HH-60G ペイブホーク
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「HH-60 ペイブ・ホーク」の記事における「HH-60G ペイブホーク」の解説
空軍はHH-60Dの乗員訓練用としてUH-60Aヘリコプター10機を調達しており、1982年から1983年にかけて配備されていた。HH-60Dの計画中止後、これらの機体は、シコルスキー社において空中給油用のプローブや追加燃料タンク(443リットル)の増設などの改修を受け、非公式に「クレディブルホーク」と称された。 その後、ペンサコーラ海軍航空基地(英語版)においてミッション・システムの搭載が行われた。これはドップラー・慣性航法装置や電子地図、戦術航法装置、RDR-14軽量気象・グラウンドマッピングレーダー、秘匿短波通信機、衛星通信機、そしてペイブロウIIIと同型の前方監視型赤外線装置などから構成されており、またドアガンとして50口径機銃も追加された。これらの改修機は1990年より配備を開始した。 改修機に加えて、1987年度には9機が追加調達されたのち、1988年度から1992年度にかけて84機が調達されたほか、1997年には更に8機が調達された。当初、これらの機体はMH-60Gと称されていたが、1992年1月1日に、CSAR任務に供される82機がHH-60Gと改称された。一方、特殊作戦任務に供されていた16機は引き続きMH-60Gと称されていたが、2000年初頭には、このうち残っていた9機もHH-60Gと称されるようになった。 これらのうち、1989年度以降に調達された機体は-701Cエンジンを搭載しており、これ以前に調達された機体も、1999年11月より順次にエンジンの換装が行われた。また同じく1999年からは、ミッション・システムを対象とするブロック152 UCN/IEW(Upgraded Communication, Navigation / Integrated Electronic Warfare)改修も着手された。これは通信、航法などのアビオニクスや自衛用の電子戦装備を強化するとともに、MIL-STD-1553(英語版)データバスによる統合を図っている。また兵器用のマウントシステムも強化されて、GAU-21/A 50口径機銃の運用に対応した。 演習中、ホイストクレーンでの救助を行うHH-60G MC-130Pから空中給油を受けるHH-60G HH-60Gに搭載されたミニガン
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