M21 (天体)とは? わかりやすく解説

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M21 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 18:12 UTC 版)

M21
Messier 21[1]
仮符号・別名 NGC 6531
星座 いて座
見かけの等級 (mv) 6.5[2]
視直径 14.0' × 14.0'[1]
分類 散開星団[1]
発見
発見日 1764年6月5日[2]
発見者 シャルル・メシエ[2]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  18h 04m 13.0s[1]
赤緯 (Dec, δ) −22° 29′ 24″[1]
赤方偏移 -0.000049[1]
視線速度 (Rv) -14.71 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -0.24 ミリ秒/年[1]
赤緯: -2.20 ミリ秒/年[1]
距離 4250光年[2](約1.30kpc)
M21の位置
物理的性質
年齢 4.6×106[2]
他のカタログでの名称
Mel 188
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 18h 04m 13.0s, −22° 29′ 24″ M21 (NGC 6531) は、いて座にある散開星団

概要

青い星を多く含む若い星団である。8等級の星が1個、9等級が4個と明るい星が少ない星団である。

条件が良ければ肉眼でも発見できる。双眼鏡では数個の星がコンパクトにまとまっていて、M20やM8と同じ視野に見える。口径10cm程度の望遠鏡から星団らしい姿を楽しむことができる。小望遠鏡で約50個の星を楽に見ることができる。中心部に三角形の星の集まりがあり、そこから星団の渦巻き構造を見る人もいる。

M20を土台として、M21を北端とする「十字形の群れ」は「ウェッブの十字架」と呼ばれている。腕の曲がった十字形の星の一団である[3]

観測史

1764年6月5日にシャルル・メシエが発見した[4]。メシエは「前のもの(M20)の近くにある星団。知られている星でこの2つの星団に最も近いのは、いて座11番星である。この2つの星団には8等ないし9等の星が含まれ、星雲状の物質につつまれている」と記している[4]ウィリアム・ヘンリー・スミスはそれを受けて「メシエの言う星雲状物質というのは微星の集合を指している」と記している[4]ジョン・ハーシェルジェネラルカタログに「とても多くの星からなり、星の集まり方のまばらな星団。9等から12等の星からなる」と記している[4]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M21. 2016年3月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年8月21日). “Messier Object 21”. SEDS. 2016年3月10日閲覧。
  3. ^ ステファン・ジェームズ・オメーラ 著、磯部琇三 訳『メシエ天体カタログ』ニュートンプレス、2000年5月、86頁。ISBN 978-4-3155-1563-3 
  4. ^ a b c d Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年1月2日). “Messier 21 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月10日閲覧。

関連項目




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