IC_Manageとは? わかりやすく解説

IC Manage

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/13 14:51 UTC 版)

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IC Manage
種類 民間
本社所在地 カリフォルニア州キャンベル
設立 2002年
業種 ソフトウェア・コンフィギュレーション・マネージメント
関係する人物 CEO: Dean Drako
VP: Shiv Sikand
外部リンク http://www.icmanage.com
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IC Manageは、設計データおよびIP管理、ビッグデータ解析、高性能コンピューティングソフトウェアを半導体企業、システム企業、IoT企業、そして人工知能IC企業に提供している会社。[1]

歴史

IC Manageは2003年にShiv Sikandとディーン・ドレイコによって設立された。[2]

2004年、IC Manage はバージョン管理、コンフィギュレーション管理そしてソフトウェア・バグのトラッキングを可能にする、その商業用設計データ管理ソフトウェア・システムのベータ版を発表した。グラフィックCadence Design Frameworkユーザー・インターフェースを採用したこの設計管理システムはCadenceとOpenAccessデータベースの両方に対応する。これは修正ファイルのみをトラッキングするもので、リビジョンやコンフィギュレーションのメタデータを、設計データとは別の関係データベース内に格納する[3]

2007年、IC ManageはGlobal Design Platform(GDP)設計データ管理システムを発表した。GDPはICリビジョンや派生物の双方向コンポーネント・トラッキング、複数のローカルとリモート設計サイトにおける構成部品および半導体IPコアのミキシング、マッチング、再使用、また、ディフェクト・トラッキング、および設計者がソフトウェア・バグを報告、修正、あるいは検証したときと同じ状態へのワークスペースの同期化を行う[4]

2007年、Nvidiaは設計にIC Manageソフトウェアを使って100種類以上のチップを制作した[5]

2009年、IC Manage のコンテンツ管理ソフトウェアは半導体企業がローカルサイトやリモートサイトを通して設計作業を行うことを可能にする技術の推進力であり、設計作業を他国へアウトソーシングする大きな世界的潮流を代表するものとの評価を受けた。IC Manageのソフトウェアは元となるディレクトリ組織から設計データを取り込むワークスペースを創り出す[6]

2011年、Deepchip.comはIC ManageのIP Central(IP Pro)をDesign Automation Conference(設計自動化会議)で第一に取り上げるべき項目として位置付けている[7]

2010 年から2014年まで、IC Manageはアナリスト会社GarySmith EDAから毎年発表される「What to See at DAC」リストに掲載されてきた(2010年はEnterprise Tools、[8] 2011年は設計管理、[9] 2012年と2013年はDesign Debug、[10][11] 2014年はEnterprise Toolsの各部門)[12]

2014年、IC Manageは北米で最も成長の速い技術、メディア、通信、生命科学、およびクリーン・テクノロジーの各企業を格付けするDeloitte Fast 500の中の1社に選ばれた。IC Manageは 2008年から2012年の4年間で178パーセントの成長を遂げている[13]

2015年、Design Automation Conference (デザインオートメーションカンファレンス、DAC)の参加者によってIC Manage Envision Design Progress Analyticsがカンファレンスの1位に選出される[14]

2016年、Design Automation Conferenceの参加者によってソフトウェアアプリケーションアクセレレータ製品が評価され、IC Manageがカンファレンスの3位に選出される[15]

製品

  • Global Design Platform(GDP)-2007年4月、IC ManageはGlobal Design Platform(GDP)設計データ管理システムを発表した[4]
  • IP Central/IP Pro-2011年6月、同社は内部やサードパーティIPのパブリッシング、共有、および統合、そしてリビジョン、またバグ依存性追跡を含む、IP再使用のための設計・検証チームに照準を定めたIP Central Platformを発表した[16]
  • IC Manage Views-2012年5月、同社は完全な仮想ワークスペースを表示し、また要求に応じてデータをローカルのファイル・キャッシュへ転送するバージョン認識ファイル・システムであるIC Manage Viewsワークスペース・アクセラレーション・ソフトウェアを発表した[17]
  • IC Manage Envision Design Progress Analytics-2015年5月、同社はプロジェクトの予測と管理を行うためのリアルタイム設計進捗アナリティクスを提供するIC Manage Envision Big Data Predictive Analytics を発表した[18]
  • IC Manage Envision Verification Analytics-2017年12月、同社は特定の設計変更に伴う検証ボトルネックの識別を含めた評価スケジュールの迅速化に即時対応するための企業内リソース分配に役立つIC Manage Envision Verification Analyticsを発表した[19][20]。また、Big Data Labsも発表された[21][22]
  • IC Manage GDP XL-Git-2018年3月、同社はGit APIを含めたハイブリッドバージョン管理を持つ設計およびIP管理システムであるIC Manage GDP XL-Gitを発表した。このハイブリッドシステムは、集中型バージョン管理分散型バージョン管理を組み合わせたものである[23]

