ジョン・ブル
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/09 13:49 UTC 版)


ジョン・ブル(John Bull)は、擬人化されたイギリスの国家像、もしくは擬人化された典型的イギリス人像のことである[1]。
転じて個々の保守的な典型的イギリス人もジョン・ブルと呼ばれる。ジョン・メイナード・ケインズが流動性選好説で述べるジョン・ブルはこれを指す。
典型的なジョン・ブル像は、夜会服に半ズボン(en:Breeches)とユニオンジャック柄のウェストコート(ベスト)の正装をした、中年太りの英国紳士である。ジョン・ブルが頭に着用している大きなトップ・ハットはしばしば「ジョン・ブル・トッパー」として紹介される。右の図では片手にステッキを伴っているが、その他にブルドッグを伴っているイメージも散見される。
こうしたジョン・ブルのキャラクターは1712年に Dr. ジョン・アーバスノットによって創作され、アーバスノットとガリバー旅行記の著者で友人のジョナサン・スウィフト、そして風刺家アレキサンダー・ポープらが手掛けるパンフレット「Law is a Bottomless Pit」に掲載された[2]、ついで大西洋を渡ってアメリカの風刺漫画家トーマス・ナストなどによって一般に普及したと考えられている[3]。
ジョン・ブルのイメージは新聞の風刺漫画などでも用いられる。
脚注
- ^ Taylor, Miles (2004; online edn, 2006). “‘Bull, John (supp. fl. 1712–)’”. Oxford Dictionary of National Biography. Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/68195. 2014年9月2日閲覧。
- ^ "AngloMania: Tradition and Transgression in British Fashion," Metropolitan Museum of Art (2006), exhibition brochure, p. 2.
- ^ 英国パブ・サイン物語、p.154、ISBN:432748119X
関連項目
外部リンク
「John Bull」の例文・使い方・用例・文例
- John AbrahamsとTina Linがアンケートデータの収集担当で、この作業は5 月5 日までに終わるでしょう。
- 今日は、皆さんをJohn Driscoll展にご案内する予定で、この展覧会は当美術館の30周年を記念して行われているものです。
- John Smith という名の英国人だ
- そんな英語を使うと Johnson が泣く
- 限定属格の例として、『John's mother(ジョンの母親)』における『John's(ジョンの)』がある
- 『John and Mary(ジョンとメアリー)』または『John walked and Mary rode(ジョンは歩き、そして、メアリーは乗り物に乗った)』における『and』、等位接続詞である;そして、『will you go or stay?(行くか、いてもらえますか?)』における『or』もそうである
- 『who visits frequently(その人はしばしば訪れる)』は、『John, who visits frequently, is ill(しばしば訪れるジョンは病気である)』の文の関係節である
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