M31 戦車回収車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 17:56 UTC 版)
M31 戦車回収車(M31 TRV(Tank Recovery Vehicle)は、アメリカ陸軍の開発した装甲回収車である。M31 ARV(Armored Recovery Vehicle)とも呼ばれる。
- ^ この車両は砲塔部の偽装砲身が装着されていない
- ^ “PrimeMover”とは直訳すれば「原動力」だが、ここでは「動力付牽引車」を意味する。これらの車両を英語的に正確に表記する場合は「full-tracked artillery prime mover(全装軌式動力付砲兵牽引車)」となるが、軍事用語としては単に“PrimeMover”とのみ書かれることが多い。
- ^ 計画ではイギリスには104両が供与されることになっていたが、これらのうち何割かは後継であるM4中戦車の回収車型(M32戦車回収車)に切り替えられている。
- ^ 127両との資料もある。
- ^ 砲塔自体は旋回可能なため、クレーンも全周方向に対して用いることが可能だが、安定性の問題から支持脚を展開せずに運用することは推奨されておらず、物品を吊り下げての旋回は禁止されていた。また、ウィンチの設置方向の制約から、ワイヤの巻き上げが可能なのは車両の前/後方に向けた場合のみとなる。
- ^ 試作型のT2を始め初期の生産車には車体前部の結合金具が設置されていないものが多く、クレーンは専ら車両後向の位置でのみ用いられている。
- ^ 作業の邪魔になるという理由で砲塔部の偽装砲身を撤去している車両もある。また、車体砲の偽装砲身についても切断撤去、もしくは短く切り詰めている車両の写真がある。
- ^ 試作型のT2ではM3中戦車にあった車体前面左側の7.62mm機関銃 M1919用の連装銃架をそのまま装備しており、機関銃本体も搭載しているが、量産車では機銃自体は装備していない車両が多い。車体前面の機銃孔が備品箱(履帯用滑止金具の収納箱)で塞がれている車両もある。また、砲塔上面にM49リングマウントを増設して12.7mm機関銃 M2を搭載している車両が多数見受けられる。
- ^ ハッチ本体だけではなく覗視孔も塞がれている車両が多い。
- ^ ウィンチはそのまま搭載されている。
- ^ 後のテストでは36,000ポンド(16.33トン)までの牽引と最大55,000ポンド(24.95トン)までの曳行に成功している。
- ^ 英語では“spade” 地面に喰い込ませて車体を安定させるための装置。
- ^ レストアの過程で資料解釈を誤ったのか、本来は搭載されていないM3中戦車用の銃塔が車長用ハッチ部分に搭載されている展示車両の写真が存在している。
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