顧客アプリケーション

IC Manageが提供するテクノロジーのアプリケーションは、以下の半導体企業によってカンファレンスの話題に上げられたことがある[24]

出典

  1. ^ Company - ICMANAGE” (英語). www.icmanage.com. 2018年10月31日閲覧。
  2. ^ “EDACafe: IP Showcase - IC Manage: A Roadmap out to Forever” (英語). EDACafe. (2017年9月8日). https://www10.edacafe.com/blogs/ipshowcase/?p=2408 2018年10月31日閲覧。 
  3. ^ Design management tools get lift” (English). EE Times (21-06-2004). 26-08-2014閲覧。
  4. ^ a b IC design management goes global” (English). EE Times (23-04-2007). 26-08-2014閲覧。
  5. ^ IC Manage” (English). DeepChip (31-01-2007). 28-08-2014閲覧。
  6. ^ Patrick Mannion (24-08-2009). “As design goes global, tools get more critical”. 28-08-2014閲覧。
  7. ^ John Cooley. “Must See List for DAC 2011” (English). DeepChip. 28-08-2014閲覧。
  8. ^ What to see at DAC 2010” (English). Gary Smith EDA (2010年). 28-08-2014閲覧。
  9. ^ What to see at DAC 2011” (English). Gary Smith EDA (2011年). 28-08-2014閲覧。
  10. ^ What to see at DAC 2012” (English). Gary Smith EDA (2012年). 28-08-2014閲覧。
  11. ^ What to see at DAC 2013” (English). Gary Smith EDA (2013年). 28-08-2014閲覧。
  12. ^ What to see at DAC 2014” (English). Gary Smith EDA (2014年). 28-08-2014閲覧。
  13. ^ Technology Fast 500 2013 Ranking” (English). Deloitte (2013年). 28-08-2014閲覧。
  14. ^ IC Manage Tapeout Predictor beats Indago as #1 tool at DAC'15”. www.deepchip.com. 2018年10月31日閲覧。
  15. ^ PeerCache and RocketSim get #2 "Best of 2016"”. deepchip.com. 2018年10月31日閲覧。
  16. ^ IC Manage Announces IP Central to Maximize IP Reuse” (English). PRNewswire (2-06-2011). 29-08-2014閲覧。
  17. ^ IC Manage unleashes storage acceleration software” (English). EDN Asia (23-05-2012). 29-08-2014閲覧。
  18. ^ “Design Management Goes Big Data” (英語). EEJournal. (2015年8月6日). http://www.eejournal.com/2015/08/06/design-management-goes-big-data/ 2018年10月31日閲覧。 
  19. ^ “Digging EDA's big data to speed up chip verification and tape-out” (英語). eeNews Europe. (2017年12月15日). http://www.eenewseurope.com/news/digging-edas-big-data-speed-chip-verification-and-tape-out 2018年10月31日閲覧。 
  20. ^ “IC Manage expands big-data work - Tech Design Forum” (英語). Tech Design Forum. (2017年12月13日). http://www.techdesignforums.com/blog/2017/12/13/ic-manage-big-data-labs-verification-analytics/ 2018年10月31日閲覧。 
  21. ^ “EE Times Is Big Data for IC Design Too Big to Manage?”. (2017年12月13日) (2017-12-13発行) 
  22. ^ “More EDA Big Data” (英語). EEJournal. (2018年1月29日). http://www.eejournal.com/article/more-eda-big-data/ 2018年10月31日閲覧。 
  23. ^ Dean Drako on Git”. deepchip.com. 2018年10月31日閲覧。
  24. ^ Case studies - ICMANAGE” (英語). www.icmanage.com. 2018年10月31日閲覧。

外部リンク


IC Manage

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 05:23 UTC 版)

ディーン・ドレイコ」の記事における「IC Manage」の解説

2003年ドラコは、設計およびIP管理ビッグデータ解析高性能コンピューティングスケールアウトI/O &クラウドバースティングソフトウェアを提供するIC Manage社の共同設立者となった。彼は社長CEO務めている。

※この「IC Manage」の解説は、「ディーン・ドレイコ」の解説の一部です。
「IC Manage」を含む「ディーン・ドレイコ」の記事については、「ディーン・ドレイコ」の概要を参照ください。

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