOTIF8:BH鍵盤 3機種すべてにイニシャルタッチ・アフタータッチ) 坂本龍一は発売前にも関わらず、TBSテレビの地雷ZEROキャンペーンの特別番組にて『ZERO LANDMINE』を演奏する際に、ヤマハ製MIDIグランドピアノの上にMOTIF7をセットしてスレーブ演奏している。
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