ISの支配
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 09:31 UTC 版)
ISはパルミラ占領から数日で数百人(シリア国営放送は約400人以上、シリア人権監視団は217人以上と報道)をシリア政府の協力者として虐殺した。また、ISは1980年代に囚人が虐殺されたことで知られるパルミラ市の刑務所を破壊した。7月には、パルミラ遺跡のローマ式円形劇場で少年兵が政府軍兵士を処刑し、その様子を劇場の座席に座る男や子供たちに見せつける映像を公開した。 8月には、ISによってシリア遺跡専門家の重鎮でパルミラ遺跡管理当局の元責任者ハレド・アサドが処刑された。パルミラの広場にいた数十人の面前で殺害され、頭部を切断されたアサドの遺体は、パルミラ遺跡の中につり下げられたという。ISから守るために隠した貴重な工芸品の在り処を教えることを拒んだためと伝えられている。さらにISはパルミラ遺跡の神殿を破壊し、その映像を公開した。10月には、柱の飾りが偶像崇拝であるとしてISが凱旋門を破壊した。 パルミラ遺跡の破壊は世界に衝撃を与え、シリアに対する国際世論の関心を高めることとなった。
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