HDニュースサーバシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/20 07:24 UTC 版)
「CVセンター (日本テレビ)」の記事における「HDニュースサーバシステム」の解説
収録・編集・送出を一貫してテープレスで行うことが可能な画期的なシステムである。素材サーバの容量はHD300時間、ノンリニア編集室は15式、同時に2つのスタジオへPlayOutが可能。 中継先や取材先から伝送された映像音声は 素材サーバに収録される。3台の収録端末から19回線同時収録可能。収録された素材は ネットワークで接続された15室のノンリニア編集室から必要な素材にアクセスし、編集を行う。編集された完パケは、OAサーバに転送した後、プレイリストに応じて生放送サブへ送出される。送出はニュースサブの他、社内の全スタジオに向けて送出が可能。また、リモートコントロールによりスタジオからのPlay Recue Next の送出操作が行える。 HDニュースサーバシステムのメリットとして「1つの素材を複数の編集室で利用出来る」ことが挙げられる。 例えば、ニュース番組の1つの項目を編集するにあたって、①CM前のQショット、②本編、③スタジオトークのインサート映像・・・と同じ素材で都合3本以上のニュース映像を編集する場合、1本のビデオテープを3つの編集室で平行して編集するにはテープを複数の編集室で順次リレーのように渡しあったり、収録段階で複数本のVTRを収録するなど大きな手間と労力が発生するが、素材サーバを用いたノンリニア編集システムの場合は複数のノンリニア編集機から1つ素材にアクセスし編集出来るため、ビデオテープのようなVTR素材待ちが無く、1つの映像を複数の編集室・複数の編集マンが一斉に並列して編集することが出来る。一刻を争うニュースやスポーツの編集を支える画期的なシステムである。 また、1本のニュース映像をOAサーバから「地上波ニュース」と「CS向けニュース」など複数メディアに配信出来るため、ワンソース・マルチユースを容易に実現出来るなどHDニュースサーバシステムを導入したメリットは非常に大きい。 システムは全てソニー製である。(Sony Xpri)
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